クリエイティブ教育特化型壁打ちチューターAI『Ututor(ユーチューター)』、10月よりデジタルハリウッドの受講生・学生向けに正式運用を開始
デジタルハリウッドとneoAIの共同開発

IT関連及びデジタルコンテンツの人材養成スクール・大学・大学院を展開するデジタルハリウッド株式会社 (本社/本校:東京都千代田区、代表取締役社長兼 CEO:春名啓紀、学長:杉山知之、以下デジタルハリウッド)は、AI技術の研究・開発を手がける株式会社neoAI(本社:東京都千代田区、代表取締役社長: 千葉 駿介、以下neoAI)と共同開発したクリエイティブ教育特化型壁打ちチューターAI『Ututor(ユーチューター)』を、2025年10月より本格的に運用開始いたします。
本格始動により、当社が展開をするデジタルハリウッド(専門スクール)とデジタルハリウッドSTUDIO(全校舎)、デジタルハリウッド大学および大学院、デジハリ・オンラインスクールの学習者に順次展開し、グラフィックザイン、WebUIデザイン、CG、動画を中心とした学習・課題制作に『Ututor』を導入いたします。
■『Ututor』(ユーチューター)とは
『Ututor』は、学習者が制作した作品をもとに客観的な評価や改善提案を行う、クリエイティブ教育特化型の壁打ちチューターAIです。グラフィックデザイン、WebUIデザイン、CG、動画などの制作プロセスを支援し、学習効果を高めることを目的としています。
Ututor紹介動画:https://youtu.be/zmbSIRfGuZA
■『Ututor』の特徴
・実務家教員のナレッジを反映した専門的な評価
・評価結果に基づいた具体的な改善提案
・教材プラットフォーム「Any」との即時連携による推奨学習方法の提示




このように、一般的なLLMが提示する抽象的な表現や網羅的な知識とは異なり、『Ututor』は分野ごとに整理された観点と、教育現場に基づいた具体的な改善提案、学習がしやすいUIで次の制作ステップを迷うことなく進めることができます。
■教育現場での導入効果
1. 学習者にとっての効果
・アウトプットの頻度と質が向上
『Ututor』の即時フィードバックにより「完成前の段階で見せる」ハードルが下がり、制作サイクルが加速。提出物の量が増え、最終成果物の完成度も高まる。
・学習の“見える化”によるモチベーション維持
制作の途中段階と最終段階を比較し、評価の数値や「★」の変化を確認できるため、努力の成果が具体的に実感できる。
・自己分析力の向上
チューターAIの指摘を受けて振り返るだけでなく、入力欄自体がデザイナーの思考プロセスを反映して設計。目的・ターゲット・課題を言語化することで「なぜそうデザインしたか」を整理でき、長期的な成長につながる。
2. 教育者にとっての効果
・指導の効率化
基礎的な指摘や技術面の初歩的なフィードバックは『Ututor』が担うため、講師は「デザインの質」「改善プロセス」「発表力」といった領域に集中できる。
・プロセス評価へのシフト
完成品だけでなく「ゴールセッティング → ラフ → 壁打ち → 改善 → 講評」の流れを見ながら、学習者の成長過程を評価できる。
・指導時間の再配分
チューターAIが担った分の時間を、個別相談やキャリア指導に振り向けられる。
3. 教育機関にとっての効果
・AIとの共存を前提とした教育環境の構築
学校としてAIを活用する姿勢を明確に示すことで、学習者に「AIを使いこなす力」と「AIに依存しない創造力」を同時に育ませることができる。
・創造性・審美眼を育むためのAI活用
AIは正解を与えるのではなく、学習者に新しい視点や改善の余地を提示する存在として機能する。その結果、学習者は「なぜそうデザインするのか」を問い続け、自らの創造性や審美眼を鍛えるプロセスを経験できる。
デジタルハリウッドは、『Ututor』を単なるAIツールとしてではなく、教育とテクノロジーが協調する新たな学習環境を支える存在として位置づけています。AIと人間の協働によって、学習者はより多く制作し、より速く改善し、より高い水準の成果を出すことが可能になります。
今後は、大学・専門学校など教育機関への提供を行う「デジタルハリウッドアカデミー」でも導入を予定しており、より幅広い学習者に新しい学びの形を届けていきます。
これからもデジタルハリウッドは、「人間の創造力をどう育むか」という視点を大切に、教育現場におけるAI活用を推進してまいります。
【Ututor開発の経緯】
AI技術の進化に伴い、両社は昨年10月より3DCGやグラフィックなどのクリエイティブ領域におけるAI活用の可能性を議論し、その成果として、デジタルハリウッドでこれまで実務家教員が担ってきた受講生・学生の課題作品に対する評価と作品から読み解き学習のネクストステップへのアドバイスを提供するチューターAI『Ututor』を開発。クリエイティブ教育における新たな学習サイクルの創出を目指す実証プロジェクトを重ね、このたび2025年10月に『Ututor』を正式稼働する運びとなりました。
昨今あらゆるAIツールが登場し、我々の日常生活に浸透してきていますが、30年以上デジタルのクリエイティブ人材の育成を手掛け国内外に10万人以上の卒業生を輩出してきた私たちが目指すのは、AIによる高速な生成・効率化ではなく、人の創造性を鍛えるためのAIの在り方です。情報の模倣ではなく、「なぜそうつくるのか」を考え抜く力を育むことこそ、教育におけるAI活用の本質だと考えています。教育現場におけるAI活用が問われる今、デジタルハリウッドは「人間のクリエイティビティをどう育てるか」のためのAIとの共創に挑戦してまいります。そのような想いのもと、チューターAI『Ututor』は誕生しました。
■両社の役割
neoAI:
•画像・動画解析に優れた生成AI技術を活用し、デジタルハリウッドのナレッジを組み込んだAIモデル開発
•クリエイティブ領域への最先端のAI技術の適用検討
•実証実験用のアプリケーション構築
デジタルハリウッド:
•実務的な評価基準と講師ナレッジの提供
•実証実験の実施環境整備とフィードバック収集
•カリキュラムおよび教材プラットフォーム「Any」との統合設計
※『Ututor』に関する過去のプレスリリースはこちらを参照ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002492.000000496.html (3月11日配信)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002553.000000496.html (7月29日配信)
【neoAIについて】
社名: 株式会社neoAI
所在地: 東京都千代田区
代表者: 代表取締役社長 千葉 駿介
事業内容: AI技術の研究・開発およびソリューション提供
【デジタルハリウッド株式会社について】
1994年10月、会社設立と同時に日本初の実践的産学協同のクリエイター養成スクールを開校。
現在、東京と大阪に専門スクール「デジタルハリウッド」と、全国の各都市にWebや動画などが学べるラーニングスタジオ「デジタルハリウッドSTUDIO」を約40拠点、そしてeラーニングによる通信講座「デジハリ・オンラインスクール」を展開。
2004年には日本初、株式会社によるビジネス×ICT×クリエイティブの高度人材育成機関「デジタルハリウッド大学院(専門職)」、翌2005年4月に四年制大学「デジタルハリウッド大学」を開学。
設立以来、デジタルハリウッド全体で10万人以上の卒業生を輩出している。
また、デジタルハリウッド大学開学時より導入している、動画教材と対面授業を組み合わせた「ブレンディッド・ラーニング」のノウハウを活かして、大学・専門学校の教育機関をはじめ塾・障害者支援サービス企業・教育サービス企業向けに、オンライン授業の導入及び活用支援サービス「デジタルハリウッドアカデミー」を国内外に展開。
さらに2015年4月、スタートアップ志望者を対象としたエンジニア養成学校『ジーズ(旧ジーズアカデミー)』を開校し現在東京と福岡に展開。同年11月には、日本初のドローンビジネスとロボットサービス産業の推進を目的とした『デジタルハリウッド ロボティクスアカデミー』を開校するなど、デジタルコンテンツ業界の人材育成と、産業インキュベーションに力を注ぐ。
2024年10月に設立30周年を迎えた。
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