お酒を飲まない人の“割り勘負け”問題、理想の会計は?令和のお酒を飲む人、飲まない人の意識調査結果を発表

『ホットペッパーグルメ外食総研』が開催する「トレンド座談会」レポート

株式会社リクルート

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:牛田圭一)の外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しています。今回は「お酒を飲む人、飲まない人の意識調査」として、20代~60代の男女1,035人にアンケート調査を実施した結果をレポートします。またお酒を飲まない人の"割り勘負け”問題など、会計についても調査しています。

■調査結果サマリ

■お酒を飲む頻度は週5日以上が19.3%、全く飲まない人は27.6%

■お酒を飲まない(飲めない)人と食事に行くとき気を配ること1位は「食事メニューが豊富」

└2位以下には「割り勘等会計で気を遣う」、「お酒を飲まない人が好きな料理のお店にする」、

「ノンアルコールドリンクが充実しているお店にする」が続く

■周りがお酒を飲む場で自分がお酒を飲まないとき、ネガティブな感情を抱いたことがある割合は42.3%

■「お酒の場でのお会計」問題、お酒を飲む人と飲まない人で理想が分かれる

└「お酒を飲む人」は「飲んだ人が多めに払う(ざっくり調整)」が最多だったのに対し、

「お酒を飲まない、飲めない人」は「飲む・飲まないに関係なく、完全に割り勘にする」が最多

■居酒屋のノンアルコールドリンク、お酒を飲まない人のほうが「不満」が多い結果に

■居酒屋に「あったらいいな」のノンアルコールドリンク、1位は「フレッシュなフルーツジュース」

■『ホットペッパーグルメ外食総研』研究員からの解説
“割り勘負け”15.7%が「感じたことがある」 決まった解決策はないので話し合いを

今回の調査では、お酒を週5日以上飲む人が19.3%、全く飲まない人が27.6%と、飲酒頻度だけとってもさまざまであることが見て取れました。また、周りの人がお酒を飲む場で自分がお酒を飲まない場合、ネガティブな感情を抱いたことがある割合は42.3%。だからこそ、「お酒を飲む人も飲まない人も楽しめる場」を考えていくことが必要です。実際、「お酒を飲まない(飲めない)人と食事に行くとき気を配ること」の項目では、何らかの配慮をしている人が多いことが分かりました。

近年SNSなどでも話題になっている、完全に均等に割り勘にしたときにお酒を飲まない人が金額的に損した気分になってしまうという「割り勘負け」については、15.7%の人が感じたことがあると回答。ただ、お会計の理想についての調査では、お酒を飲む人は「お酒を飲んだ人が多めに払う(ざっくり調整)」が最多だったのに対し、お酒を飲まない(飲めない)人の最多は「飲む・飲まないに関係なく、完全に割り勘にする」でした。お酒を飲まない人は完全な割り勘で損した気分になる人もいれば、「お金の負担は公平にしてほしい」という人も一定数いることが分かります。このことからもわかる通り、会計の場に決まった解決策はありません。ぜひ話し合って皆が楽しめる場を考えていきましょう。

『ホットペッパーグルメ外食総研』

所長  田中 直樹

■お酒を飲む頻度、週5日以上が19.3%、全く飲まない人は27.6%

「あなたはどれくらいの頻度でお酒を飲みますか?」という質問に対する回答は下図の通り。「毎日」(13.7%)、「週5~6日」(5.6%)と飲酒頻度が高い人は19.3%、「体質的に飲めない」(15.4%)、「体質的に飲めるが、飲まないと決めている」(12.2%)と全く飲まない人は27.6%程度、その間は「週3~4回」(6.5%)、「週1~2回」(14.8%)、「月に1~3回」(13.8%)、「年に数回程度」(10.5%)、「それ以下の頻度」(7.5%)という結果になりました。

※n=1,035/単一回答

■お酒を飲まない(飲めない)人と食事に行くとき気を配ること1位は「食事メニューが豊富」

「お酒を飲まない(飲めない)人を含む複数人で食事に行くとき、どんなことに気を配りますか?」という質問では、「食事メニューが豊富なお店にする」が44.6%で1位。「割り勘等会計で気を遣う」(23.7%)、「お酒を飲まない人が好きな料理のお店にする」(22.2%)、「ノンアルコールドリンクが充実しているお店にする」(21.6%)が続きました。

※n=1,035/複数回答

※提示した選択肢:食事メニューが豊富なお店にする、割り勘等会計で気を遣う、お酒を飲まない人が好きな料理のお店にする、ノンアルコールドリンクが充実しているお店にする、飲み放題ではないお店にする、気を配ることはない、お酒を飲まない人が浮かない雰囲気(お酒がメインのお店を避ける)、飲まない人優先でフードメニューを決めてもらう、飲み会と呼ばず食事会など別の言い方で呼ぶ、料理の量や品数をシェアできる、お酒が高いお店を選ばない、ノンアルコールドリンクの価格が手ごろ、デザートが充実している、その他

■お酒を飲む場でお酒を飲まないとき、ネガティブな感情を抱いたことがある割合は42.3%

「今日はノンアルコールにしたい、またはもともとお酒は飲めない(飲まない)という場合に同伴者がお酒を飲む場に行ったとき、どんなことを感じますか?」という質問では、選択肢の中で「特に何も感じない」が最多で39.6%。また、「ノンアルコールにしたい、お酒を飲めない(飲まない)ことはない」という回答が18.1%を占めました。これは裏を返せば42.3%の人がお酒を飲む場でお酒を飲まないときに何かネガティブな感情を持ったことがあるということが分かります。そのなかで一番多かったのは「注文金額が少ないことで、割り勘の場で損しているように感じる」(15.7%)でした。さらに「お酒を勧められるのがストレスに感じる」(13.7%)、「気まずいと感じることがある」(11.5%)、「お酒を飲まないことで『ノリが悪い』と思われないか心配になる」(10.4%)が続きました。

※n=1,035/複数回答

※「特に何も感じない」、「ノンアルコールにしたい、お酒を飲めない(飲まない)ことはない」は他回答無効

■「お酒の場でのお会計」問題、お酒を飲む人と飲まない人で理想が分かれる

「外食時、あなたは飲む人と飲まない人の間で会計の分け方をどうするのが理想だと思いますか?」という質問では、「お酒を飲む人」と「お酒を飲まない、飲めない人」で結果が変わりました。「お酒を飲む人」では「飲んだ人が多めに払う(ざっくり調整)」が最多で45.7%、続いて「食事は割り勘、お酒代は飲んだ人が分担する」(25.2%)だったのに対し、「お酒を飲まない、飲めない人」では「飲む・飲まないに関係なく、完全に割り勘にする」が33.3%で最多、「食事は割り勘、お酒代は飲んだ人が分担する」と「飲んだ人が多めに払う(ざっくり調整)」が26.0%で続きました。

※n=1,035/複数回答

※「お酒を飲まない、飲めない人」は「体質的に飲めない」、「体質的に飲めるが、飲まないと決めている」の計、「お酒を飲む人」はそれ以外の計

■居酒屋のノンアルコールドリンク、お酒を飲まない人のほうが「不満」が多い結果に

「一般的な居酒屋などの飲み屋さんのノンアルコールドリンクの品ぞろえについて、満足していますか?」という質問の結果は下図の通り。「お酒を飲む人」は「不満」が27.4%だったのに対し、「お酒を飲まない、飲めない人」は43.2%で、こちらもお酒を飲むかどうかで結果が分かれました。

※「不満」は「どちらかというと不満」と「とても不満」の計

■「あったらいいな」のノンアルコールドリンク、1位は「フレッシュなフルーツジュース」

「飲み屋さんのノンアルコールドリンクでこんなものがあったらよいと思うものを全て選んでください」という質問では、「フレッシュな(しぼりたて・100%など)フルーツジュース」が42.1%で1位。2位以下は「コーヒー・カフェオレなど」(33.5%)、「紅茶、ミルクティー、レモンティーなど」(27.7%)、「ノンアルコールチューハイ」(26.8%)、「日本茶のアレンジ飲料(ほうじ茶ラテなど)」(26.5%)が続きました。

※前問で「どちらかというと不満」「とても不満」を選んだn=328が回答/複数回答

※提示した選択肢:フレッシュな(しぼりたて・100%など)フルーツジュース、コーヒー・カフェオレなど、紅茶・ミルクティー・レモンティーなど、ノンアルコールチューハイ、日本茶のアレンジ飲料(ほうじ茶ラテなど)、ノンアルコールカクテル(モクテル)、ノンアルコールビール、フルーツジュース(しぼりたて・100%などのフレッシュなものを除く)、中国茶(いわゆるウーロン茶を除く、凍頂烏龍茶やプーアル茶など)、クラフトコーラ、ノンアルコールワイン、ミネラルウォーター(炭酸なし)、ダイエットコーラなどのゼロカロリーをうたった飲料、ヨーグルトドリンク、ミネラルウォーター(炭酸あり)・炭酸水、その他のお茶類(ウコン茶、ルイボスティーなど)、ハーブティー、野菜ジュース、牛乳・イチゴミルクなどの乳飲料、乳酸菌飲料、コールドプレスジュース、豆乳、その他、その他の炭酸飲料

■『ホットペッパーグルメ外食総研』トレンド座談会とは

シーズンごとに“今”はやりの外食トレンドを発表する、リクルートの外食のプロフェッショナル集団による座談会。アンケート調査や、レストランの現場から“生の声”を聞き、「外食のリアル」を語ります。メンバーは、飲食トレンドの数値化・可視化を行う『ホットペッパーグルメ外食総研』の研究員をはじめ、女子トレンド、高級店トレンドなど、さまざまな分野のスペシャリストで構成されます。

【アンケート調査概要】

■調査期間:2025年6月13日(金)~2025年6月15日(日)

■調査方法:インターネットリサーチ

■調査対象:全国20代~60代男女(株式会社マクロミルの登録モニター)

■有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)

▼リクルートについて

https://www.recruit.co.jp/

▼本件に関するお問い合わせ先

https://www.recruit.co.jp/support/form/

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会社概要

株式会社リクルート

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URL
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業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区丸の内1丁目9番2号
電話番号
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代表者名
牛田 圭一
上場
未上場
資本金
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設立
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