【岡山大学】CO₂を「見える化」せよ!岡山大学生と地域企業が挑むCO₂削減プロジェクトが始動

2025(令和7)年 10月 13日
国立大学法人岡山大学
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)は2025年9月30日、岡山県商工会連合会と連携し、学生と地域企業によるCO₂排出量の可視化チャレンジに関するキックオフワークショップを開催しました。
本取り組みは、岡山県商工会連合会との連携・協力協定に係る取り組みの一環として令和5年度から実施しているものです。
カーボンニュートラルの実現には、企業単体での取り組みだけでなく、サプライチェーン全体での温室効果ガス排出削減が不可欠であり、その前提として排出量の「見える化」が重要です。本プロジェクトでは、学術研究院社会文化科学学域(経済)・天王寺谷達将准教授のゼミに所属する学生が、吉備中央町商工会会員であり多種多様な事業を展開するシバムラグループが生産・販売する商品を対象に、経済産業省および環境省のガイドラインに基づき、カーボンフットプリント(CFP)の算定に挑戦します。
ワークショップには、天王寺谷ゼミの学生5人と岡山県商工会連合会職員が参加。冒頭、天王寺谷准教授から、カーボンフットプリントを通じた中小企業の企業価値向上やこれまでの取り組み内容について説明がありました。続いて、シバムラグループの事業全体像を踏まえ、今回の算定対象をどの商品にするかについて活発な議論が行われました。
その後、一行はマイクロバスで移動し、シバムラグループが運営する「道の駅かよう」やブルーベリー農園・加工所などを見学。学生たちは「シバムラグループが町全体を支えているかけがえのない存在であることがよくわかった」と話し、中には「ブルーベリージュースの加工工程を初めて見た。搾りかすを利用した商品は環境負荷が低そうなので算定してみたい」との声もあり、意識の高まりがうかがえました。
シバムラグループの芝村啓三代表は、「これからは持続可能な経営が大事で避けて通れない。カーボンフットプリントチャレンジは自社だけではできないことを岡山大学と一緒にできる貴重な機会。数字に裏付けられた改善策や新たな視点が芽生えれば非常にうれしい」と今後の意気込みを語りました。
今後は、CFP算定に必要なデータを収集し、年内のカーボンフットプリント算定を目指します。さらに、本取り組みで得られた経験を地域に広く還元することで、地域全体の脱炭素経営への機運向上を図ります。
将来的には、シバムラグループ内で稲作における中干期間の延長によって創出されるカーボンクレジットを活用し、カーボンオフセット商品の開発・提供にも取り組むことで、地域における持続可能な価値創造の新たなモデルの確立を目指します。
この活動は本学が昨年度、環境省「地域ぐるみでの脱炭素経営支援体制構築モデル事業」に採択されて以来進めてきた活動を基盤とし、今年5月に立ち上げた「カーボンフットプリントを起点とした価値創造ワーキンググループ (CFP Nexus WG)」を通じて支援体制・企業連携のさらなる強化を図りながら、より実践的で波及効果のある取り組みへと発展させています。
今後も、学生・地域企業・支援機関が一体となって、地域ぐるみでカーボンフットプリントを起点とした価値創造に向けた挑戦を力強く進めていきます。引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の取り組みにご期待ください。
〇カーボンフットプリント
カーボンフットプリントとは、製品やサービスの原材料調達から廃棄、リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出されるGHG(温室効果ガス)の排出量をCO2排出量に換算し、製品に表示された数値もしくはそれを表示する仕組みのこと。
出典:カーボンフットプリント ガイドライン(経済産業省、環境省)
https://www.env.go.jp/content/000124385.pdf
〇シバムラグループ
岡山県吉備中央町を拠点に「冠婚葬祭ギフト」「観光×農業」「暮らしのサポート」など多様な事業を地域密着で展開する企業グループ。
https://shibamura-group.com/




◆参 考
・岡山大学研究・イノベーション共創機構
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学 学術研究院 社会文化科学学域(経済)天王寺谷達将准教授ゼミ
・岡山県商工会連合会
・シバムラグループ
・道の駅かよう
◆参考情報
・【岡山大学】きびだんごにカーボンフットプリントを表示! ~学生と観光客が語り合う脱炭素の未来~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003407.000072793.html
・【岡山大学】CO₂の「見える化」に挑戦!学生と地域企業が連携する削減プロジェクトが始動
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003317.000072793.html
・【岡山大学】OI-Start 第2回「カーボンフットプリントを起点とした価値創造ワーキンググループ (CFP Nexus WG)」を開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003302.000072793.html
・【岡山大学】OI-Start「CFP Nexus WG」が発足-産学官金の連携でCFPから価値創出へ-
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003129.000072793.html
・【岡山大学】地域ぐるみでCO₂削減へ!岡山大学の挑戦が環境省「環境・循環型社会・生物多様性白書」に掲載されました
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003172.000072793.html
・【岡山大学】令和6年度地域ぐるみでの脱炭素経営支援体制構築モデル事業 最終報告会にて取り組みを発表 ~産官学金で中小企業の脱炭素経営を推進~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002897.000072793.html
・環境省「令和6年度地域ぐるみでの脱炭素経営支援体制構築モデル事業」に採択~産官学金で中小企業の脱炭素経営を推進~〔2024年7月定例記者会見学長発表〕
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r6/press20240730-2.pdf
・【岡山大学】環境省「令和6年度地域ぐるみでの脱炭素経営支援体制構築モデル事業」に採択~産官学金で中小企業の脱炭素経営を推進~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002336.000072793.html
・【岡山大学】岡山大学生による製品のCO2排出量可視化チャレンジ成果報告会を開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002889.000072793.html
・【岡山大学】岡山大学第2回「企業のCO2排出量可視化を目的としたワークショップ」を開催~学生たちが工場を見学
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002567.000072793.html
・【岡山大学】岡山大学生による製品のCO2排出量可視化チャレンジ成果報告会を開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002000.000072793.html
・【岡山大学】岡山大学カーボンフットプリント勉強会を初開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002390.000072793.html
・【岡山大学】岡山大学学生が企業と製品のCO2排出量可視化にチャレンジする取り組みを開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001566.000072793.html
・CO2排出量の可視化を目指して学生たちが工場を見学しました
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id12437.html


◆本件お問い合わせ先
岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部 副本部長 舩倉隆央
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟
TEL: 086-251-7151
E-mail:co-creation◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id14650.html
<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:086-235-7983
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
<岡山大学の研究機器共用(コアファシリティ)などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究機器の共用の体制・整備等の強化促進に関するタスクフォース(略称:チーム共用)
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8705
FAX:086-251-7114
E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://corefacility-potal.fsp.okayama-u.ac.jp/
<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://venture.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学オリジナルグッズ Online Shop:https://okadaigoods.official.ec/
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産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2025年10月期共創活動パートナー募集中:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003423.000072793.html


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