世界的に代替タンパク質改革の需要が高まる中、非営利シンクタンクのGood Food Instituteが日本拠点を設立
バイオテクノロジーとクリーンエネルギー研究開発の先端拠点として、代替タンパク質が年間7,000億ドルの経済成長をもたらす可能性があると分析されており、その実現に向けて日本は非常に有利な立場にあります。
東京発 — 2012年と比較して、2050年までに世界の肉生産は50%以上増加すると予測されており、食料供給は地球資源の限界に直面しています。このような圧力は特にアジアで顕著であり、今世紀に入ってからのタンパク質消費の増加の半分以上をアジアが占めています。
この状況に対応するため、国際シンクタンクネットワークであるグッド・フード・インスティテュート(GFI)は、新たな非営利組織の拠点に日本を選定しました。これにより、日本はシンガポール、インド、イスラエル、ヨーロッパ、ブラジル、米国にある既存のGFIの拠点と共に、世界中の食料イノベーションを加速させる取り組みに加わります。
GFI日本拠点のインテリムディレクターである洪貴美子氏は、「植物、微生物、そして動物の培養細胞から作られる代替タンパク質は、急増するアジアの肉需要をより安全かつ持続可能な方法で満たす可能性があります。日本が太陽光発電やその他の再生可能エネルギーを世界に送り出した最先端技術を開発・輸出したように、次世代の代替タンパク質、すなわち、食のクリーンエネルギーに相当するものを世界的に先導する技術と機会が日本にはあります」と述べています。
日本の第101代首相である岸田文雄氏は、細胞性食肉(動物の細胞から直接作られる肉)などの代替タンパク質技術を「持続可能な食料供給の実現」に向けた重要な要素と評価しています。その後、政府は代替タンパク質企業に対して、数十億円規模の資金を政府の取り組み一環として提供しています。
GFI創設者のブルース・フリードリック氏は「食肉の製造方法を再創造することは、人類にとって最大の未開拓機会のひとつです」さらに、「日本の世界的な研究開発エコシステムは、代替タンパク質を加速させ、地球が緊急に必要としている革新的な技術を先導する上で重要な役割を果たします」とも述べています。フリードリック氏は、10月6日より京都で開催される著名な科学技術と社会フォーラム(STSフォーラム)に登壇予定です。
GFI日本の主要な優先事項の一つは、政府による代替タンパク質の研究開発および商業化への投資機会を特定し、国家バイオエコノミー戦略の策定を含む取り組みを支援することが含まれています。さらに、規制当局が細胞性食肉市場への明確な道筋を策定する支援を行い、日本の「未来の食」に関する企業と国際的なカウンターパートをより密接に結びつけること、関連する報告書やリソースの適時の翻訳を提供すること、そして日本の研究機関と代替タンパク質分野の研究者との新たな国際的なコラボレーションを促進することも目指しています。
グッド・フード・インスティテュート・ジャパン(GFI日本)は、持続可能で社会・地球・動物に優しい食料供給システムの構築を目指す非営利シンクタンクとして、国内の科学者・産業界・政策立案者と協力し、代替タンパク食品をおいしく、手頃で、広く利用可能なものにすることに注力してまいります。
一般社団法人 The Good Food Institute Japan
設立:2024年9月17日
住所:東京都港区虎ノ門4-1-28 虎ノ門タワーズオフィス19階
HP:gfijapan.org
お問い合わせ窓口:japan@gfi.org
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