多様化する回転速度計測のニーズに対応/生産性向上や品質安定化に貢献し「DX・スマートファクトリー化」を促進
デジタル回転計 TM-4000シリーズ 発売
当社は1954年の創業以来、電子計測器の製造および販売を行ってきました。また同年には、国内初となるジェットエンジンの回転数を計測する回転計を開発。航空分野をはじめ、二輪・四輪車、建設機械、自動車部品業界等、様々な分野において、デジタル計測機器のパイオニアとして技術・研究開発のサポートを行って参りました。
昨今では、家電製品や運搬・工作機械、発電装置などの産業機械の分野で、あらゆる回転機器が使用されています。その回転速度を正確に計測、制御することは、生産性や効率化を阻害するロスを最小限に抑えることに繋がります。
当社は、「TM-4000」シリーズを市場投入することで、多様化する回転速度計測へのニーズに対応しながら、家電製品や運搬・工作機械の分野における「DX・スマートファクトリー化」の実現をアシストします。
新製品4つのポイント
●従来機種の機能と性能を継承しつつ、高精度、高応答化を追求
●有機ELディスプレイを採用
●オプション機能としてEthernet通信に対応
●様々な活用シーンに対応した機能ラインアップを用意(10月順次リリース予定)
ターゲット市場
半導体検査装置、軸受評価装置、フィルム製造ライン、自動車・搬送機械などの開発・検査シーンなど、当社のバリエーション豊富な検出器と組み合わせることで、最適な計測・制御システムを構築します。さまざまな産業分野で活躍する回転機器の計測や制御、検査の現場でご活用いただけます。
問い合わせ先
<本製品に関する問い合わせ先>
株式会社小野測器営業本部商品統括ブロックMIグループ
TEL:045-476-9711/MAIL:svmi@onosokki.co.jp
開発の背景
<製品ページ>
https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/tach/tm4000.htm
デジタル回転計TM-3100シリーズをモデルチェンジし、多機能型回転計、リバーシブルカウンター、通過時間・通過速度計を統合した、新たなラインアップです。従来機種の機能と性能を継承しつつ、高精度、高応答化を追求。これまでお使いのセンサーは、そのままご利用いただけます。また、遠くからでもはっきり見える有機ELディスプレイを採用し、Ethernet通信に対応します*。さらに、接続する外部機器やセンサーに合わせて入出力形式を選択し、アナログ出力やコンパレーター出力、DC電源など、さまざまな機能を組み合わせてカスタマイズすることが可能です。
*オプション機能
特長
●デジタル回転計のラインアップをリニューアル、全4シリーズに
・TM-4100シリーズ ベーシックな回転1ch入力。従来機種(TM-3100シリーズ)との互換性を維持。
・TM-4200シリーズ 回転2ch入力タイプ。回転速度差・速度比の測定が可能。
・TM-4300シリーズ 積算・加減算カウンター ローラーエンコーダーと組み合わせて、
搬送物の長さや移動距離を測定。
・TM-4400シリーズ 通過時間・通過速度計測 射出成形機のシリンダーなどの移動距離や通過時間を計測。
*接続する外部機器に合わせたカスタマイズも可能です。
●さらに高精度・高応答になった、アナログ出力機能
リニアリティ0.1 % FS、最小更新時間1 ms に向上。
●充実したデジタル通信機能
Ethernet通信機能が加わり、ネットワーク接続が可能に。
●見やすく、使いやすいディスプレイ
表示エリアのデザインを一新。有機ELの採用で、優れた視認性と使いやすさを実現。
製品概要
仕様:
・入力形式
電圧入力または無電圧入力(オープンコレクタ残留電圧1 V未満)
ラインドライバー入力 RS-422A準拠(TM-4200、TM-4300シリーズに搭載可能)
・演算方式
周期演算方式
・表示器
有機ELディスプレイ
・検出器用電源
出力電圧 DC12 V±10 %
最大出力電流 100mA(TM-4100)、180mA(TM-4200/4300/4400)
・電源
AC電源モデル AC100 V ~ 240 V ± 10 %、50/60 Hz、30 VA max
DC電源モデル DC12 V ~ 24 V ± 5 %、1.25 A max
・外形寸法 96 (W) × 48 (H) × 140 (D) mm 以下
・質量 約340 g(TM-4110)、約400 g(TM-4720/4370/4470)
・適合規格 CE マーキング、EMC 指令、RoHS 指令
小野測器について
1954年創業。電子計測機器の製造、販売ならびに各種エンジニアリングサービス事業を展開。創業同年には、国内初となるジェットエンジンの回転数を計測する回転計を開発。自動車産業では二輪・四輪車、自動車部品、その他建設機械、食品や医療検査等、幅広い分野において研究開発のサポートから製造工程での測定技術を提供。自動車メーカーHondaの第二期(1983-1992)F1レース活動において、V6ターボエンジンのベンチ試験用の操作システムを特注制作するなど、同社の優勝に技術面でサポート。その他、近年では電動車両(EV)開発支援など、カーボンニュートラル社会実現のために新たなビジネス領域への参入を行っている。
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