【調査報告】個人のビジョンがある人は、パフォーマンスが高い傾向にあることが明らかに
20代~60代の会社員1,030名を対象にしたアンケート調査結果のご報告です。
ビジネスゲームを活用した人材開発・組織開発を手がける株式会社プロジェクトデザイン(本社所在地:富山県滑川市 代表取締役:福井 信英、https://www.projectdesign.co.jp/)は、1030名の会社員を対象に「個人のビジョンに関するアンケート」調査を実施いたしました。
調査背景
人的資本経営、DE&I、ウェルビーイング、従業員エンゲージメント。
これらの人事領域のテーマ・トレンドの根底にあるものは、個人が「その人らしさ」を発揮することをいかに組織的に支援するのかという問いであると解釈できます。
これまでの組織優先の経営によって見落とされてきたかもしれない、一人ひとりの個人(従業員)に向き合い、尊重し、支援する。そんな機会を組織の側から主体的に提案していくことが求められるようになってきています。
ただ、「その人らしさ」は組織に優しさを産みますが、それだけでは「優しすぎる組織」になり、人と組織のパフォーマンスを阻害することもあります。
だからこそ、「その人らしさ」というものには、その人の個性や価値観だけでなく、個人として目指すべき指針となる「ビジョン(未来のイメージ、成し遂げたいこと、ありたい姿など)」が必要なのではないか。そして、「ビジョン」が「働きがい」を産み、人と組織のパフォーマンスを向上させるのではないか。
この仮説を検証するために実施した調査が「個人のビジョンに関するアンケート」調査です。個人のビジョンがもたらす組織への影響を明らかにしていきます。
調査概要
調査期間 |
2024年08月20日 ~ 08月22日 |
調査機関 |
調査委託先:株式会社マクロミル |
調査対象 |
会社員 |
調査方法 |
インターネット調査 |
有効回答数 |
1030名 |
調査結果
本調査から見えてきた主な内容をご紹介します。
① 個人のビジョンがある人のパフォーマンスは高い、さらに、個人のビジョンと会社のビジョンに繋がりを感じている人のパフォーマンスはより高い
自身が所属する会社に「会社のビジョン」があると回答したは人は69.8%(ビジョンの内容まで理解している人に限定すると41.1%)。
これに対して「個人のビジョン」がある人は34.6%(個人的なビジョンの言語化を「できている」「ややできている」と回答した人の割合)。約3人に1人が個人のビジョンを持っています。
さらに、個人のビジョンがある人に対して会社のビジョンとの繋がりをお聞きしたところ、繋がりを感じている人は55.8%という結果になりました。
アンケート回答者全体(N=1030)で見ると、「個人のビジョンがあり会社のビジョンとの繋がりを感じている人」の割合は16.1%。約6人に1人に留まっています。
また、個人のビジョンの効用として最も挙げられたものは「自己成長が促進される(45.8%)」。
「仕事に対するモチベーションが向上する(43.8%)」「達成感や幸福感が得られる(37.4%)」「時間を有効に使う意識が向上する(32.0%)」「効率的に働くことができ生産性が向上する(30.9%)」と続きます。
ここで、個人のビジョンがもたらす個人のパフォーマンス(成果創出)状況を調べた結果、パフォーマンスが「高い」「やや高い」と回答した人の割合は下記の結果となりました。
個人のビジョンがない人:19.0%
個人のビジョンがあるが会社のビジョンとの繋がりを感じていない人:44.7%
個人のビジョンがあり会社のビジョンとの繋がりを感じている人:82.6%
個人のビジョンがあること、及び、個人のビジョンと会社のビジョンとの繋がりを感じていることによる個人のパフォーマンス向上が顕著に確認できます。
② 個人のビジョンの言語化や実現に向けた支援をする会社の業績は上昇傾向にある
個人のビジョンがある人は、どのようにビジョンを言語化し、どうやって実現に向けて動ているのでしょうか?
調査を行った結果、個人のビジョンがある人でビジョンの言語化にあたって自分の会社からの支援(研修や上司の助言など)を受けた人は46.1%、ビジョンの実現について会社の支援を受けている人は37.9%という結果になりました。
個人のビジョンのある人の約4割が、会社からの支援を受ける形で個人のビジョンの言語化・実現に向けて動いている状況です。
また、個人のビジョンの言語化や実現を支援する会社の過去3年間の業績推移を見てみると、そうではない(個人のビジョンの言語化や実現の支援をしていない)ケースに比べて業績が上昇傾向にあることも分かりました。
③ 個人のビジョンがある人は1on1に価値を高く感じている
個人のビジョンの言語化や実現に向けた支援策に位置づけられる「1on1」について、
・個人のビジョンがない人
・個人のビジョンがあるが会社のビジョンとの繋がりを感じていない人
・個人のビジョンがあり会社のビジョンとの繋がりを感じている人
の「1on1」に対する価値認識(1on1ミーティングがどのような場面で有効に機能しているか?)の結果が下記になります。
ご覧の通り、個人のビジョンがある方が、様々な要素において1on1ミーティングの価値を感じている結果となりました。特に、個人のビジョンがあり会社のビジョンとの繋がりを感じている場合はその傾向が顕著です。
ご案内
・資料ダウンロード|「個人のビジョンに関するアンケート」調査レポート
株式会社プロジェクトデザイン 会社概要
<設立日>
2010年7月
<代表者>
福井 信英
<事業内容>
人材育成に関する研修コンテンツの作成
人材育成に関する研修コンテンツの販売
人材育成に関するセミナーの開催・運営
人材育成に関する執筆・講演活動
新規事業の企画・立案
企業経営に関するコンサルティング事業
森林資源を活用した雑貨の製造・加工・販売
<企業サイト>
https://www.projectdesign.co.jp/
<所在地>
富山オフィス
〒936-0056 富山県滑川市田中新町25番地
TEL:076-482-4130
東京オフィス
〒101-0065 東京都千代田区西神田2-5-9 HIビル4階
TEL:03-6380-9137
関西オフィス
〒600-8357 京都府京都市下京区柿本町669-607
TEL:075-754-6099
福岡オフィス
〒812-0013 福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目18−33
博多イーストテラス 1F “Mol.t(モルト)”
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社プロジェクトデザイン
広報担当:池田
E-Mail:n.ikeda@projectdesign.co.jp
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