小倉ヒラクと行く東京発〈発酵新幹線〉のぞみ車内でお座敷遊び!「発酵ツーリズム東海」うまみ体験プログラムを続々公開
2つの展覧会・50の蔵開き・100のうまみ体験!ディープな東海の発酵文化を体験する多彩なプログラム

発酵デザイナーの小倉ヒラク氏を中心に結成された「発酵ツーリズム東海実行委員会(実行委員長:蒲勇介)」は、愛知・岐阜・三重の東海三県を舞台に、発酵文化をテーマとした観光連動型の展覧会&体験型プログラム「発酵ツーリズム東海」を開催します。会期は2025年5月17日(土)から7月13日(日)までの約2ヶ月間。2025年4月17日(木)には第二弾として、多数の“うまみ体験プログラム”を公開し、予約受付をスタートしました。
フラッグシップツアーのひとつ、開幕を飾る「発酵新幹線」は、東海旅客鉄道株式会社(JR東海)との連携による特別企画。前代未聞の「新幹線で“高速の”お座敷遊び」が叶うスペシャル企画で、発酵デザイナーの小倉ヒラクのナビゲートでたっぷり発酵旅を楽しむことができます。
発酵食品は、その土地の自然環境や暮らしの知恵、文化の中で育まれてきたローカルの叡智ともいえる存在です。日本酒や醤油、味噌、酢、みりん、熟れ鮨、郷土寿司といった多彩な発酵食文化が今なお息づく東海地方を舞台に、展覧会、現地限定のツーリズム体験、マルシェなどを通して、五感で楽しむ新しい「発酵体験の旅」をお届けします。
本企画は、「発酵ツーリズム東海実行委員会」が主催し、共催には岐阜市・半田市、東海旅客鉄道株式会社(JR東海)、名古屋鉄道株式会社、中部国際空港株式会社を迎え、後援にVISONを迎えて開催。各共催団体や自治体と連携しながら、東海地域が誇る多様な発酵文化を観光資源として再発見・発信していくプロジェクトです。
公式Webサイト 発酵ツーリズム東海
■小倉ヒラクと「発酵新幹線」で行く!
うまみの聖地巡礼ツアー&すしの千年を巡る旅
東海道新幹線「のぞみ」を一両まるごと貸し切った、前代未聞の“発酵新幹線”が特別運行。
車内では、発酵デザイナー・小倉ヒラク氏がナビゲーターとして乗車。発酵おつまみプレートやお酒を楽しみつつ、なんと新幹線の車内に、岐阜・長良川の伝統的な長良川鵜飼の「舟遊び」の世界が出現します。
「舟遊び」は、長良川の鵜飼文化と共に育まれた大人の遊び。岐阜の幇間(ほうかん)・芸妓・舞妓が、三味線やお囃子にのせて舞を披露し、川風のなかで料理と酒を楽しむ、優雅な時間です。
今回は、その「舟遊び」の芸能を、高速で走る新幹線の中で楽しんでいただきます。舞妓・芸妓が車内に登場し、もてなしと舞で、かつてない“列車上の宴”が繰り広げられます。車窓を流れる景色の中に、東海へ向かう発酵の旅の高揚感が加われば、それもまた唯一無二の光景になるはず。
目的地は、伝統ある醸造文化が今も息づく岐阜と半田。到着後は、小倉ヒラク氏による展覧会ガイドツアーや蔵元訪問など、現地ならではの発酵文化を深く味わう特別な体験が盛りだくさんです。地酒や発酵食品を味わいながら土地に根差した“うまみ”とその背景にあるストーリーを巡る、体験型ツーリズム企画です。

小倉ヒラクと発酵新幹線で行く!うまみの聖地巡礼ツアー
【岐阜便】開催日:2025年5月18日(日)
詳細 https://tokaihakko.net/programs/674e5ddd421aa9000123e242

小倉ヒラクと発酵新幹線で行く!すしの千年を巡る旅
【半田便】開催日:2025年5月25日(日)
詳細 https://tokaihakko.net/programs/67e0da92421aa90001ab52d1

※有料ツアーです。この資料でご旅行のお申し込みを受け付けるものではありません。詳細をURLからご確認の上お申し込みください。
■第二弾プログラムがいよいよ予約開始!
体験プログラム 50の蔵開き・100のうまみ体験
会期中、東海三県(愛知・岐阜・三重)の醸造蔵・酒蔵・飲食店など、地域の発酵文化を支える「東海発酵パートナー」たちがガイドとなり、各地の発酵文化を紹介する100を超える体験プログラムを開催します。
蔵人から直接話を聞ける発酵トークイベントや、職人の手仕事を間近で体感できるワークショップ、地元食材を活かした発酵食ツアーなど、ここでしか味わえない、貴重な“うまみの現場”が盛りだくさん。発酵を体験として楽しみ味わう、またとないチャンスです。
3月25日には第一弾として約50のプログラムを公開し、予約を開始。さらに、4月17日には待望の第二弾プログラムを追加公開し、予約をスタートしました(先着順)。

《第二弾公開!新たなおすすめプログラム》
・知多半島の土が発酵?! 採って食べて触って作る、親子プログラム「こだわり野菜の収穫体験×発酵 BBQ×シェフ料理教室×発酵する常滑焼の1日限定スペシャルツアー」
・半田のすしを食べ尽くしたガイドと巡る すし酢の聖地半田で楽しむお酢とシャリ「MIZKAN MUSEUMで楽しくお酢とおすしを知って、食べて、半田運河から江戸を感じる旅」
・新たな長良川の鮎発酵食文化に出会う 天然鮎・魚醤と熟れ鮨スペシャルコース
・菌たちがつどうアトリエにて発酵を学ぶ&味わう!「本場八丁味噌で手作り甜麺醤&発酵づくしのveganランチ」
・亀崎、半田、武豊。 駅舎のおとなり、徒歩10秒。電車に乗ってはしご酒「お酒とお酢とお味噌を味わう「おとなり酒場」
・こうじが選べる!世界に一つの味噌作り体験
・三重で味わう マニア垂涎! 魅惑のたまり醤油蔵めぐり 三重県の醤油蔵を知り尽くした男! 三重県醤油味噌工業協同組合の服部とめぐる蔵元3軒
・レストラン カルティベイト|食と音楽の融合 一夜限りの発酵アンビエントナイト
・発酵をモチーフに自分だけの文学作品をつくろう!「発酵俳句」で句会デビュー ほか多数
《第一弾(3月公開)のおすすめプログラム》
・古酒に熟れ鮨、発酵おつまみ「一夜限り!小倉ヒラクと楽しむ 長良川“発酵”船遊び」
・1日限定!発酵デザイナー小倉ヒラクといく、長良川流域発酵紀行
・「邪気を屠り、魂を蘇らせる」薬草研究家 山下智道さんとオリジナルお屠蘇作り 信長の台所で遊ぶ。薬草×発酵×温泉×神社
・超レア!木桶で醸す赤酢を味わいながらお酢を学ぼう「木桶仕込みの赤酢で握る「おむすし」を召し上がれ」
・郡上味噌蔵のお家レシピを作ろう。麹室見学と地たまり混ぜ体験つき「究極のズボラ鍋、郡上のみそ煮を食べに来とくれ~」
・麹本の著者 なかじさんに教えてもらおう「あなたのポッケで麹を作る!ポケット麹ワークショップ」 ほか多数
■展覧会① うまみの聖地巡礼展
日本各地に根づく発酵食文化を一堂に集め、地域ごとに異なる知恵や技法を比較しながら、東海地方が発酵の聖地として発展してきた背景をひも解く展覧会。味噌、醤油、酢、日本酒など、多彩な発酵食の「うまみ」のルーツを探りながら、東海三県が「うまみの首都」と称されるゆえんを紹介します。見て、学んで、味わう、五感で楽しむ特別な展覧会です。入場無料。
会期:5月17日(土)〜7月13日(日)10:00〜17:00
会場:みんなの森 ぎふメディアコスモス みんなのギャラリー(岐阜県岐阜市)

■展覧会② すしの千年を巡る旅
“すしの聖地”愛知県半田市にあるMIZKAN MUSEUMを舞台に、日本の食文化とともに発展してきた「すし」の千年の歩みをたどる特別展を開催します。熟れ鮨、押鮨、箱鮨、早鮨、江戸前鮨──時代とともに移り変わってきた多様な「すし」のかたちを、発酵という視点から体験型展示でひも解きます。古来より受け継がれてきた発酵技術が、現代のすし文化にどう息づいているのか、その歴史と奥深さを、五感で学び・味わえる展覧会です。入場無料。
会期:5月17日(土)〜7月13日(日)9:30〜17:00(木曜定休)
会場:MIZKAN MUSEUM内 MIMホール(愛知県半田市)

■奥田政行シェフ×小倉ヒラク 一夜限りの「三重の発酵美食夜会」
三重県多気町の商業リゾート「VISON」では、「VISON発酵祭」と題し、発酵をテーマにした多彩なイベントを開催します。なかでも注目は、“世界の料理人1000人”にも選出された奥田政行シェフと、発酵デザイナー・小倉ヒラク氏によるスペシャル企画「三重の発酵美食夜会」。三重の豊かな食材と発酵調味料をふんだんに使ったビュッフェスタイルのディナーを楽しみながら、お二人による発酵をめぐるトークセッションが繰り広げられます。
そのほか、奥田シェフが腕をふるう「発酵ランチイベント」や、発酵食材を使った冷やし麺の頂点を競う「発酵ワングランプリ」、施設全体を歩きながら様々な発酵食を楽しめる「発酵ウォーキング」など、五感で発酵を体験できるコンテンツが盛りだくさんです。
発酵ウォーキング 2025年5月31日(土)
三重の発酵美食夜会/発酵ワングランプリ 2025年6月28日(土)
三重の発酵美食ランチ 2025年6月29日(日)
会場:VISON [ヴィソン](三重県多気町)

■東海の地酒で乾杯
愛知・岐阜・三重、それぞれの土地で育まれた酒蔵が集結し、個性豊かな日本酒を楽しめる特別な飲み比べイベント。杜氏たちのこだわりが詰まった地酒を味わいながら、地域ごとの気候や風土が映し出された、日本酒の奥深い世界に触れることができる地酒イベントです。会場では、共通コインを使ってお酒やおつまみと引き換えるスタイルです。
日時:2025年5月31日(土)
会場:みんなの森 ぎふメディアコスモス カオカオ広場(岐阜市)
料金:スターターセット 当日3,500円/超早割2,900円(共通コイン10枚+酒器と交換できるチケットです)
購入方法:チケットぴあ または セブンイレブンの発券機にて販売中(Pコード:656-716)

■発酵マルシェ(愛知・岐阜・三重でそれぞれ開催)
東海三県を代表する醸造蔵や酒蔵、発酵にまつわる多彩なフードが一堂に集まる「発酵マルシェ」。蔵元との会話や、ここでしか手に入らない限定商品との出会いも楽しみのひとつ。
発酵マルシェ岐阜:5月18日(日)
会場:みんなの森 ぎふメディアコスモス(岐阜市)
発酵マルシェ三重:6月29日(日)
会場:VISON(三重県多気町) ※「奥田シェフ発酵ランチ」も同日開催予定
発酵マルシェ半田:7月5日(土)・6日(日)
会場:半田運河周辺(半田市)
■世界SUSHIサミット
すしの故郷・半田を舞台に、発酵文化の最前線に立つ職人や研究者たちが一堂に会する「世界SUSHIサミット」を開催します。
熟れ鮨、押し鮨、箱鮨、早鮨、江戸前鮨など、地域ごとに多様な進化を遂げてきた“発酵すし”の技術と歴史を共有し、未来のすし文化について語り合う、グローバルな視点をもった食文化の祭典です。
国内外の発酵食の担い手が集い、古くて新しい「すしのかたち」に触れられる貴重な機会となります。
開催日:2025年5月25日(日) 会場:Mizkan本社ビル
※「世界SUSHIサミット」へすしの出品される関係者のみが参加できるイベントで、一般入場はできません。本イベントに特別に参加できるのは、「発酵新幹線(半田便)」のツアー参加者に限られます。
■発酵文化を調査し、公式ガイドブック「発酵ツーリズム東海2025」を発行
本プロジェクトでは、発酵デザイナー・小倉ヒラクを中心に、地元のライターや研究者とともに、東海地方の発酵文化を徹底調査。各地の蔵元や生産者を訪ね歩き、フィールドワークを重ねながら、その歴史や背景、土地ならではの知恵を一冊の本にまとめます。
これまで体系的に記録されることが少なかった東海の発酵文化を、わかりやすいガイドブック形式で編集。発酵ツーリズムを訪れる人が手に取り、旅の魅力をより深く味わえると同時に、このガイドブック自体が、東海に息づく唯一無二の食文化を後世へ残す貴重な資料となります。
「発酵ツーリズム東海2025」は、発酵を生んだ土地と人の物語を記録し、東海地方特有の発酵ストーリーを、未来につなぐ試みでもあります。
開催概要
イベント正式名称:発酵ツーリズム東海2025
会期:2025年5月17日(土)〜7月13日(日)
共催:岐阜市、半田市、東海旅客鉄道株式会社、名古屋鉄道株式会社、中部国際空港株式会社
後援:VISON
主催:発酵ツーリズム東海実行委員会
メイン会場
岐阜会場:みんなの森 ぎふメディアコスモス(岐阜県岐阜市)
愛知会場:MIZKAN MUSEUM(愛知県半田市)
三重会場:VISON(三重県多気郡多気町)
プログラム体験会場
東海3県各地の発酵食品・酒類の醸造蔵、飲食店 ほか
「発酵ツーリズム東海」開催に寄せて(キュレーター小倉ヒラクより)
「発酵ツーリズムとは、「発酵」という視点から日本文化の価値を再発見するプロジェクトです。
日本各地に根付く発酵食品は、その土地の気候風土・歴史・暮らしの文化を宿した「記憶の方舟」としての価値を持っています。そんな発酵食の生まれる場所を巡ることで、これまでとは全く違う魅力を持つ観光のあり方、旅のルートを生み出します。
発酵ツーリズムでは、ものづくりの現場、田んぼや港、小さな島々の景色がそのまま旅のデスティネーションとしての価値を持ちます。新たな建物をつくるのではなく、すでに存在している「暮らしの営みの場」に触れ、五感でその土地の文化を深く理解していくのです。
地元側が受け入れるのは、お金を使ってくれれば誰でも「ではなく」、ものづくりへのリスペクトの意識を持つ旅人にまず地域の庭を開いていく。内の人と外の人が同じ目線で、美味しいお味噌が生まれるように、その土地に根ざした産業と共同体の未来を醸していくのが発酵ツーリズムの目指すあり方です。」(キュレーター 小倉 ヒラク)
プロフィール

キュレーター 小倉 ヒラク
1983年、東京都生まれ。発酵デザイナー。早稲田大学文学部で文化人類学を学び、在学中にフランスへ留学。東京農業大学で研究生として発酵学を学んだ後、山梨県甲州市に発酵ラボをつくる。「見えない発酵菌の働きを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちと発酵・微生物をテーマにしたプロジェクトを展開。絵本&アニメ『てまえみそのうた』で、「グッドデザイン賞2014」受賞。2020年、発酵食品専門店「発酵デパートメント」を東京・下北沢にオープン。2024年に「発酵文化芸術祭 金沢」展のキュレーターを務める。著書に『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』など。
共催 岐阜県岐阜市、愛知県半田市、東海旅客鉄道株式会社、名古屋鉄道株式会社、中部国際空港株式会社
後援 VISON
発酵ツーリズム東海実行委員会
キュレーター:小倉ヒラク(発酵デザインラボ)
実行委員長:蒲勇介(NPO法人ORGAN)
事務局長:榊原宏(半田市観光協会)
公式Webサイト(プログラム予約はこちらから)
本件に関するお問い合わせ先
発酵ツーリズム東海実行委員会事務局(NPO法人半田市観光協会 内)
担当 榊原 宏
Tel 0569-32-3264 Email information@tokaihakko.net
取材・素材等に関するお問い合わせ先
発酵ツーリズム東海実行委員会事務局
広報担当 後藤麻衣子
Email information@tokaihakko.net
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