料理研究家ベリッシモがマニラに行く!SDGsを体験する国際プロジェクト:フィリピン・日本・中国・イタリアが“尺度”で結ぶ文化の未来

マニラで、ベリッシモらが若者に希望を届ける。食・テクノロジー・哲学・言語がつなぐ、SDGs時代の国際対話セッション

株式会社ビリオネア

マニラ(フィリピン)、2025年11月7日(金) フィリピン大学ディリマン校(UPD)にて、アジア地域の文化的中枢として知られるこの学術機関を舞台に、フィリピンの生命力、日本の美意識、中国の思想、イタリアの創造性が交差する国際プロジェクトが始動しました。

未来をともに描く(Futuro al plurale)』は、和食と美意識、中国の哲学と詩、イタリアの文学や教育、そして持続可能な学びが出会い、対話する国際プロジェクトです。アジアとヨーロッパの知恵をつなぎ、新しい共有のかたちを探っています。

このイベントを通じて、ヨーロッパの考え方と日本の感性は、中国の思想を橋として、現代的で普遍的なつながりを築いています。そして、フィリピンの若い世代の感受性とエネルギーが、この対話に新しい息吹を与え、未来への実践的な視点を加えています。

イベント内容

イベントでは、国際的料理研究家ベリッシモ・フランチェスコと科学史研究者ダニエーレ・マクッリャが、欧州文化と言語を学ぶ50名のフィリピン大学生に向けて実演講義を行いました。

冒頭では、フィリピン大学の文学者José Wendell Capili教授が歓迎の挨拶。比較文学と創作の専門家であり、UPシステム同窓会事務局長も務めた同氏は、学術界と文化界の架け橋として知られています。

北京大学は、アジア屈指の人文・科学研究機関として本プロジェクトに学術的権威を提供。学問と文化の対話を深める場となりました。

会場について

フィリピン大学ディリマン校(UP Diliman)は、同国を代表する総合国立大学群の中核キャンパス。研究・教育の主要拠点として、国内外の連携が進むトップ層の国立大学です。

背景と目的

本プロジェクトでは、「切る・盛る・待つ・片付ける」という台所の基本動作を通じて、楽しく学びながらSDGsを体験します。
イタリアの小説家や思想家ダンテ・アリギエーリ、イタロ・カルヴィーノ、プリーモ・レーヴィ、ナタリア・ギンズブルグなどの考え方をヒントに、料理と哲学をつなぎ、日常の中にある知恵を手触りのある学びとして届けます。

教室・厨房・研究の場を行き来することで、教育・労働の尊厳・資源の使い方・協働のあり方を、具体的に・楽しく・わかりやすく体験できる設計となっています。

ハイライト:文学と技の交差点

料理と職人技

『切る大事さ』

ベリッシモ氏は、素材を丁寧に整える切り方を通じて「無駄をなくすことは、自然と人への感謝の表れ」と語ります。これは和食の精神そのものです。

『一皿に込める調和の美学』
「料理は足し算ではなく、バランスの芸術です」とベリッシモ氏。色、時間、空間の調和が、食卓に静かな豊かさをもたらします。

『待つことの価値』
発酵食品の話題では、味噌や醤油のように「時間が味を育てる」ことを紹介。ベリッシモ氏は「熟成は人間の営みにも通じる」と語りました。

『片付けに込める心』
最後に、料理を終えた後の“手の記憶”について触れ、「片付けは終わりではなく、次への準備。そこに文化の継承がある」と締めくくりました。

文学と知の探求

ダンテ・アリギエーリ(詩人・哲学者)
中世イタリアを代表する詩人であり、『神曲』の著者。彼は他者の言語を翻訳せず、そのまま受け入れることで、理解とは“所有”ではなく“共存”であることを示しました。その姿勢は、現代の知のあり方に深い示唆を与えます。

イタロ・カルヴィーノ(小説家・思想家)
20世紀イタリア文学の巨匠。彼の作品は、軽やかさと精密さの間にある「尺度」を探求し、複雑な世界を詩的かつ論理的に描き出しました。彼の思考は、持続可能な創造性のモデルとなります。

プリーモ・レーヴィ(化学者・作家)
アウシュビッツの生還者であり、科学と文学を融合させた著作で知られる人物。彼は、言語と技術は“経験”と“厳密さ”に根ざすと語り、知識とは生きた証であることを教えてくれます。

ナタリア・ギンズブルグ(作家・教育者)
イタリアの家庭と社会を描いた作品で知られる作家。彼女は、書くことを“持続可能な教育”のかたちとして捉え、言葉が人と人を育てる力を持つことを示しました。

SDGsとの連携

本プロジェクトは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)と2030アジェンダに基づき、教育・労働倫理・文化交流・環境責任を推進します。

SDG 4:質の高い教育と生涯学習

SDG 8:働くことの尊厳と持続可能な成長

SDG 12:資源の有効活用と廃棄物削減

SDG 17:文化機関間の協力と連携

料理・言語・研究を通じて、アジアとヨーロッパの協働モデルを提示しました。

インタビュー(抜粋)

Francesco Bellissimo(料理研究家・タレント)
「SDGsは、ただのチェックリストではありません。『生きる言語』だと思って下さい。料理の所作『切る、盛る、待つ、そして片付ける』そのすべてに、教育(SDG 4)、職人の尊厳(SDG 8)、節度(SDG 12)、協働(SDG 17)が宿っているんです。

今回のセッションでは、イタリア料理だけでなく、日本の発酵文化にも触れました。味噌、醤油、酢、どれも時間と微生物が織りなす『生きた知恵』です。発酵は日本の誇りです。味噌・醤油・酢は、原料・麹・温度・時間の調律で表情が変わる。人の手は『急がない』を選び、微生物の仕事を見守る。待つ時間が、味の奥行きと栄養の届き方を整える。
特に味噌が大好きです。香り、深み、そして身体に染み渡る優しさ。まさに『発酵する哲学』だと思います。日本料理とイタリア料理を日常に取り入れることで、SDGsを自然に実践できますよ!食べることが、未来への選択になるんです。

そして僕は、こうした価値観をテレビ番組やネット配信だけでなく、ゲームの世界にも広げたいと思っています。
ゲームは、若い世代が忘れかけた大切な価値を“楽しく”再発見できる場所です。現在日本の若者は、スマホやコンシューマーゲームで毎日ゲームを楽しんでいて、プレイ時間も年々増えています。

たとえば、料理の所作を通じて資源を大切にするミッションや、職人の技を育てるストーリーがあれば、SDGsはさりげなく、でも確実に身近になります。
遊びながら学ぶ「自然への尊重と感謝の気持ち」、それこそが、SDGsの本質であり、次の世代へのギフトになるはずです。」

Daniele Macuglia(科学史研究者/北京大学 准教授)
「『煉獄篇』第26歌で、ダンテはアルノート・ダニエルのオック語を詩行に残しました。異なる響きがそのまま立つ場面で、形式は倫理になります。言葉が相手の形を保つとき、尺度が見えてきます。
イタロ・カルヴィーノは『アメリカ講義』で、軽やかさ・迅さ・正確さ・可視性・多様性を次代の指標に据えました。軽やかさは余分をそぎ、輪郭を立たせる精度です。
プリーモ・レーヴィは、現場の手と文章の目を同じ検証にかけました。測り、確かめ、直す。仕事と言語が同じ負荷に耐えたとき、信頼が生まれます。
ナタリア・ギンズブルグは『小さな徳』で、続いていく学びを示しました。育つのは記憶ではなく関係。文体は、残すための器です。
古典の語『度(ど/du)』は、「ほどあい・均衡・過不足の見切り」を指し、『中庸』『礼記』の文脈で磨かれてきた基準です。この基準は、和食の所作とイタリア語の misura を結ぶ座標として働きます。谷崎潤一郎『陰翳礼讃』は、光と影の間に生まれる余白を語りました。余白があるから形が見える。料理も文章も、その余白で整います。

Claudia Batacchi(ダンテ・マニラ語学委員会副会長)
「マクッリャ博士とベリッシモ先生に心から感謝します。日々の中で、あまりにも多くの場合、受動的に学ばれ形式的に行われてしまう〈言葉〉と〈所作〉に、命と形を与えてくださいました。学生たちは、ジェスチャーと言葉を通して体験し、イタリア文化に没入し、それを自分たちの経験へと変えることができました。」

Joanna Altomonte-Abrera(フィリピン・イタリア協会代表)
「ダンテ・アリギエーリ協会マニラにとって、料理研究家ベリッシモ氏とマクッリャ教授の『Futuro al plurale』に協働できたことは、大きな喜びであり光栄でした。本企画は、フィリピン大学ディリマン校・欧州言語学科イタリア語セクションの教員・学生を対象として行われました。お二人の発表は、洞察に富み、温かい精神に満ち、より意識的で意味のある生き方について新たな視点を示してくれました。これは国連の17の持続可能な開発目標の精神と響き合うものです。」

登壇者

ベリッシモ・フランチェスコ氏

Francesco Bellissimo(ベリッシモ・フランチェスコ、株式会社ビリオネア代表取締役社長/Billionaire Incorporated CEO & President)

イタリア・ローマ出身。料理研究家、タレント、俳優、エッセイストとして、テレビ・雑誌・SNS・講演など多方面で活躍。Instagram(@bellissimoyoshi)のフォロワー数は150万人を超え、発信力と独自の視点により、日本では「日本で最も有名なイタリア人」として広く知られている。イタリア語圏・英語圏でも “L’italiano più famoso in Giappone” として紹介され、国際的な認知度を誇る。

株式会社ビリオネアの代表として、ラグジュアリー事業、文化プロデュース、メディア出演、飲食監修などを手がけ、アジアを中心に国際的なライフスタイルプロジェクトに多数参画。イタリアと日本の食文化・ファッション・ライフスタイルにおいても高い影響力を持ち、日伊の架け橋として注目を集めている。料理やファッションにとどまらず、教育・芸術・SDGs・国際対話など幅広い分野で新しい価値を提案し続ける。その先見性と多角的な知見は、国内外の企業・メディア・行政機関から高く評価されており、広告・ブランドアンバサダー・商品開発などの分野でも多数の実績を持つ。
個人公式サイト:https://www.bellissimoyoshi.net

ダニエーレ・マクッリャ氏

Daniele Macuglia (ダニエーレ・マクッリャ、北京大学准教授/Peking University Assistant Professor)

イタリア北部トルメッツォ出身。シカゴ大学にて博士号(科学史)を取得後、科学史・技術史の分野で国際的に研究を行う。 現在は北京大学で教育と研究に携わり、科学と文化、思想と社会の接点を探る対話型プロジェクトを展開。 科学の物語性や人間的側面にも光を当て、アジアとヨーロッパを結ぶ知的架け橋として、その独自の視点と発信力が注目を集めている。

公式サイト: https://www.danielemacuglia.com/

主催・協力機関

本イベントは、ダンテ・アリギエーリ協会マニラ委員会、フィリピン・イタリア協会(PIA)、フィリピン大学ヨーロッパ言語学科の共催により実施され、東京を拠点とする株式会社ビリオネア(Billionaire Inc.)が協力しました。

ダンテ・アリギエーリ協会(1889年ローマ設立)は、世界80カ国以上でイタリア語と文化の普及に取り組む国際文化ネットワーク。 フィリピン・イタリア協会(1962年設立)は、芸術交流、教育プログラム、言語研修を通じて両国の文化的架け橋を築いています。

Claudia Batacchi氏(ダンテ・マニラ語学委員会副会長)とJoanna Altomonte-Abrera氏(PIA代表)は、それぞれ教育・文化プログラムの企画運営を担当。Batacchi氏は母語教師と共に国際対話型の教育モデルを構築し、Altomonte-Abrera氏は大学間連携と文化普及を推進しています。株式会社ビリオネア(Billionaire Inc.)は、東京を拠点に、食・文化・メディア・教育分野を横断する国際プロジェクトを企画・運営する企業です。

イベント概要:

形式: SDGs体験型公開講義(対面・90分)

登壇者: ベリッシモ・フランチェスコ(株式会社ビリオネア)、ダニエーレ・マクッリャ(北京大学)

使用言語: イタリア語・日本語・英語

参加者: UPD欧州言語の上級科目を履修する学生50名

ハッシュタグ: #SDGs #国際協力 #持続可能な文化 #フィリピン大学 #料理 #哲学 #教育 #イタリア #文化 #ダンテマニラ #イタリア料理 #料理研究家 #芸能人 #テレビゲーム #スマホ

このイベントは、イタリア人タレント・ベリッシモ氏による独自の文化的視点から、「尺度」をキーワードに、食・教育・哲学・詩が交差する対話の場となりました。
発酵食品や和食の所作を通じて、SDGsの精神を“生きた言語”として体験する貴重な機会となり、アジアとヨーロッパの知恵がつながる第一歩を刻みました。

共鳴された方は、ぜひ「#未来をともに描く」を添えて、SNSでご感想をお寄せください。

今後の展開(日本)

2026年に日本展開。公開セミナー、ワークショップ、大学連携授業、映像制作を計画。テレビ局・出版社・配信プラットフォーム・大学・自治体との共同制作/共同研究/協賛を受け付ける(Q1〜Q4の時期調整可)。
番組制作・出版企画・大学連携のご相談は下記までお寄せください。

会社概要:

会社名:株式会社ビリオネア

代表取締役社長:ベリッシモ・フランチェスコ

所在地:東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル32F

事業内容:文化事業、マスコミ事業、メディア出演、料理・ライフスタイルのコンサルティングなど

公式サイト: http://www.billionaireinc.jp

共有・取材のお問い合わせ:

Billionaire Incorporated (株式会社ビリオネア)

広報担当:info@billionaireinc.jp

Webサイト:http://www.billionaireinc.jp


Società Dante Alighieri Manila (ダンテ・アリギエーリ協会マニラ委員会)
dantemanila.sda@gmail.com

Webサイト: https://manila.dante.global/


The Philippine Italian Association(フィリピン・イタリア協会)

manila@patronato.acli.it

Webサイト:https://www.philippineitalianassociation.org/


University of the Philippines Diliman (フィリピン大学ヨーロッパ言語学科)
european.languages.cal@gmail.com

Webサイト: https://upd.edu.ph/


※ For international media inquiries, feel free to contact us in English or Italian.

※ 本プレスリリースはSNS・メディアでの共有歓迎です。ご掲載・ご取材に関するご連絡もお待ちしております。

添付資料(PDF)

Futuro al plurale — Misura in azione(イタリア語)
Documento di sintesi e proposta operativa per il progetto SDGs - Applicazione in Giappone (2026)

d164934-6-c442691f3e59bb2f0902f59db1122114.pdf

Future in the Plural — Measure in Action(英語)
Summary of the SDG-based project and its 2026 implementation roadmap in Japan

d164934-6-0b1fe9807e6b448a4aea0386caf602b7.pdf

すべての画像


会社概要

URL
http://billionaireinc.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル32階
電話番号
-
代表者名
ベリッシモ・フランチェスコ
上場
未上場
資本金
-
設立
2013年06月