【理想の注文住宅のはずが…購入者の後悔を調査】76.3%が「後悔あり」、理由の第1位は「見積の内訳が不透明」 建築士や職人との対話機会増加で9割超が「後悔は減る」と回答
〜透明性の欠如が理想とのギャップを生む実態が浮き彫りに〜
建築市場株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役:天野智弘)は、過去3年以内に注文住宅を購入した308名を対象に、注文住宅購入者の後悔に関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。

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01|注文住宅購入者の約8割が建築後に「後悔がある」と回答、最多理由は「見積の内訳が不透明だったこと」(50.2%)
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02|注文住宅を購入する上で、透明化してほしかった情報は、「工事中の追加費用の見通し」(47.1%)や「設計提案の根拠」(43.5%)が上位に
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03|92.7%が、建築士や職人との対話機会が「もっとあれば後悔や不安は減った」と回答
■調査概要
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調査名称:注文住宅購入者の後悔に関する実態調査
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調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
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調査期間:2025年9月29日〜同年10月2日
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有効回答:過去3年以内に注文住宅を購入した308名
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「建築市場株式会社」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
■建てた注文住宅の満足度は、98.4%
「Q1.今回建てた注文住宅にはどの程度満足していますか。」(n=308)と質問したところ、「非常に満足している」が56.5%、「やや満足している」が41.9%という回答となりました。

・非常に満足している:56.5%
・やや満足している:41.9%
・あまり満足していない:1.0%
・全く満足していない:0.6%
■注文住宅を建てて良かったと思う点、「収納を『ここに欲しい』という場所に作れて片づけやすくなった」が48.7%で最多
「Q2.注文住宅を建てて良かったと思う点を教えてください。(複数回答)」(n=308)と質問したところ、「収納を「ここに欲しい」という場所に作れて片づけやすくなった」が48.7%、「ペットや趣味(楽器・アウトドア用品など)専用の空間を用意できた」が43.2%、「子ども部屋を後から仕切れるようにするなど、成長に合わせて使える設計にできた」が39.6%という回答となりました。

・収納を「ここに欲しい」という場所に作れて片づけやすくなった:48.7%
・ペットや趣味(楽器・アウトドア用品など)専用の空間を用意できた:43.2%
・子ども部屋を後から仕切れるようにするなど、成長に合わせて使える設計にできた:39.6%
・家族が集まりやすいリビングのつくりにできた:39.3%
・採光や風通しを工夫し、季節ごとに快適に過ごせるようになった:39.0%
・建築中の現場を見て安心でき、完成後も家にストーリーを感じられる:26.0%
・モデルハウスにない色や素材を選べて、インテリアの自由度が高かった:21.8%
・オリジナル感があるのが誇らしい:20.5%
・その他:0.0%
・特にない:1.3%
・わからない/答えられない:0.3%
■「自分達の好みに仕上がった」や「とにかく便利」などの良い点も
Q2で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q3.Q2で回答した以外に、注文住宅を建てて良かったと思うことを自由に教えてください。(自由回答)」(n=303)と質問したところ、「自分達の好みに仕上がった」や「とにかく便利」など160の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
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自分達の好みに仕上がった。
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賃貸では出来ない付け足しができることが良い。
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隣人などの音を気にしなくていい。
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とにかく便利。
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家の中の通気性、保温性が高い。
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自分がしたい生活がおくれます。
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家族がよろこんでくれた。
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ペットが快適そう。
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地震や台風といった日本にありがちな自然災害に強い。そういう家を建てた。
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建売のようなありふれた間取りでもなく、オリジナル感溢れる家に出来たので、世界に一つしかない自分がデザイン出来た家と誇らしくなれる。
■約8割が、注文住宅を購入してから現在まで後悔することが「ある」と回答
「Q4.注文住宅を購入してから現在まで、何らかの後悔やこうしておけばよかったと思うことはありますか。」(n=308)と質問したところ、「ある」が76.3%、「ない」が20.1%という回答となりました。

・ある:76.3%
・ない:20.1%
・わからない/答えられない:3.6%
■後悔の内容、「見積の内訳が不透明で価格の妥当性を判断できなかったこと」や「こだわりやちょっとした違和感を反映できなかった」など
Q4で「ある」と回答した方に、「Q5.具体的にどのような点で後悔がありますか。(複数回答)」(n=235)と質問したところ、「見積の内訳が不透明で価格の妥当性を判断できなかったこと」が50.2%、「こだわりやちょっとした違和感を反映できなかった」が42.1%、「当初予算を大幅にオーバーしてしまったこと」が34.0%という回答となりました。

・見積の内訳が不透明で価格の妥当性を判断できなかったこと:50.2%
・こだわりやちょっとした違和感を反映できなかった:42.1%
・当初予算を大幅にオーバーしてしまったこと:34.0%
・職人や現場監督と直接話す機会が少なかったこと:33.2%
・建設の流れや工事の進捗状況が分かりにくかったこと:30.2%
・仕様変更の影響や費用が事前に把握できなかったこと:27.2%
・施工品質にばらつきがあったこと:21.7%
・他社の見積りや施工事例と比較検討できなかった/しなかったこと:19.1%
・内装設備等の選択肢が限定的だったこと:17.4%
・外構や照明等、追加費用が想定以上だったこと:16.6%
・その他:3.0%
ー外構にこだわる気力がなかった。
ーイメージと違った。
ー暑さと寒さ対策。
ー天井に内蔵のサーキュレーターをつければ良かった。
ー寝室の位置。
ー押入れ。
ー仕様をケチりすぎたこと。
・わからない/答えられない:0.4%
■注文住宅を購入する上で、もっと透明化してほしかった情報は、「工事中に発生する追加費用の見通し」や「建築士・設計士からの提案根拠(なぜこの設計か)」が上位
「Q6.注文住宅を購入する上で、もっと透明化してほしかった情報はありますか。(複数回答)」(n=308)と質問したところ、「工事中に発生する追加費用の見通し」が47.1%、「建築士・設計士からの提案根拠(なぜこの設計か)」が43.5%、「職人や施工業者の技術レベルや実績」が35.4%という回答となりました。

・工事中に発生する追加費用の見通し:47.1%
・建築士・設計士からの提案根拠(なぜこの設計か):43.5%
・職人や施工業者の技術レベルや実績:35.4%
・詳細な費用の内訳:31.5%
・仕様変更が費用や工期に与える影響:30.8%
・使用する素材や設備の原価・品質:23.7%
・引き渡し後の保証・アフターサービスの内容:17.5%
・特にない:7.5%
・その他:1.0%
・わからない/答えられない:1.0%
■予算に余裕があればやりたかったのに諦めたこと、「高性能な全館空調などの設備」や「耐震性などの住宅の性能」が上位
「Q7.もし予算に余裕があったとしたら、注文住宅の建築で「本当はやりたかったのに諦めたこと」はありましたか。(複数回答)」(n=308)と質問したところ、「高性能な全館空調などの設備」が44.5%、「耐震性などの住宅の性能」が43.5%、「デザイン性の高い外観」が38.0%という回答となりました。

・高性能な全館空調などの設備:44.5%
・耐震性などの住宅の性能:43.5%
・デザイン性の高い外観:38.0%
・中庭や吹き抜けなどの空間的なこだわり:36.7%
・高級素材(床材・壁材・キッチンなど):31.8%
・ガレージやサウナなど趣味の設備:24.4%
・太陽光発電や蓄電池などのエコ設備:23.7%
・外構・照明・家具などのトータルコーディネート:19.2%
・バリアフリーや子育て支援設計:15.9%
・その他:0.3%
ー窓を大きくしたい
・特にない:4.2%
・わからない/答えられない:1.0%
■「全館空調」や「オール電化」などを諦めた声も
Q7で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q8.Q7で回答した以外に、注文住宅の建築で「本当はやりたかったのに諦めたこと」があれば自由に教えてください。(自由回答)」(n=292)と質問したところ、「全館空調」や「オール電化」など132の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
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エコカラットの導入を増やすこと。
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ビルトインクーラー。
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棚の備え付け。
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完全2世帯。
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立体的に見える外観にするために間取りを凸凹にしたかった。
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キャットウォークを付けたかった。
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耐震性や耐風性を最高レベルにしたかった。
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収納スペースの造作。
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廊下のない間取りを実現したかった。
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バーベキューができるスペース。
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全部生木での構築。
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ウッドデッキや屋根裏収納。
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リビングの広さ アイランドキッチン。
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全館空調。
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蓄電池。
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フェンス設置。
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オール電化。
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高級な素材を使う。
■92.7%が、建築士や職人と直接対話できる機会がもっとあれば「後悔や不安は減った」と実感
Q4で「ある」と回答した方に、「Q9.建築士や職人と直接対話できる機会がもっとあれば、後悔や不安は減ったと思いますか。」(n=235)と質問したところ、「非常にそう思う」が33.6%、「ややそう思う」が59.1%という回答となりました。

・非常にそう思う:33.6%
・ややそう思う:59.1%
・あまり思わない:6.4%
・まったく思わない:0.0%
・わからない:0.9%
■まとめ
今回は、過去3年以内に注文住宅を購入した308名を対象に、注文住宅購入者の後悔に関する実態調査を実施しました。
まず、今回建てた注文住宅の満足度について、98.4%が「満足している」と回答しました。注文住宅を建てて良かった点としては、「収納を『ここに欲しい』という場所に作れて片づけやすくなった」が48.7%で最多となり、「ペットや趣味専用の空間を用意できた」が43.2%と続きました。一方で、76.3%が何らかの後悔があるとの声も挙がっており、その内容は「見積の内訳が不透明で価格の妥当性を判断できなかったこと」が50.2%、「こだわりやちょっとした違和感を反映できなかった」が42.1%でした。最後に、約9割が、建築士や職人との直接対話の機会があったことが判明しましたが、後悔がある方の92.7%が「建築士や職人と直接対話できる機会がもっとあれば、後悔や不安は減った」と回答しています。
今回の調査では、注文住宅購入者の多くが満足している一方で、建築プロセスの不透明性や職人との意思疎通不足が後悔の主要因となっていることが判明しました。住宅価格が高騰し、一生に一度の大きな買い物となる注文住宅において、見積内訳の不明瞭さや追加費用の予測困難さは、購入者に大きな不安を与えています。また、建築現場のデジタル化や情報共有の仕組みが整っていない現状では、施主の細かなこだわりが設計や施工に反映されにくく、完成後の後悔につながっています。このような課題を解決するためには、建築過程の可視化と、建築士・職人と施主が直接コミュニケーションを取れる透明性の高い共創型プラットフォームが必要となるでしょう。
◾️施主・建築士・職人を直接つなぐ、注文住宅DXプラットフォーム「建築市場」とは

「建築市場」は、注文住宅を建てたい施主と建築士・職人を直接つなぐマッチングプラットフォームです。従来のハウスメーカー経由での家づくりとは異なり、セルフビルドという手法を活用することで、不要な中間コストを削減し、より安価で自由度の高い注文住宅の実現を目指します。「理想の家を、適正な価格で。」 それが「建築市場」の新しいスタンダードです。
<こんなお悩みありませんか?>
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希望エリアで3LDKを建てようとすると、予算オーバー
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(ハウスメーカーだと)理想の設備、オプションが選べない
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(ハウスメーカーだと)希望の間取り・動線が自由に選べない
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予算が理由で注文住宅の選択肢がない
これらのお悩みは「建築市場」で解決できます。
詳しくはこちら:https://lp.kenchiku-ichiba.com/lp01
■会社概要
会社名 :建築市場株式会社
設立 :2025年9月1日
代表取締役:天野智弘
所在地 :東京都豊島区西池袋3-1-15 西池袋TSビル2階
事業内容 :建設DX業、資材販売業、建設業、不動産業
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