コンディション・ストレス対処力向上の結果、Open Network Lab事業部が新しい社員ケアのかたちに挑戦＜効果検証結果＞

「自己状態の理解」「思考整理とセルフケアの実践」をコーチとAIツールがサポートするプログラムでエンゲージメント向上に向けた取組み

booost health株式会社

2024年10月10日 08時00分

booost health株式会社（東京都中央区、代表取締役CEO・創業者：芳賀彩花）は、当社が第26期生として参加した「Open Network Lab Seed Accelerator Program」を運営し、スタートアップ支援を手掛ける「オープンネットワークラボ推進部」（株式会社デジタルガレージ）の協力のもと「メンタルトレーニングクラブBOOST」の効果検証を実施しましたので、その結果についてお知らせいたします。

本件検証は、オープンネットワークラボ推進部のメンバー10名に対して、AIを活用した独自オンラインツールとコーチによる伴走を提供する企業向けメンタルケアプラットフォーム「メンタルトレーニングクラブBOOST」を試験導入し実施したものです。

これにより、利用者全員が満足し、ストレス対処力は向上、仕事満足度・職場の人間関係に関するスコアの向上が確認されました。

■導入の背景・目的

デジタルガレージが運営する「Open Network Lab (Onlab / 読み：オンラボ）」は日本で最初のシードアクセラレーターとして2010年に活動を開始し、日本および米国を含む世界中から、技術力が高くビジネスプランが有望なチームを選抜し、育成しています。
オープンネットワークラボ推進部では、Open Network Lab事業の運営において、チームメンバーたちが抱えるストレスや悩みの原因や程度が分からず、どう対処・サポートするべきか明確な方針が立てにくいという課題がありました。今回の「メンタルトレーニングクラブBOOST」試験導入を通じて、AIツールとコーチングによる伴走型サポートで、社員一人ひとりのメンタルケアを通して、前向きな変化をもたらすことを期待し、効果検証の協力に至ったものです。

■「メンタルトレーニングクラブBOOST」導入効果

①利用者100％が満足、ストレス対処力も向上

②利用者のコンディション（※）が開始週と最終週では56％改善

③仕事満足度・職場人間関係が改善

（※コンディション：毎週、その時の自らの状態を1～10点（不調～好調）で評価したスコアの推移）

BOOSTを通じて、参加者は課題に対して「情報収集」する、自分ではどうしようもないことに対して「前向きに諦める」、「気晴らし」をしてストレスを発散するといった適応的なストレス対処行動を行動を取ることができるようになり、統計数値上の変化も示唆されました。

※ストレス対処方略はストレスコーピング尺度はTAC-24 (神村他, 1995）に「前向きな諦め」項目を追加したものを使用。うち適応的なストレス方略かつ効果量が認められた項目を抜粋して掲載

毎週、自らの状態を1～10点で評価するコンディションスコアは、開始初週と最終実施週を比較し、56％の向上が見られました。参加者からは、

「自分でやるべきことが明確になり、不安が解消された。今目指すべき目標ができて、より仕事に集中できる様になった。」

「睡眠や休息の確保などにも意識を向けられるようになり、以前より余裕を感じられるようになった」

といった声が聞かれ、それぞれが抱えている懸念やストレス要因に対処し、回復行動を積極的にとった結果がスコアの向上に繋がったことが推察されます。

また、仕事満足度や職場の人間関係に対する6段階評価の質問への、プログラム前後での参加者の回答でも統計数値上の変化が示唆されました。

※プログラム参加者以外に不参加者（コントロール群）に対しても同様の質問を同じタイミングで行った結果、両群にて効果量の差も観察されました。（参加群のみポジティブな改善効果を確認）

■株式会社デジタルガレージオープンネットワークラボ推進部長　宇佐美克明氏よりコメント

私たちの部署は「世界へ羽ばたくスタートアップを育成する」のミッションのもと、スタートアップの成長を支援するアクセラレーションプログラムを運営しています。私は昨年着任し、メンバーがOnlabでのキャリアを通じてより活躍できる環境を作りたいと思っていましたが、日常の1on1では見逃しがちな点や、伝えきれない点を、今回BOOSTが補完してくれました。

BOOST実施途中から部員にも目に見えて積極的な行動が見られました。BOOSTで出てくる「前向きに諦める」のようなストレス対処の単語も日々の会話でも聞かれるようになりました。また、キャリアに関して自ら計画を立てたり、自主的な勉強会を開催したりと自発的な行動が見られるようになりました。

今回、メンバーが今後のキャリアについて個別に悩んだり試行錯誤しているという課題も改めて認識でき、今後部として今後のサポート体制をどうするか考えるきっかけにもなりました。今回のサービス利用を通じて、組織のマネジメントを支えるツールとして非常に価値を感じました。

■booost health株式会社　Founder & CEO　芳賀彩花よりコメント

試験導入で得られた結果は、BOOSTの効果を実感していただく良い機会となりました。AIを活用した独自ツールは事業開発・人材開発・臨床医学の総合的かつ実践的な知見を元に作成されており、社員それぞれの悩み・状況に合わせて、シナリオが分岐し、納得感の高い個別の対処法が導き出されます。働く人々のエンゲージメント向上と不調・離職防止のために社内支援・制度だけでなく、社員本人の能力・マインド開発も重要です。

今後はより多くの企業で、メンタルヘルスの枠を超えた成長支援を行っていきたいと思います。

■独自のデジタルツールと専属コーチによる伴走型社員ケア「メンタルトレーニングクラブBOOST」

現代の企業が直面する「社員のメンタルヘルス」や「エンゲージメント」を根本解決
booost healthが提供するサービス「メンタルトレーニングクラブBOOST」は、社員一人ひとりのストレスに対する具体的な対処実践をサポートすることで、自律的なセルフケアと成長を促すプラットフォームです。従来の「事後対処」型メンタルケアに対し、BOOSTは社員が日々の業務やキャリアのモヤモヤに前向きに向き合い、乗り越える力を養います。その結果、社員のエンゲージメントや生産性を高め、不調・離職を防止し、組織全体のパフォーマンス向上に貢献します。

AIデジタルツールとコーチの伴走支援で、メンタルの変化に気づき、セルフケアできるようにトレーニング
人間は自分の悩みほど、自分自身で気づくことが難しいものです。特に目の前の仕事に精一杯で、1週間前、1か月前の自分の心理状態を比較することができません。
BOOSTは定期的（最短1週間）のセッションで、メンタルの変化を客観的に認知し、課題の特定、ユーザー自身が取り組むアクションを決定していきます。ユーザーの変化に応じて最適なコーチを専属で配置し、継続的に伴走します。
企業での導入では、コンディションが大幅向上、ストレスへの対処力の改善、職場満足度の改善などの効果が見られ、利用社員の満足度も90％以上と高い効果が認められました。

■株式会社デジタルガレージ　会社概要

会社名：株式会社デジタルガレージ

代表者：代表取締役兼社長執行役員グループCEO 林郁

所在地：東京都渋谷区恵比寿南3-5-7 デジタルゲートビル

東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコDGビル

設立：1995年8月

事業内容：パーパス「持続可能な社会に向けた “新しいコンテクスト” をデザインし、テクノロジーで社会実装する」のもと、社会インフラを担う国内最大級の決済代行事業者として、多様な総合決済プラットフォームを提供する決済事業を有しています。またデジタル・リアル領域においてワンストップでソリューションを提供するマーケティング事業、国内外の有望なスタートアップやテクノロジーへリーチするスタートアップ投資・育成事業などを展開しています。

URL： https://www.garage.co.jp/

Open Network Lab概要：Open Network Lab(以下、Onlab)は、日本のアクセラレータープログラムの草分けとして、グローバルに活躍するスタートアップの育成のため、2010年4月にスタートしました。これまでに150社を超えるスタートアップを支援しています。