ニールセン、ROI上昇に向けてメディアプラニングにおけるインサイトを紹介する「2022 ROIレポート」を発行
ニールセンの調べでは、メディアプランニングの約50%が「支出不足」によって、ROI最大化の妨げになっていることが明らかに
ニールセン(NYSE: NLSN)はこの度、メディアプランニングにおいて、ROI(投資収益率)を向上するために検討するべきマーケターの課題やギャップについて解説する「2022 ROIレポート」を発表しました。グローバルで展開している本レポートは、広告主、広告代理店、媒体社向けの3種類があります。読者それぞれに合ったテーマに沿って、ニールセンのデータを基に、広告費のリターンをいかに向上できるか、リターンをいかに測定するか、またブランドが既に実行しているメトリクスの改善方法に関してインサイトを提供しています。
ニールセンの調べでは、マーケターの約半数がメディアで十分な支出を行っていないために、最大限のROIを得ることができていないことがわかっています。ROIが望ましくないために、ブランドはさらに支出を抑える傾向がある一方で、ニールセンは突破口を開いてより多くのリターンを得るためには支出を増やす必要があることを指摘しています。今回、ニールセンではメディアプランニングにおいて、「50-50-50ギャップ」という課題があることに着目しました。これは、50%のメディアプラニングのケースにおいて、リターンを得るために必要な投資額の中央値50%を下回っており、もし適切な支出がなされた場合には、ROIは50%上昇(平均で1.5倍に)することが期待できる、というものです。
この他にも、高いROIを達成するための重要なインサイトと推奨事項を解説しています。
レポートで紹介しているインサイトは以下の通りです:
- フルファネルマーケティング: 「ブランド認知度」と「売上促進」の両方の目的において、平均以上のリターンを達成するメディアは稀にしかありません。認知度と売上のメトリクスの両方で平均以上を達成しているメディアはわずか36%です。ROIを向上させるためには、ブランドはアッパーファネルとローワーファネルの両方の取組みに、バランスの取れた戦略を立てる必要があります。ニールセンは、既存のローワーファネルおよびミドルファネルマーケティングに、アッパーファネルマーケティングを追加することで、全体的なROIは13~70%上昇させることが可能であることを指摘します。
- 新しいメディア: 広告主であるブランドにとっては、新しいメディアが機能することが証明されない限り、多額の支出の決断は難しいものです。しかしながら、少額の支出では、メディアが機能するかどうかの見極めは難しくなります。ニールセンの調べによると、ポッドキャスト広告、インフルエンサーマーケティング、ブランドコンテンツはブランド助成想起が平均で 70%を超えていました。 また、インフルエンサーマーケティングの ROIは、従来からの主流なメディアのROIに匹敵することがわかっています。
- 広告の売上成長戦略: 最終的に、メディアROIの数値により媒体社は価格決定における参考情報を得ることになります。媒体社はそのメディアで他社と競合するだけでなく、他のメディアとも競合しているため、メディアのROIを比較することで価格戦略の設定に役立ちます。ニールセンの調べによると、ソーシャルメディアはテレビのROIよりも1.7倍高いにも関わらず、広告支出額はテレビの3分の1未満であることがわかりました。
- オーディエンス測定: 高いオンターゲット率を達成する広告キャンペーンは、売上向上に貢献します。ただし、米国のデスクトップPCとモバイル上の広告で、年齢と性別がターゲット通りだった割合は63%に過ぎません。つまり、最も広範にデータをカバーし、質が高いメディアであっても、広告費の3分の1以上がターゲットに達していないのです。機会を最大限に活用してインパクトをさらに強めるために広告主は、ほぼリアルタイムの的確なインサイトを使い、全てのプラットフォームおよびデバイスをカバーする測定ソリューションを利用することが重要です。
「ニールセンは今回、広告主、広告代理店、媒体社にとってのガイドとしてお役立ちいただけるよう、『2022 ROIレポート』を発行しました。メディアがこれまでになく増えている中、ROIに関していかに理解しやすいインサイトが迅速に得られることは重要です。」と、ニールセン メディア&アドバイタイザーアナリティクス担当バイスプレジデントのImran Hiraniは述べています。「広告主であるブランドにとって、貴重な広告の機会で、誤ったオーディエンスに広告を届けるとった無駄打ちができる余裕はありません。賢明な投資を行い、アッパーファネルとローワーファネル両方の取組みでバランスが取れた戦略を組み立てることができれば、ブランドは正しいオーディエンスにリーチし、ROIを最大化することができます。」
2022 ROIレポートの結果は、ニールセンが過去数年間にわたり収集したマーケティング・ミックス・モデリング(MMM)、ブランドインパクト調査、マーケティングプラン、広告支出データ、アトリビューション調査、広告視聴率など様々な測定方法を使って生成したものです。ニールセンの調査は調査サンプル全体で標準的なデータベースまたはメタ分析によって整理され、インサイトを作成しています。
レポートのダウンロードはこちら:https://www.nielsen.com/ja/insights/2022/roi-report/
ニールセンについて
Nielsen Holdings(NYSE:NLSN)は、メディア業界の全体的かつ客観的な理解を提供するための世界有数のデータと分析を提供しています。ニールセンはオーディエンスの測定、オーディエンスの成果、コンテンツに関するサービスを通じて、クライアントとパートナーに複雑な問題に対するシンプルなソリューションを提供することで、クライアントの投資や成長戦略の価値を最適化しています。ニールセンは、重複を排除したクロスメディア・オーディエンス測定を提供できる唯一の企業です。ニールセンとクライアントにとって、Audience is EverythingTM であり、ニールセンはすべてのオーディエンスの声が重要であることを保証することに取り組んでいます。
S&P 500企業としてニールセンは、55カ国以上で測定と分析のサービスを提供しています。詳細は当社ウェブサイトをご覧ください:www.nielsen.com
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