「光をあてるプレスリリース」で、「PR TIMES」と「めぐる、手漉紙。」がコラボレーション

役目を終えた古新聞をアップサイクルしたPR TIMESオリジナル再生紙に、ブラックライトで光る印刷を施し「情報に、光をあてる。」というコンセプトを表現

コトブキ印刷

株式会社PR TIMESが「プレスリリースの日」である2024年10月28日にメディアに向けて配布したプレスリリースに、有限会社コトブキ印刷(所在地:広島県府中市、代表取締役:宗藤 勝美)が展開する「めぐる、手漉紙。」が採用されました。障がいのある方々が手作業で古新聞を漉いた紙に、光を当てると文字が浮かび上がるブラックライト印刷が施されており、この特殊印刷もコトブキ印刷が手がけています。

情報に光を当て、世の中へ広く伝え続けるメディアに向けて

10月28日は「プレスリリースの日」です。「近代PRの父」と呼ばれるアイビー・リー氏が世界初のプレスリリースを配信した日に由来しています。この「プレスリリースの日」にちなんで、PR TIMES社が2024年10月28日、少し変わった紙のプレスリリースを配布しました。A4サイズ2枚に渡る紙はグレーの色を帯び、ところどころにまだらの模様。独特の手触り感がある紙には「情報に、光をあててください。」という文言の後に、空白と4つの文章が続きます。付属のブラックライトを当てると、なんと空白部分に文章が浮かび上がってきます。

1906年10月28日、アメリカのペンシルバニア鉄道による脱線事故が起きた際、広報のアイビー・リーは事故現場に記者を案内し、事故当日から状況をまとめた公式声明を発表。ニューヨークタイムズではその声明を一言一句そのまま掲載しています。この時に作成された公式声明が、現代に通じるプレスリリースとして実用化された世界初の事例だと言われています。

 

従来であれば隠蔽されていたであろう事実を公表したアイビー・リーと、この声明を掲載したニューヨークタイムズ社のように、前例や慣習に囚われず、今、社会に必要とされている情報に光をあて、広く伝えていく。そうすることで、情報が次の誰かの行動を生み出し、ポジティブな循環をつくっていく…。これこそがメディアの役割であり、メディアにしかできないことであるというメッセージを込めて制作されたプレスリリースです。

光をあてると浮かび上がる文章は、線路の枕木に見立てられています。列車事故を伝える情報からプレスリリースが始まったこと、そして未来に続く思いが、この線路に乗せられています。印刷が完了したプレスリリースは、全国の「プレスリリースエバンジェリスト」からメディアの方々へ直接手渡しで配布されました。

【参考記事】

PR TIMES STORY -「情報に、光をあててください。」プレスリリースにをブラックライトを当てると浮かび上がる、届けたいメッセージ

https://prtimes.jp/story/detail/YxRyESeAdBA

「めぐる、手漉紙。」が選ばれたきっかけ

このプレスリリースに「めぐる、手漉紙。」が採用されたきっかけ。それは、PR TIMES社とともに今回の体験型プレスリリースのプロジェクトを手がけた武藤事務所株式会社が、企業のストーリーを届ける広報サービス「PR TIMES STORY」に掲載された「めぐる、手漉紙。」の記事を見て、コトブキ印刷にお問い合わせくださったのが始まりです。廃材を手漉き紙へとアップサイクルすることで、ふたたび世の中にめぐっていくことを目指す「めぐる、手漉紙。」が、このプロジェクトのコンセプトに合致していることからコラボレーションが決まりました。

 

【記事リンク】

PR TIMES STORY - 廃材に、新しい命を吹き込む『めぐる、手漉紙。』誕生の裏側。手漉き紙を通して地域資源の循環と、障がいのある方々の賃金格差解消を目指すコトブキ印刷(広島)のストーリー

https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/115527

役目を終えた新聞紙が、新しい紙に生まれ変わる

今回のプレスリリースには、全国から集められた古新聞でできた再生紙を使用。「世の中に広く情報を届ける役目を終えた新聞紙が、新しい情報をのせてまためぐっていく」という文脈を表現した手漉き紙は、このためだけに制作したオリジナルペーパーです。

古新聞を新しい紙に生まれ変わらせてくれたのは、大阪府交野市の就労継続支援B型「紙好き交流センター ひかり」。この再生紙がもともと新聞紙だった名残を感じてもらえるよう、新聞の印字やカラー写真の破片をところどころに残しています。古新聞の素材感を活かしつつも印刷された文章は読みやすい、絶妙なバランスの手漉き紙を作ってくださいました。

初の試み、ブラックライトインクを使った活版印刷

古新聞を漉き込んだ紙の風合い、そしてアイビー・リーが活躍していた時代を踏まえ、当時の印刷に使用されていたであろう活版印刷を提案しました。手漉き紙は四角い枠で漉いたとしても、四辺に「耳」とよばれる不揃いな繊維の重なりが生まれます。一枚一枚カタチが異なるこの「耳」は手漉き紙ならではの魅力ですが、活版印刷において給紙・排紙が難しくなり印刷の難易度が上がるという課題があります。紙が上手く送られなかったり、印刷位置がずれたりするという難点をクリアするため、微調整しながら印刷していきました。

 

黒い文字部分はもちろん、ブラックライトで文字が浮かぶ部分もすべて活版印刷です。ブラックライトインクを使った印刷は、コトブキ印刷にとって初の試みでした。手漉き紙は通常の紙と比べて凹凸があるためブラックライトインクが乗りにくいのではないかという懸念はありましたが、「やったことのないことだからこそチャレンジしてみよう!」が当社の精神。版を押す際の圧力やインク量を調整しながら試作を重ねていきました。

活版印刷は、紙に版を押しつけてインクを転写する技法です。つまりインクが乗った部分が凹むため、透明なブラックライトインクでも文字のカタチが見える=読めてしまうのです。それを解決するため、最終的にはより線の細い版を使用することで、ブラックライトを当てるまで文字がまったく見えない状態に仕上げることができました。

コトブキ印刷のコメント

武藤事務所様とPR TIMES様が企画されたプロジェクトを、ベストな形で実現できたことを何よりも嬉しく思います。東京、広島、大阪と離れた場所で進めていたにも関わらず、連携を重視される武藤事務所様のおかげで一体感を持って取り組めたことがクオリティの高さに繋がっていると感じます。デザインと印刷を主業務とし、手漉き紙への活版印刷も数多く手がけてきた当社の知識や経験で貢献することができ、またブラックライト印刷という初の試みに挑戦したことで、さらなる自信に繋がりました。今後もお客様の「こんなの作れないかな?」をカタチにできるよう全力でお応えしてまいります。

武藤事務所のコメント

「紙には人と人のコミュニケーションを生む力がある」という言葉をコトブキ印刷様から聞いたとき、今回のプロジェクトでまさに目指したかったことだと感じました。場所や業種などに関係なく、誰かがなにかを成し遂げたり、挑戦しようと奮闘している行動は、あちこちで日々起きているのだと思います。そのような情報は、遠く離れた誰かを勇気づけたり、背中を押すこともあります。けれど、すべての情報が社会に出るわけではないのが現状です。今回のプロジェクトでは、そのような情報に光が当たることで、情報が社会を前進させていくことを伝えたいと思いました。初めての挑戦で手探りのことばかりでしたが、実現できたのはコトブキ印刷様や手漉き紙を作ってくださった福祉作業所の皆様など、関わってくれた皆様のおかげです。

「めぐる、手漉紙。」の概要

「めぐる、手漉紙。」は、今まで捨てられていた廃材を福祉施設で手漉き紙にアップサイクルし、資源の循環や障がいのある方の自立支援を目指すプロジェクトです。企業や工場で日々発生する廃材を新しい紙に生まれ変わらせることで、環境にやさしい循環型社会に貢献したい。また、福祉作業所の利用者さんたちに紙漉きの仕事をお願いして工賃アップにつなげることで、障がいのある方々を苦しめる工賃格差問題という社会課題を解決したい。そんな思いから始まった取り組みです。広島県府中市はデニムや家具、味噌など、ものづくりが盛んなまち。伝統産業を担う地元企業から製造過程で生じる廃材をご提供いただき、これまでに当社のオリジナル商品として「インディゴデニムペーパー」「家具の木くずぺーパー」「みそペーパー」を開発・発売しました。

「めぐる、手漉紙。」のコンセプト

「めぐる、手漉紙。」は、

捨てられるはずだった廃材に再び命が吹き込まれて生まれた紙です。

廃材にこめられた想いや物語とともに漉き込まれますので、

素材それぞれに物語があり個性があります。

 

そして、「めぐる、手漉紙。」は、

障がいのある方の手漉きで生まれます。

一枚一枚、丁寧に丁寧に、ゆっくりと漉き込み、

紙へと生まれ変わります。

出来上がりの不規則も個性として大切にするのが

「めぐる、手漉紙。」です。

 

こうして生まれた「めぐる、手漉紙。」は

小さな循環からはじまり

人から人へ、手から手へと

ぐるぐるぐるぐる、めぐりめぐって、

社会に新たな循環を生み出します。

 

紙を使ってくださる方が喜び

手漉きをしてくださる障がいのある方が喜び

廃材をアップサイクルしてくださる方が喜び

こどもたちが暮らす地球が喜ぶ

 

そんな未来につながる、喜びの循環を

 

「めぐる、手漉紙。」

 

ぜひご利用ください。

◆有限会社コトブキ印刷について

広島県府中市で印刷会社をスタートし、これまで多くのデザインと印刷の仕事を行ってきました。おかげさまで40年が経ち、多くのお客様に声をかけていただき、お仕事をさせていただけるようになりました。これからは、生まれた時よりもきれいな地球をのこせるよう、地域や社会が抱える課題に対してデザインや印刷技術を活かしてできることを考え、取り組んでまいります。

 

また「めぐる、手漉き紙。」では味噌や醤油、コーヒーなどの食品、デニム、木くず、新聞など、さまざまな産業から生じた廃材をアップサイクルした手漉き紙をご用意しています。SDGsに取り組む企業様の理念や業種などに合わせた紙のセレクトから、手漉き紙を使った名刺やパンフレット、オリジナルグッズなどの提案・デザイン・印刷まで一貫対応いたします。お気軽にご相談ください。

 

有限会社コトブキ印刷

所在地 : 〒726-0013 広島県府中市高木町840-2

代表  : 宗藤 勝美

設立  : 1990年10月

資本金 : 1,000万円

事業内容: デザインと印刷/めぐる、手漉紙。

めぐる、手漉紙。サイト  : https://meguru-tesukigami.com/

コーポレートサイト    : https://co-tobuki.co.jp/

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会社概要

有限会社コトブキ印刷

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URL
https://co-tobuki.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
広島県府中市高木町840-2
電話番号
0847-46-4568
代表者名
宗藤 勝美
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
1990年10月