「タイルカーペット」の認知度はわずか24%、一方でリサイクルを実施すべきだと思う人は87%にのぼる
【20~60代の1,000人に聞いた、リサイクルタイルカーペットに関する意識調査】
日本リサイクルカーペット協会(所在地:東京都千代田区、会長:近藤 忠稚)は、11月1日の「カーペットの日」に先駆け、東京・大阪・愛知在住の20代~60代の1,000人を対象に、リサイクルタイルカーペットに関する意識調査を実施しました。
調査の結果、「タイルカーペット」という名称を知っている人はわずか24%にとどまりました。一方で、オフィスや施設においてリサイクルタイルカーペットを「今後さらに導入すべき」と回答した人は87%にのぼり、認知度の低さと社会的期待の高さのギャップが浮き彫りとなりました。
オフィスや施設の床に使用されているタイルカーペットのリサイクルは、約20年前から行われており、当協会に参画する企業によりこれまでに累積で約6,000万㎡(約30万トン)のタイルカーペットを水平循環リサイクルしています。日本リサイクルカーペット協会は、2023年の11月1日の「カーペットの日」に設立し、リサイクルカーペットの普及を促進していくことを目的に様々な活動を行っています。
■調査まとめ
1. 「タイルカーペット」を知っている人はわずか24.1%
2. タイルカーペットを知っている人のうち、リサイクルされていることを知る人は50%程度
3. リサイクルタイルカーペットを使用している場所を知らない人が90%にのぼる一方で、
使用している施設やオフィスに良い印象を持つ人は80%以上に
4. オフィスや施設で今後リサイクルタイルカーペットをさらに導入すべきと回答した人は86%
5. 今後さらにタイルカーペットのリサイクルをすべきと回答した人は87%
■調査結果の詳細
1. 「タイルカーペット」を知っている人はわずか24.1%
オフィスや施設の床などに使用されている50㎝角のカーペットが、「タイルカーペット」と呼ばれています。今回調査した結果、「タイルカーペット」の名前を知る人はわずか24.1%でした。東京、大阪、愛知のオフィスや施設など使用が多いとされるエリアで調査をおこなったものの、タイルカーペットを認知している人はいずれの地域においても認知率は30%未満にとどまっています。
日頃、足元に馴染むように使用されているタイルカーペットは、実際に触れる機会が少なく、一般の方には少し遠い存在に感じるかもしれません。しかし、みなさんが足を運ぶ様々な場面でタイルカーペットが使用されています。


2. タイルカーペットを知っている人のうち、リサイクルされていることを知る人は50%程度。
タイルカーペットを知っている人(247人)のうち、リサイクルされていることを知っている人は47%でした。各都府県においても50%程度となり、大阪では42%という結果となりました。
タイルカーペットを知っている人の半数がリイクルされていることを知っており、タイルカーペットの関係者にはリサイクルが浸透しつつあると思われます。


3. リサイクルタイルカーペットを使用している場所を知らない人が90%にのぼる一方で、使用している施設やオフィスに良い印象を持つ人は80%以上に
タイルカーペットは、破棄された後再びタイルカーペットに変わる「水平循環リサイクル」のスキームが20年以上前から当協会会員企業を中心に確立されています。リサイクルタイルカーペットは、すでに様々な施設やオフィスで使用されていますが、使用されていることを知っている人は10%も満たない結果となりました。しかし、リサイクルタイルカーペットを使用している施設やオフィスには良い印象を持つ人はそう思う・ややそう思うと回答した人の合計が86%にのぼり、日頃気が付きづらい床材であるものの、知ることで価値を感じてもらえることがわかりました。


4. オフィスや施設で今後リサイクルタイルカーペットをさらに導入すべきだと回答した人は86%
今後リサイクルタイルカーペットを導入すべきと回答した人は、そう思う・ややそう思うと回答した人の合計が86%にのぼる結果となりました。年齢別でも導入すべきと回答する人が多く、50代以上ではそう思うと回答する人が90%を超え、世代を問わず支持される結果となりました。


5. 今後さらにタイルカーペットのリサイクルをすべきと回答した人は87%にのぼる
使用後のタイルカーペットの約20%がリサイクルされていますが、残りの80%は処理困難物として埋め立て処理されています。廃棄物処理や最終処分場の逼迫といった社会課題があるなか、今後タイルカーペットのリサイクルを推進すべきと回答した人(そう思う・ややそう思うと回答した人)の合計は87%にのぼる結果となりました。今後も当協会でタイルカーペットのリサイクルを促進することでCO₂削減をはじめとする環境課題への貢献を目指して活動を進めてまいります。


日本リサイクルカーペット協会 事務局長 山口俊樹よりコメント
今回の調査を通じて、「タイルカーペット」という身近な床材でありながらも、一般消費者には十分に認知されていないことがわかりました。一方で、循環型社会への移行を見据えた取り組みとして、好印象を与えられることも明らかになりました。
日本では毎年数万トン規模の使用済みタイルカーペットが発生し、そのうち約80%が埋め立て処分されています。これは廃棄物処理コストの増大や最終処分場の逼迫といった社会的課題に直結しており、早急な改善が求められています。タイルカーペットの水平循環リサイクルは、CO₂削減や資源有効活用の観点から国際的にも競争力のあるモデルです。
今後、当協会はリサイクル技術の普及促進に加え、発注者や利用者への認知向上を重視し、社会全体での循環型社会の実現に寄与してまいります。

■調査概要
調査主体:日本リサイクルカーペット協会
調査方法:インターネット調査
調査実施時期:2025年9月12日~2025年9月16日
調査地域・対象者条件:東京、愛知、大阪在住、20代~60代の1,024名
■日本リサイクルカーペット協会について
名称 :日本リサイクルカーペット協会 (Japan Recycle Carpet Association)
所在地 :東京都千代田区丸の内三丁目 4 番 1 号
会長 :近藤 忠稚
URL : https://recycle-carpet.jp/
活動内容:カーペットリサイクルの促進を目的として、2023 年 11 月 1 日の「カーペットの日」に設立。
タイルカーペットリサイクルは約 20 年前から行われ、これまでに約 6,000 万㎡(30 万トン)をこの協会に属する会員企業により循環利用しています。
現在では日本のタイルカーペット市場の約 20%に相当する年間約 500 万㎡が水平循環利用されています。この取り組みを実現してきたのは、①使う人 ②回収する人 ③再生する人 ④作る人 が協力することで実現した仕組みであり、その4者が業界の垣根を越えて一同に会する組織として設立しました。
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