東日本初!山形県の酒蔵・小嶋総本店、カーボン・ニュートラル化を達成し、記念商品発売へ

株式会社 小嶋総本店

 日本酒「東光」を醸造する株式会社小嶋総本店(所在地: 山形県米沢市、代表取締役社長: 小嶋健市郎)は2023年9月より、日本酒の製造における二酸化炭素の排出量を実質ゼロとし、カーボン・ニュートラル化※1 を達成しました。日本酒の酒蔵としては東日本初※2 となります。
 カーボン・ニュートラル化の達成を記念して、当社は令和5年12月6日(水)に「東光  with green (ウィズ グリーン)」(※商標出願中) を発売いたします。当社の原料米の品質も気候変動によって影響を受ける中、生産活動を見直し続けることで、持続可能な酒造りに邁進いたします。

※1: Scope 1, Scope 2における実質カーボン・ニュートラル化を意味します。
※2: 自社調べ。国内では2例目。

東日本初!山形県の酒蔵・小嶋総本店、カーボン・ニュートラル化を達成し、記念商品発売へ東日本初!山形県の酒蔵・小嶋総本店、カーボン・ニュートラル化を達成し、記念商品発売へ

【小嶋総本店ブランドサイト】https://www.sake-toko.co.jp/


  • 【背景】

■ 気候変動により原料米の品質が低下

 近年、夏の気温が高温化することで原料米に高温障害と呼ばれる品質低下現象が頻発しています。当社も気候変動の影響を受ける当事者として、自らの生産活動を見直す必要性を強く認識してきました。


■ 小嶋総本店が排出するCO2と、カーボン・ニュートラル化のステップ

 現代の日本酒醸造は、発酵温度管理や冷蔵貯蔵により品質が向上した一方で、生産活動におけるCO2排出量も大きくなってきました。年間約50万本(720ml換算)の純米酒を造る当社は、年間で704,213kWhの電力、約85キロリットルの重油を使用し、年間で681トン CO2のCO2を排出しています。当社はこれらのCO2排出量を実質ゼロにするために、段階的に取り組みを進めてまいりました。

イメージ図 小嶋総本店カーボン・ニュートラル化のステップイメージ図 小嶋総本店カーボン・ニュートラル化のステップ

■ 本年2月より、酒粕を活用して発電した再生可能電力を導入しCO2排出量を約3分の1に削減

 当社は本年2月より、自社酒粕を活用したバイオガス発電による再生可能電力を使用開始し、製造場の二酸化炭素排出量を3分の1に削減いたしました。バイオガス発電とは、牛フンと食品残渣を混合してメタンガス発酵させる発電方法です。酒粕は食品残渣の1つとして発電に活用されています。この切り替えにより、当社は酒粕を活用した単一発電所の電源のみで酒造りを行う、世界初の日本酒蔵となりました。

小嶋総本店の循環型エネルギーサイクル小嶋総本店の循環型エネルギーサイクル

酒粕を活用したバイオガス発電を行う ながめやまバイオガス発電所酒粕を活用したバイオガス発電を行う ながめやまバイオガス発電所

■本年9月より、重油ボイラー排出分のCO2をオフセットし、実質ゼロ化を達成

 本年9月より、残る課題であった重油ボイラーによるCO2排出を、同じ東北の食品製造企業様よりJ-クレジットを購入することによってオフセットし、CO2排出量実質ゼロ化を達成いたしました。

 今回使用したJ-クレジットは、青森県の食品製造企業様が重油ボイラーを木質バイオマスボイラーに切り替えることによって創出されたものです。当社のボイラー設備をただちに更新するには時間を要するため、同じ東北地方で先んじてボイラーの課題を解決された企業様よりJ-クレジットを購入する形で、当社の課題解決を行いました。

木質バイオマスイメージ画像木質バイオマスイメージ画像

■カーボン・ニュートラル化を記念して「東光 with green (ウィズ グリーン)」を発売

東光 with green  ※デザインは変更になる可能性があります東光 with green  ※デザインは変更になる可能性があります

カーボン・ニュートラルの達成を記念して、当社は本年12月に「東光 with green (ウィズ グリーン)」※商標出願中 を発売いたします。

 

<コンセプト>

滋味深くバランスのよい純米酒であり、小嶋総本店の脱炭素(カーボン・ニュートラル)活動を象徴する日本酒です。

 

<特徴>

食用米と同じ精米歩合90%の原料米を使用し、田んぼから得られた原料をできるだけそのまま使うことを目指しました。小嶋総本店の醸造技術によって、精米歩合90%の滋味深い味わいがありながらも、バランスのよい洗練された酒質を実現しています。


<商品詳細>

商品名                  東光 with green (ウィズ グリーン) 720ml

発売日                  令和5年12月6日(水)

希望小売価格         1,400円 ※価格は税別

原材料                  米(山形県産)、米こうじ(山形県産米)

精米歩合               90%

アルコール分         15度


■ 酒造資料館東光の酒蔵と直営店もカーボン・ニュートラル化

酒造資料館 東光の酒蔵酒造資料館 東光の酒蔵

 当社は日本酒の製造のみならず、「酒造資料館 東光の酒蔵」と、併設された直営店も運営しております。こちらの酒造資料館と直営店も、本年9月よりカーボン・ニュートラル化を達成いたします。

国内外から多くの観光のお客様をお迎えする中、歴史・伝統文化の維持だけでなく、CO2削減という観点でもサステナブル・ツーリズムに取り組んでまいります。


■蔵元メッセージ <株式会社小嶋総本店 代表取締役社長 小嶋健市郎より>


株式会社小嶋総本店 第24代 蔵元 代表取締役社長 小嶋 健市郎株式会社小嶋総本店 第24代 蔵元 代表取締役社長 小嶋 健市郎

 伝統産業の一端を担う者として、また私自身も3児の父として、世代を超えて持続可能な酒造りにシフトする必要性を強く感じてきました。今回、製造場のカーボン・ニュートラル化という目標を達成できたことは、1つの大きな節目です。今後は、資材や物流面といった製造以外の面でいかに環境負荷を減らすことができるかという新しい目標に向かって努力を続けてまいります。








《株式会社小嶋総本店》について


株式会社小嶋総本店 母屋正面株式会社小嶋総本店 母屋正面

 小嶋総本店は、安土桃山時代に初代・小嶋彌左衛門が創業した造り酒屋です。江戸時代よりも前から続く数少ない酒蔵の1つとして、24代の長きに渡り酒造りを続けております。

 江戸時代からは上杉家御用酒屋を承ります。飢饉の年などは米を節約するために酒造りを禁じる禁酒令が出されることもありましたが、小嶋総本店は御用酒屋として、禁酒令下でも酒造りを許されていたと言われています。


【会社概要】

商号      : 株式会社 小嶋総本店

銘柄          :東光、洌、小嶋屋

代表者     : 代表取締役社長 小嶋 健市郎

所在地     : 〒992-0037 山形県米沢市本町2-2-3

創業      : 安土桃山時代 慶長2年(西暦1597年)

事業内容    : 日本酒、リキュールの製造及び販売

URL      : https://www.sake-toko.co.jp/

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会社概要

株式会社 小嶋総本店

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URL
https://www.sake-toko.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
山形県米沢市本町2-2-3
電話番号
0238-23-4848
代表者名
小嶋 健市郎
上場
未上場
資本金
2000万円
設立
1952年08月