7月17日「海の日」、UMITO Partnersが水産資源と漁業のサステナビリティを調達で応援する飲食店・ホテル・企業などのパートナーを公募開始。
〜 応援パートナーと共に「ウミとヒトが豊かな社会の実現」を目指します〜
パートナー公募開始の背景と目的
UMITO Partnersは、海洋・水産科学博士で構成される科学調査分析部と事業開発営業部が中心となり、これまでに全国9カ所でサステナブル漁業プロジェクト(※1)やMSC漁業認証・ASC養殖場認証の取得を推進してきました。それと同時に、各地でプロジェクトを進める漁業者の取り組みに賛同する飲食店やホテルへの調達支援を行っています。
事業を行うなかでサステナブルな漁業を目指す漁業者からは、「より水産資源に影響を与えるためには、他の漁業者の賛同が必要」「環境に配慮した活動が市場との繋がりを高める成功事例を見せる必要がある」との声を頂くのと同時に、飲食店やホテルからは「調達を通じてサステナブルな漁業を目指す生産者を応援したいけど、どうつながれば良いかわからない」「これからは品質・価格だけではなくストーリーのある水産物を扱いたい」という声を多く頂きました。
結果、既存の流通経路を尊重しながら、獲る人と買う人がお互いの役割に向き合い、共に海と漁業のサステナビリティに貢献できる仕組みがより必要だと考え、今回のパートナー公募の運びとなりました。
パートナー飲食店・ホテルからの声
・和・洋・中全てのメニューで海光物産様の冷凍瞬〆スズキを使わせていただいています。高い冷凍技術により身がまだ活きているかのような品質と、何より安定供給できることが大変メリットになっています。当社では生産者との繋がりを大切にしているため、このようなサステナブルな漁業に取り組む漁業者から直接仕入れることは、他社との差別化になる取り組みだと思っています。
・レストラン経営をするなかで自然を大切にする生産者を支援することはとても大事だと思っています。そのような生産者から調達する食材を使うことで、美味しくて品質が高い料理を提供できるだけでなく、食材の裏にあるストーリーの共有にも繋がり、お客さんと自然とのつながりを深めることができると考えています。
<現在のパートナー企業> ※2023年7月時点
・the Blind Donkey ( https://www.theblinddonkey.jp/ja/ )
・Audace ( https://audace.jp/ )
・d47食堂 ( https://www.instagram.com/d47_shokudo/ )
・マンダリンオリエンタルホテル ( https://www.mandarinoriental.com/ja/tokyo/nihonbashi )
・ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ ( https://hiltonhotels.jp/ )
・ザ・キャピトルホテル東急 ( https://www.tokyuhotels.co.jp/capitol-h/index.html )
・LIKE ( https://www.instagram.com/like_restaurant_/ )
・Cadota ( https://cookandfarm.org/ )
・Concerto ( https://uehara-concerto.com/ )
パートナー公募概要
UMITO Partnersが日本全国で携わるサステナブル漁業プロジェクトの水産物を中心に、飲食店・ホテル・企業などのビジョンに共感くださるパートナーへ、ストーリーと共に旬で品質の高い水産物をお繋ぎします。
<内容>
サステナブルな漁業を目指す漁業者・漁協からの水産物の調達支援
<目的>
水産資源や海に恩恵を受けて生業とする漁業者はもちろん、飲食店・ホテル・企業も同じく、海と漁業のサステナビリティはビジネスを続けるために必要不可欠です。優先的な調達を通じてサステナブルな漁業を目指し、課題解決に取り組む漁業者の応援に繋がること。また、それがみんなにとって「いつまでも続くおいしいウミとヒトの関係」の実現に繋がることを目指しています。
<支援内容>
・サステナブルな漁業を目指し活動を行う漁業者からの水産物の調達コーディネーション
・サステナブルな漁業を目指し活動を行う漁業者からの水産物を示すメニュー掲載用のロゴ提供
<応募フォーム>
https://umitopartners.com/contact/
※フォームより「協業」を選択のうえお問合せください。相談や質問などもぜひご連絡ください。
UMITO Partnersが推進するサステナブルな漁業の取り組みについて ※一部抜粋
・北海道苫前町で樽流し漁業により漁獲された小笠原宏一氏の「ミズダコ」
2.5kgサイズ未満は海へ再放流するという公的規制に加え、更にミズダコを獲りすぎないようミズダコの資源状態に伴い、使用する漁具数を調整するルールを専門家と決めて漁を行っています。また、小笠原氏が部会長として務める北るもい漁協苫前支所・苫前いさり部会が漁を通して年間の漁獲量、漁による海底の環境や生態系への影響などを記録・モニタリングを行っています。
・東京湾で巻網漁業により漁獲された海光物産 大野和彦氏 の「江戸前船橋瞬〆すずき」
瞬〆スズキを漁獲する大傳丸・中仙丸は、冬の産卵期には1ヶ月の休漁期間も設け、漁期でも25cm以下の若い魚は海に放すなど公的管理に加えて自主的な管理を行っています。また弊社が協力し、漁獲記録の電子化、年間漁獲量や餌となる水産資源の推移の分析、漁による海底の環境や生態系への影響のモニタリングなどを実施し、スズキの水揚げ日本一を誇る東京湾の資源を守っています。
・岡山県邑久町で垂下式牡蠣漁業により育てられたマルト水産の「邑久カキ」
筏(いかだ)に縄を吊るして育てる垂下式の漁法をとる邑久町漁協では、水質や生態系への影響を定期的にモニタリングし、環境収容力を越えない範囲で筏の数を維持しています。量よりも質や海の環境を含めた持続性へと、舵を切り替えるなかで、UMITO Partnersのサポートのもと、2019年にはカキの垂下式漁において、世界で初めてMSC漁業認証を取得しました。
代表のコメント
株式会社UMITO Partners 村上 春二
サステナブルな漁業を目指す漁業者・漁協には、調達や事業を通じて応援してくださる飲食店・ホテル・企業が必要不可欠です。このように応援者が増え、共感が高まるほど、漁業者・漁協は海を守ることに専念でき、海と漁業のサステナビリティが高まることでポジティブな循環が生み出され、私たちが当たり前に食するおいしい水産物が食べ続けられる未来に繋がります。獲って食べて未来につながる「社会を変えるおいしい漁業」をみんなで応援できればと考えています。
UMITO Partnersの取り組みについて
「ウミとヒトが豊かな社会の実現」をビジョンに掲げ、海洋・水産科学博士で構成される科学調査分析部と事業開発営業部で事業を行っています。サステナブル漁業プロジェクトやMSC漁業認証・ASC養殖業認証取得支援を始め、生産現場向けワークショップや流通支援、そして地域サステナビリティのブランディングなど、環境・経済・社会のバランスが取れた持続可能(サステナブル)な漁業・養殖業への転換と海の持続性を推進しています。(URL: https://umitopartners.com/ )
<支援プロジェクト>
・北海道苫前町ミズダコ樽流し漁業改善プロジェクト(FIP)
・岡山県瀬戸内市邑久町垂下式カキ漁のMSC漁業認証取得支援
・広島県倉橋島垂下式カキ漁改善プロジェクト(FIP)※1
・北海道マイワシ漁業改善プロジェクト(FIP)
・宮城県気仙沼ヨシキリザメ・メカジキはえ縄漁業改善プロジェクト(FIP)
・千葉県船橋市東京湾スズキまき網漁業改善プロジェクト(FIP)
・熊本県天草市マダイ養殖業改善プロジェクト(AIP)/ ASC認証取得支援
・和歌山県那智勝浦町ビンチョウマグロはえ縄漁業改善プロジェクト(FIP)
・宮城県女川町ギンザケ養殖業改善プロジェクト(AIP)/ ASC認証取得支援
・UMITO NARIWAIワークショップ第一弾 浜中漁業協同組合・厚岸漁業協同組合・昆布森漁業協同組合と実施
・UMITO NARIWAIワークショップ第二弾 根室漁業協同組合、歯舞漁業協同組合、落石漁業協同組合、根室湾中部漁業協同組合と実施 ※2
会社概要
■会社名:株式会社UMITO Partners
■所在地:東京都千代田区神田西福田町4-5
■代表:村上春二
■設立:2021年6月1日
■事業内容:
水産国際エコラベル認証コンサルティング事業
水産物に関する流通事業コンサルティング、及び流通支援
水産物と漁業に関するPR・ブランディング事業
経営・事業コンサルティング、及び実行支援
漁業を通じた地域のPR・ブランディング事業、及びコンサルティング事業
サステナビリティに関する研修、セミナー、シンポジウム、イベント等の企画運営、及びそれらに関するコンサルティング事業
海洋・水産科学における調査・分析・研究事業、及び調査研究プロジェクト運営
※1:サステナブル漁業プロジェクト:漁業改善プロジェクト(FIP:Fishery Improvement Project)というサステナブルな漁業や養殖業を目指し、持続可能性における課題解決を計画的に取り組むプロジェクトを指します。グローバルマーケットにおいて欠かすことのできないビジネス条件の一つとなっており、国内市場においても需要は高まってきています。
※2: UMITO NARIWAIワークショップとは、各地域の現状やニーズに応じてオーダーメイドで設計し、地域に出向いて漁業者や漁協職員等に対して開催する参加型ワークショップです。水産資源を育む「海」と、漁業者や漁村の「生業(なりわい)」としての漁業の両方の持続可能性の実現を目指します。 ( https://umitopartners.com/works-cat/workshop/ )
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