【チーズ購買行動調査】日本のチーズ消費、「日常食化」が浮き彫りに
〜購入者の過半数が月1回以上購入、「スライスチーズ」が定番1位、購入シーンによって連想されるブランドに差、チーズ消費の実態が明らかに〜
株式会社ニューストリーム(東京都港区、代表取締役:椎葉 宏、以下、当社)は、全国の20代〜60代以上の男女、3,032名を対象にスクリーニング調査を実施し、月に1回以上のチーズ購入経験者1,147名を本調査対象として「チーズ購買行動調査」を実施し、レポートを公開しました。
なお、本調査レポートの完全版は以下のURLよりダウンロードいただけます。
■調査の背景
コンビニや量販店でも手軽に購入できるチーズは、かつての「特別感」から「日常食」へとその位置づけが変わりつつあります。農林水産省の調査結果からも2024年度にはチーズの消費が日本国内で増加したことが認められ、チーズの需要が高まっていることが分かります。一方、消費者がどの程度の頻度でチーズを購入し、どのような種類を選び、どんな場面(シーン)でどのブランドを思い浮かべるかを体系的に調査したデータは多くありません。本調査では、チーズ消費の3軸(購入頻度・種類・シーン別ブランド想起)を分析し、その実態を明らかにするための独自調査を実施しました。

■調査概要
●内容:チーズ購買行動調査
●調査主体:株式会社ニューストリーム
●調査方法:インターネットアンケート調査(調査ツール:MApps forSurvey)
●調査期間:2026年6月17日〜6月18日(2日間)
●調査対象者:全国、20代〜60代以上の男女(チーズ購入経験者)
●有効回答数:3,032名(スクリーニング調査)/1,147名(本調査)
■調査結果(一部)
① チーズを月1回以上購入する生活者は52.6%
週1回以上の「ヘビー購入層」は5人に1人
全国の回答者3,032名にチーズの購入頻度を聞いたところ、「月に1回程度」(17.2%)が最多回答となり、「月に1回以上」購入する人は全体の52.6%に達することが明らかになりました。また「週に1回以上」購入するヘビーユーザーは19.3%と、約5人に1人がチーズを日常的にリピート購入していることが判明しています。一方、「過去1年間チーズを購入していない」層も26.8%存在しており、購入者と非購入者の二極化も見受けられます。

② 家庭にあるチーズ1位は「スライスチーズ」、2位は「ピザ用とろけるチーズ」
使い勝手重視の「調理系」チーズが上位を席巻(複数回答, n=1,147)
チーズ購入経験者1,147名に「直近1ヶ月で家庭にあったチーズの種類」を聞いたところ(複数回答)、「スライスチーズ」が54.8%で1位となり、唯一半数を超える結果となりました。2位は「ピザ用とろけるチーズ・シュレッドチーズ」(48.0%)が続き、料理の食材として使いやすい「加熱系」チーズが上位を占めました。また「ベビーチーズ・キャンディチーズ・スティックチーズ」(38.1%)、「6Pチーズ・三角チーズ」(37.4%)と個食型・スナック型チーズも3〜4位に入り、幅広い用途に対応した多様なチーズが家庭に常備されていることが明らかになりました。

③ CEP(カテゴリーエントリーポイント)調査:シーンごとに想起されるブランドの関係性を可視化
「朝食」「料理の食材」「ビールのおつまみ」で連想ブランドは決まっている
本調査では、CEPアプローチを用い、チーズを購入・使用する場面として代表的な9つのシーンを設定。各シーンで思い浮かべるブランドを自由記述で回答してもらうことで(最大3ブランド)、「シーン×ブランド」の想起マップを可視化しました。
調査の結果、「雪印メグミルク」はすべての9シーンで10%を超える想起率を記録し、他ブランドを大きく引き離しました。特に「朝食でパンと一緒に」「ビールのおつまみ」「料理の食材として」のシーンで高い想起率が確認されています。対象9シーンは「朝食でパンと一緒に」「子どものおやつ」「ワインのおつまみ」「ビールのおつまみ」「昼食・お弁当のおかず」「来客・ホームパーティー・家飲みで」「料理の食材として」「健康・ダイエットのため」「ご褒美・気分転換に」です。
一方で、特定のシーンでは「QBB」「キリ」「明治」なども一定の存在感を示しており、どのシーンで自社ブランドが想起されているか(またはされていないか)を把握し、コミュニケーション戦略に活かすことが、チーズ市場での差別化において重要なカギとなることが示唆されます。

【CEP(カテゴリーエントリーポイント)とは】
消費者がある商品カテゴリーを購入・使用することを思い浮かべる「きっかけとなる場面や状況」のこと。マーケティング研究者バイロン・シャープ氏(著書『How Brands Grow』)が提唱した概念で、ブランドが消費者の購買トリガーとなるシーンでどれだけ強く連想されるかを測定する。多くのCEPで想起されるブランドは市場シェアが高くなる傾向があり、ブランド戦略・コミュニケーション設計の根拠として活用される。
上記の結果に加え、購入場所・月間食費・ブランド認知など、より多くのデータをまとめた調査レポートを作成しています。
■まとめ:今回の調査から見えてきたこと
本調査では、チーズ消費の実態を「購入頻度」「チーズ種類」「CEP(カテゴリーエントリーポイント)」の3軸から分析しました。以下に、今回の調査から得られた主な知見を整理します。
発見① チーズの「日常食化」が加速
チーズを月1回以上購入する人が52.6%、週1回以上のヘビーユーザーが19.3%に達しました。農林水産省データでも令和6年度の国内チーズ総消費量が326,415トン(前年比+3.5%)と5年ぶりの増加に転じており、チーズが日常の食卓に定着しつつあることが裏付けられています。
発見② 家庭のチーズは「使いやすさ」で選ばれている
家庭に常備されているチーズの1位は「スライスチーズ」(54.8%)、2位は「ピザ用とろけるチーズ・シュレッドチーズ」(48.0%)と、調理・加熱用途のチーズが上位を独占。「手軽さ」や「使い回しのしやすさ」が選択基準として重視されていることが浮き彫りになりました。
発見③ ブランド想起はシーンによって固定化されている
9つの購入・使用シーンにおいて、「雪印メグミルク」は全シーンでトップの想起率を記録。特に「朝食でパンと一緒に」「ビールのおつまみ」「料理の食材として」での支持が際立っています。一方、QBB・キリ・明治なども特定シーンで存在感を示しており、シーン別のブランド競争地図が明確に可視化されました。
本調査の結果は、チーズブランドのマーケティング戦略に重要な示唆をもたらします。消費者は購入・使用のシーンに応じて特定のブランドを想起する傾向があり、そのCEP(カテゴリーエントリーポイント)を押さえた訴求が、ブランドの「選ばれやすさ」を高める鍵となります。シーン別のブランドマップや購入場所・月間食費・ブランド認知など、より多くのデータをまとめた調査レポートを作成しています。
【調査レポート】チーズ購買行動調査レポート
〜シーン別ブランド想起から見る日本のチーズ消費実態〜
■レポート目次
1. はじめに
2. 調査概要
3. エグゼクティブ・サマリー
4. 調査内容の分析
① 購入頻度:日常食化するチーズ
② 購入チーズ種類:スライス・とろけるが二強
③ 購入場所:スーパーが9割超を独占
④ 月間食費:8割が2,000円以内
⑤ シーン別ブランド想起(CEPマップ)
5. 総括:チーズ市場の攻略に向けた示唆
▼ 資料をダウンロードする
■本調査実施にあたって
【株式会社ニューストリーム 代表取締役 椎葉 宏】
CEP(カテゴリーエントリーポイント)は、ここ数年でマーケターの間で注目度が高まっている考え方です。今回はその概念を、あるカテゴリーに絞って具体的に検証してみたいという思いから本調査を企画いたしました。
調査対象として今回はチーズを選びました。食というのは、スタイルや好みの個人差が大きく(誰と食べるか、どのくらい外食するか、家で調理をするかなど)、中でもチーズは食べる人と食べない人がはっきり分かれやすく、食卓に乗るきっかけも人や家庭それぞれであると思われるので、個人の感覚と統計的なデータとの間に大きなギャップがあるのではないかと考えたためです。
今回の調査結果は、まさにその予想を裏付けるものとなりました。購入頻度の二極化や、シーンによって想起されるブランドが明確に異なる結果は、日々の感覚だけでは捉えきれないチーズ消費の実態を示しています。
■株式会社ニューストリームについて
ニューストリームでは、マーケティング、デジタルの領域での戦略立案と実行支援の両面から、クライアント企業の課題解決と可能性実現を支援しています。
主な事業内容 コンサルティング、ウェブサイト構築、メールマーケティング、アンケート調査・分析
所 在 地 東京都港区芝5丁目29-20 クロスオフィス三田207号室
代表取締役 椎葉 宏
設 立 2022年7月
資 本 金 626万円
URL https://www.new-stream.jp/
■本リリースに関するお問合せ先
株式会社ニューストリーム PR担当(淺井 由依)
E-mail : info@new-stream.jp
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