株式会社セカンドハート、株式会社リバネスキャピタルから資金調達を実施——糖尿病による足切断ゼロ社会の実現に向けたASEANの診療支援インフラを強化

足切断ゼロ社会の実現へ。リバネスキャピタルから資金調達を実施し、足病診療支援プラットフォーム「Steplife」のASEAN展開を加速。マレーシアでの事業基盤を強化します。

株式会社セカンドハート

糖尿病合併症である足病変の重症化予防に取り組むヘルステック・スタートアップの株式会社セカンドハート(本社:京都府長岡京市、代表取締役CEO:石田幸広、以下「当社」)は、株式会社リバネスキャピタル(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:池上昌弘)が運営する「ジャーミネーションファンド1号投資事業有限責任組合」を引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施したことをお知らせします。

今回の資金調達により、当社が開発・提供する足病診療支援プラットフォーム「Steplife(ステップライフ)」の機能強化を加速させるとともに、喫緊の課題であるASEAN地域、特にマレーシアにおける事業基盤の構築と臨床的価値実証(PoC)を本格化させ、糖尿病による足切断ゼロ社会の実現に向けた歩みを強めてまいります。


■資金調達の背景と目的:日本の構造的課題を乗り越え、真に必要とされるASEAN市場へ

世界の糖尿病人口は増加の一途をたどり、国際糖尿病連合(IDF)によると、特に東南アジア(SEA)地域では2024年時点で9,300万人が罹患し、2050年には1億4,200万人に達すると予測されています(*1)。糖尿病足病変は、患者のQOL(生活の質)を著しく低下させるだけでなく、治療が長期化し医療経済的にも大きな負担となる深刻な合併症です。

当社は「糖尿病患者の足を守り足切断をゼロにする」というミッションのもと、患者と医療従事者が足の状態を共有し、重症化の兆候を早期に発見するクラウドプラットフォーム「Steplife」を開発・提供してまいりました。

その中で、経済成長が著しいASEAN諸国では、医療インフラが整備途上にありながらも、官民挙げて国民の健康課題解決に取り組む機運が高まっています。特にマレーシアでは、社会保険機構(SOCSO)が糖尿病による労働損失を重大な社会課題と捉えており、当社の「予防」に主眼を置いたデジタルヘルスソリューションに強い関心が寄せられています。

このような背景から、当社は今回の資金調達を機に、経営資源をASEAN市場へ戦略的に投入し、以下の取り組みを強化してまいります。

  1. マレーシアにおけるPoC(臨床的価値実証)の推進

    政府保険機関や現地の医療機関と連携し、「Steplife」が患者の行動変容を促し、臨床的・経済的に価値があることを実証します。国際的なガイドライン(IWGDF*2)に準拠したエビデンスの構築を目指します。

  2. ASEAN市場向けプロダクト開発の加速

    現地の医療環境や文化に最適化した機能開発、精度向上に投資します。

  3. グローバル事業開発体制の強化

    海外事業を牽引する人材の採用と、現地パートナーとの連携を深めるための体制を構築します。

(*1) International Diabetes Federation. IDF Diabetes Atlas, 11th edn. Brussels, Belgium: 2025. 

(*2) International Working Group on the Diabetic Foot(国際糖尿病足ワーキンググループ)


株式会社セカンドハート代表取締役 CEO 石田幸広

株式会社セカンドハート

代表取締役 CEO 石田幸広のコメント

「足病変は“起こってから対応”では間に合わないケースがある。Steplifeは、現場の医師・看護師が“診る前に見る”ための基盤であり、これからの地域医療連携に不可欠な存在になると確信しています。現場に寄り添い、見逃しを減らし、患者さんの人生を守る——それが我々の目指す世界です。

この度、ディープテック・スタートアップへの深い理解とグローバルな視点を持つリバネスキャピタル様を、新たなパートナーとしてお迎えできたことを大変心強く思います。臨床現場で「救えたはずの足」を目の当たりにしてきた経験が、私の事業の原点です。日本の優れた医療技術やケアの思想を、テクノロジーの力で拡張し、世界で最もそれを必要としている人々に届けたい。その想いが今回の資金調達に繋がりました。私たちは、糖尿病に対して『自己責任論』から『社会的課題』へ、『待ちの医療』から『攻めの予防』へと転換するインフラをASEANに構築し、一人でも多くの人が、生涯自分の足で歩き続けられる社会の実現に向けて、邁進してまいります。」

株式会社リバネスキャピタル
代表取締役社長 池上昌弘のコメント

「石田氏とは2018年のリバネス大阪本社開設を機に出会い、以降、医療現場の課題に真正面

から取り組む姿勢と、現場に根ざした技術開発の力を強く感じてきました。セカンドハート社の前身となる活動や、木幡計器製作所での医療機器開発、そして現在の「Steplife」などのプロダクト開発に至るまで、臨床工学技士としての専門性と現場感覚を融合させた取り組みは、まさに「医療者の視点からの社会実装」の好例だと考えています。

セカンドハート社が掲げる「足病医療を、あたりまえにする」という課題意識と、「社会参加を継続できる未来の創造」というビジョンは、リバネスグループが取り組むディープイシュー解決の姿勢と深く重なります。また、関西テックプランターを通じて育まれた技術が、マレーシアへの展開をはじめとした国際的な医療課題へのアプローチへと発展している点にも、大きな意義を感じています。

今回の出資を通じて、セカンドハート社が国内外の現場に深く入り込み、足の切断をなくすという大きな挑戦に、リバネスグループ全体で伴走してまいります。」

ジャーミネーションファンド1号投資事業有限責任組合  無限組合員 株式会社リバネスキャピタル        代表取締役社長 池上昌弘

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2025/6/30 株式会社セカンドハート、総務省「安全性・信頼性を確保したデジタルインフラの海外展開支援事業」地方枠に採択

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会社概要

株式会社セカンドハート
所在地:

本社:京都府長岡京市勝竜寺巡り原22番地の9

大阪支店:大阪府大阪市淀川区西宮原1-5-33 新大阪飯田ビル1F

大阪ラボ:大阪府大阪市大正区南恩加島5-8-6

東京支店:東京都千代田区神田神保町三丁目21番7号 MIRAI-STUDIO

代表取締役CEO:石田幸広
ウェブサイト:https://www.secondheart.co.jp

お問い合わせ

株式会社セカンドハート
Email:info@secondheart.co.jp

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会社概要

株式会社セカンドハート

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URL
https://www.secondheart.co.jp
業種
医療・福祉
本社所在地
京都府長岡京市勝竜寺巡り原22番地の9
電話番号
080-4019-8587
代表者名
石田幸広
上場
未上場
資本金
2500万円
設立
2023年12月