【実施報告】中小企業へのワーケーション普及に向けて　経営者が体験する１日ワーケーション

〜 長浜市が支援しているワーケーション施設の意外な活用方法　一般社団法人日本ワーケーション協会協力 〜

中小企業向けに人事評価制度の策定支援を行っている あおいコンサルタント株式会社（名古屋市中区）は、10月7日（金）
一般社団法人日本ワーケーション協会（本部：京都、代表理事：入江真太郎）の協力の下、中小企業の社長を対象にしたワーケーション体験企画を実施しました。
実施場所は、滋賀県長浜市が支援するワーケーション施設です。
開催場所：https://asoviva.style/hanare/

• 「ワーケーション」のネガティブイメージ

　３０年にわたり社会保険労務士事務所、コンサルティング会社として人事労務関連サービスを提供する当社にとって、残業時間削減をはじめとする職場環境の改善は長年の課題でした。関与先で聞き取るワーケーション経験者の満足度は高く、経験者からは「リフレッシュできた」「仕事の効率が上がった」という前向きな声が聞かれます。一方、中小企業においては、ワーケーションの認知度は高まりつつも、イメージは「アイディア創出」「従業員満足が向上する」といったポジティブなものより「よくわからない」「労務管理が煩雑になる」「仕事のマネジメントができない」などのネガティブなものが上回ります。
　これは、中小企業では、多様な働き方の提供を始めとするワークライフバランスの実現の重要性は理解しつつも、ワーケーション実施には、個人の働き方、人員配置、社内規定の整備等、越えなければいけない壁がいくつも立ちはだかり、それがネガティブイメージに繋がっていることが原因と考えられます。

• 「ワーケーション」の成功体験を

 

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ワーケーションのメリットのひとつに自然豊かな場所や落ち着いた雰囲気の中で仕事の効率を高めることがあります。また、通勤ラッシュや人間関係のストレスから解放されることで、創造性や生産性を上げることが期待できます。これらのメリットは、年齢、性別、職歴問わず、全ての働く人が活き活きと働くために享受すべきメリットです。そこで、まずは中小企業経営者がワーケーションを理解し、経営者自身がワーケーションによる成功体験を得ていただくことを目的に「経営者が体験する１日ワーケーション」を企画しました。
今回の「経営者が体験する１日ワーケーション」には、株式会社北川建具（本社：静岡県島田市　代表取締役：北川正澄）が参加しました。

• 【非日常的な環境で社長の思考をクリアに】

　プレイングマネージャーでもある中小企業経営者が数日にわたり拠点を離れることはハードルが高いことから、今回は大阪、名古屋の都市部からアクセスしやすい滋賀県長浜市における１日ワーケーション体験としました。開催場所の「古民家ワーケーション施設ASOVIVAはなれ」（運営：株式会社ヒトノエ：東京都　代表取締役：中村翔太）は滋賀県長浜市野瀬町に位置し、３６０度山に囲まれ水と緑に恵まれた自然豊かな「びわ湖源流の里」です。当日はあいにくの雨模様でしたが、その天候が却って功を奏し、霧に包まれ、マイナスイオンに満ちたびわ湖源流の里を満喫できる自然環境の中で、忙しい日常と隔絶した環境で１日ワーケーションを実施することができました。

• リラックスした場で人事評価制度策定

　「経営者が体験する１日ワーケーション」は、研修型ワーケーションと新価値創造型ワーケーションのハイブリッド型で実施しました。常に「人材のこと」「資金繰りのこと」「売上のこと」を考えている中小企業経営者が、リラックスした場で、新たなアイディアを導き出し、成果物を得て組織に持ち帰っていただくことが今回の企画の目当てです。そこで、忙しい中小企業経営者が１日のワーケーション体験で成果を実感できる「１日で完成する人事評価制度」をワーケーションの場で策定していただくことを体験の目玉としました。
　ワーケーション実施会場は、得意先からの電話も、街中の騒音も、機械音や部下からの質問も入らない、静謐な空間で、人事評価制度の策定に没頭できる環境でした。人事評価制度の「評価項目」や「評価基準」の策定作業も次々とアイデアが浮かび、スムーズに完成させることが出来ました。  

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• 社長の「想い」を反映した人材育成のための人事評価制度が完成

　今回策定した「人事評価制度」は、中小企業経営者の自社への想い（自社の存在価値）を掘り下げたうえで明確にし、その “想い” を実現する人材を育成することを目的としています。日常の業務処理とは違う思考プロセスを辿るため、日常とは隔絶されたワーケーションとの相性がよく、有効に機能しました。
参加された北川社長からは「日常とは異なる環境の中でスムーズにアイデアを出せた」という感想がありました。

• ワーケーションの可能性

　ワーケーションの効果を理解し社会に広めるためには、日本企業の99.7％を占める中小企業の経営層がワーケーションのメリットを認識する必要があります。「中小企業では、テレワークさえも導入が遅れている。その中で、ワーケーションはハードルが高すぎるのではないか」という声が多い中でのワーケーション体験企画でしたが、中小企業の身の丈にあったワーケーションの可能性に手応えを感じることができました。今回の参加者が得た「普段思いつかないアイデアを創出できた」という体験は、中小企業へのワーケーション普及の切り札として、強力なアピールポイントになると再確認できました。

【主催】
会社名：あおいコンサルタント株式会社
所在地：〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄３丁目28-21 建設業会館７F
設立：1996年　　　　　事業内容：経営コンサルティング業
URL：https://rodojikan.com/watashitatinosyokai.html

【協力組織】
会社名：一般社団法人日本ワーケーション協会
URL：https://workcation.or.jp/

【実施場所】
施設名：ASOVIVA　はなれ
所在地：滋賀県長浜市野瀬町615
URL：https://asoviva.style/hanare/