開催報告|日本最大級のHRイベント「HRカンファレンス2025-秋-」にて満席の高反響。NOKIOOがチームの成果を変える“目標設計スキル”の3つの法則を紹介
組織方針とメンバーの行動が連動する─チームの成果を変える「目標設計スキル」3つの法則─2025年11月20日(木) / オンライン開催
株式会社NOKIOO(本社:静岡県浜松市、代表取締役:小川健三)は、2025年11月20日(木)に開催された日本の人事部主催「HRカンファレンス2025-秋-」に初登壇し、取締役・小田木朝子、ナラティブ・エル・セッションズ合同会社CEOの成瀬岳人氏による対談講演を実施しました。
パーパス経営やPMVVが広がる一方で、「目標設定が形骸化し、成果やエンゲージメントにつながらない」という課題が多くの現場で生じています。こうした背景を踏まえ、本講演ではチーム成果を起点に“行動を設計する”ための「目標設計スキル」を、3つの法則として紹介しました。

登壇の背景
多くの企業でパーパスや方針は整いつつある一方、メンバーの目標が割り当てのまま終わり、チーム全体で成果を生み出す“設計”に落とし込めていないという課題が顕在化しています。
そこで本講演では、チームの成果を変える「目標設計スキル」として3つの法則を解説。当社が提唱する「全員マネジメント」を基に、メンバーの行動を会社の方針と紐づけ、エンゲージメントと成果を同時に高める目標設計スキルを事例とともに紹介しました。
加えて、今回の対談には、大手企業で長年マネジャーとして現場を率いてきた成瀬岳人氏を迎え、実務の痛みや現場ならではの視点を交えながら、目標設計がチームの成果や行動にどのように影響するのかを深く議論しました。

講演内容ダイジェスト
1.目標設定ではなく「目標設計」へ──成果につながるプロセス設計とは
講演冒頭では、「目標設定」と「目標設計」の違いを明確に整理。
従来の“目標設定”がゴールを決める「点」であるのに対し、“目標設計”はゴールに至るプロセスを描く「線・面」であり、チーム成果とエンゲージメントに直結することを解説しました。

2.チームの成果を変える「3つの法則」
●法則1:上位方針との接続
目標作成のスタートは、目標シートを埋めることではなく「チーム方針」の言語化にあります。
特に中間層(部長・課長)の方針が曖昧なまま流通してしまう点が、多くの組織で成果につながらない要因であることを指摘しました。
成瀬氏からは、「中間方針を描くことがもっとも難しいのでは」という現場感ある問いが投げかけられ、これに対し小田木は、「共通認識と“型”があれば、ミドルマネージャーは十分描ける。組織全体で支えることが重要」と回答しました。

●法則2:成果を定義し握る
成果を“実現状態で表現する”重要性を、事例を用いて解説。
例えば、営業チームの成果を「年間売上目標〇万円」ではなく、「特定領域で商談化率が向上している状態」など、行動ではなく“状態”を描く視点に多くの賛同が集まりました。

●法則3:共通のモノサシで磨く
成果の定義や目標の質をそろえる“組織としてのモノサシ”があることで、運用の精度が大きく向上します。
NOKIOOから実際の支援現場で活用している「目標のチェックリスト」を提示。個々人のスキルではなく、組織スキルとしての目標設計の重要性を強調しました。

現場での変化を生んだ2社の事例
講演後半では、実際に目標設計に関する施策を導入した2社の事例を紹介。
両社に共通していたのは、研修をイベントに終わらせず、事業活動の核心と結びつけたことでした。
●金融機関 A社様
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OKR導入を契機に、全職員に対して目標設計の精度・納得度を向上させる施策を導入
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導入効果に対するモニタリング調査に全職員の71.8%が回答。うち73.3%が「前年より目標設計の有効性が高まった」と実感
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目標へのフィードバック負荷を“組織全体”で支えた
●製造業 B社様(開発部門)
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管理職層が方針が描けていない状況からスタート。人事ではなく事業部側が主導し、管理職に対して対話と現場実践で構成されたトレーニングを導入
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エンゲージメント調査で、メンバー層の「方針理解」や「期待の実感」項目が上昇
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取り組みが「研修ではなく事業活動そのもの」と認識され、実践が継続し定着した
登壇者からのメッセージ
登壇した成瀬氏は、「制度やシステムが整っていても、現場が使いこなせなければ意味がない。事業側が主体となり実装する視点が不可欠」とコメント。
また、小田木からは「事業戦略に熱があっても、現場が行動に落とせなければ成果にはつながらない。目標設計はその橋渡しとなるスキル」と語られ、参加者から多くの共感が寄せられました。

参加者アンケート(抜粋)
アンケート回答者の94.6%の方より、今回の講演が「参加目的や課題感に関連したものだった」と高評価をいただきました。
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目標設定の形骸化に悩んでおり、どのような施策を行えば人事評価が有効に機能するかを検討していた最中だったため、とても参考になった。
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仕組みはあるものの、成果にばらつきがある状態のため、ヒントを得たかった。上司により、成果の定義、共通のモノサシが異なっていそうだという気づきをいただいた。
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目標設定ということでやっていたことが、実は設計だったということが理解できた。リーダーだけがやるのではなく、メンバー含めて対話し、言語化することが重要であることも改めて理解することができた。
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タイトル |
今知っておくべき「事業成果と対話」のメカニズム ~成果を変える対話、変えない対話~ |
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開催日時 |
2025年12月10日(水)15:00~16:30 |
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主催 |
株式会社NOKIOO |
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開催形式 |
オンラインセミナー(Zoom開催) |
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参加費 |
無料 |
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登壇者 |
●株式会社NOKIOO アカウントマネージャー 古賀 奈津紀 ●株式会社ビジネスリサーチラボ 代表取締役 伊達 洋駆 氏 |
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内容 |
●対話は事業成果を変えるのか? ●「事業成果と対話」のメカニズム ●成果につながる対話が生まれた現場 |
株式会社NOKIOOについて
株式会社NOKIOOは、「日本のチームの景色を変える」をミッションに掲げ、人材開発・組織開発に関するサービスを展開しています。
特長として、管理職・マネージャーだけでなく、チーム全員がマネジメントに関わり、成果創出へ貢献する新しいチームマネジメントスタイル「全員マネジメント」を提唱。「全員マネジメント」を軸にチームメンバーが相互に連携し、自律的に成長する組織へと進化するためのプログラムを開発し、個人と企業との持続的な成長を支援しています。
会社概要
本社所在地:静岡県浜松市中央区高林1丁目8-43
代表者:代表取締役 小川 健三
事業内容:人材開発・組織開発
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