老舗紙屋×亀田製菓が「紙素材」を協業開発。浮世絵をヒントに米菓の副産物をアップサイクル
江戸時代、浮世絵の発色を良くするために「紙」に「米」が使われるなど循環型社会が根付いていました。この文化に着想を得て米の力を引き出すことで、資源循環とCO2削減を実現した紙の開発に成功しました。
株式会社ペーパル(本社:奈良市、代表取締役:矢田武博) は、亀田製菓株式会社(本社:新潟県新潟市、代表取締役社長 COO:髙木 政紀)と、米菓の副産物を表面に施した「紙素材」を協業開発しました。ぺーパルが2024年2月に開発した「kome-kami 浮世絵ホワイト」の表面塗工技術を使い、紙の表面に塗る薬品の一部に米菓の副産物を使うことで実現しました。
亀田製菓株式会社のアップサイクルプロジェクト『Re Kameda』第1弾の「おこめ名刺」に2024年5月下旬より導入されます。
kome-kami 浮世絵ホワイトとは?
株式会社ペーパルが2024年に2月に開発した、お米を使った塗工液「コメグロス」を表面に施した新たな紙素材で、印刷面に鮮やかな発色とキラメキが出るのが特徴です。
売上の1%をフードバンクに寄付し、「CO2とフードロスを削減し、困りごとを抱える方をサポートする」ことを目標としています。詳しくは、商品サイトをご覧ください。
kome-kami浮世絵ホワイト:https://foodlosspaper.com/kome-kami_ukiyo-e_white
異色タッグで「紙素材」の開発に成功
通常、紙の表面には、強度と発色を向上させるために薬品が塗られていますが、kome-kami 浮世絵ホワイトは紙の表面に塗る薬品の一部をお米に代替しています。kome-kami 浮世絵ホワイトをベースとして、この部分に米菓の副産物を活用することに挑戦。米菓の副産物の活用は初めての試みだったため開発は難航しましたが、テストを繰り返すことで最適な方法を発見し、開発に成功しました。
その結果、1ロット(6トン)製造時の排出量を、約104kg(杉の木約12本が1年間に吸収する量)削減させることができました。また、お米をパルプと一体化させることで約328kg(杉の木約37本が1年間に吸収する量)のCO2を固定化しています。
亀田製菓「おこめ名刺」で導入
亀田製菓株式会社のアップサイクルプロジェクト『Re Kameda』の第1弾として、亀田製菓が2024年5月下旬よりお米の形をした「おこめ名刺」を導入し、全従業員に配布する取り組みです。印刷面は、この紙の特徴である鮮やかな発色と微かなキラメキのある仕上がりとなっています。
株式会社ペーパルについて
1890年(明治23年)に奈良で創業して以来、133年に渡り紙の販売を通じて日本の紙文化を支えています。2008年にFSC®/COCを取得して以来、「紙」という循環可能な素材を社会に提供し、脱プラスチックを視野に入れた素材の啓発活動を行うことで、SDGsへの取り組みを推進しています。SDGsの取り組みをさらに拡大させるため、2020年4月より「フードロスペーパー」の開発を行うプロジェクトを立ち上げ、「kome-kami」や「クラフトビールペーパー」、「momi-kami コートボール紙」、「vegi-kami にんじん」を開発しました。また、脱炭素に貢献する紙ゼロCO2ペーパーも開発し、販売しています。
会社概要
会社名 :株式会社ペーパル
所在地 :奈良県奈良市池田町76-7
代表者 :矢田 武博
資本金 :3,000万円
創業 :1890年(明治23年)
事業内容 :紙や紙製品の開発・販売
WEBサイト : http://www.pepal.co.jp/
URL
kome-kamiサイト:https://foodlosspaper.com/kome-kami
浮世絵ホワイト:https://foodlosspaper.com/kome-kami_ukiyo-e_white
Xアカウント:https://twitter.com/kome_kami_paper
instagramアカウント:https://www.instagram.com/kome_kami_paper/
vegi-kamiにんじんサイト:https://foodlosspaper.com/vegi-kami
ZERO CO2 PAPER:https://zeroco2paper.com/
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