なかよし学園プロジェクト、広島県三次市立青河小学校の児童が開発した「AOGA SOAP」をルワンダへ
子どもたちに“命を守る手洗い”を伝授、笑顔あふれる文化交流も実現
特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト(代表:中村雄一)は、世界とつながる学びプロジェクトの一環として、広島県三次市立青河小学校の児童が探究学習で制作した石鹸「AOGA SOAP」をルワンダに届け、現地の子どもたちを対象とした手洗い授業を実施しました。

AOGA SOAPプロジェクト ― 小学生の探究学習が世界の健康につながる
「AOGA SOAP」は、青河小学校の児童が探究学習で試行錯誤しながら完成させた石鹸です。なかよし学園はこの石鹸をルワンダに持参し、首都キガリを拠点に活動する団体「African Mirror」を訪問。アート・スポーツ・教育を通じて困難な状況にある子どもたちを支援する同団体と協働で、石鹸を使った手洗い授業を行いました。子どもたちは楽しみながら衛生習慣の大切さを学び、石鹸が健康を守る大切な道具であることを実感しました。




さらに、三次市立みらさか学園小中学校の児童生徒が用意した日本のお菓子を現地で振る舞い、文化交流を通じて国際的なつながりを深めることができました。

また、なかよし学園は首都キガリ郊外にある Kibagabaga小学校 も訪問しました。
当日は、約200名の児童が参加し、なかよし学園のスタッフとともに手洗い授業を体験しました。児童たちは石鹸を手に取りながら、歌やゲームを交えて楽しそうに手を洗い、「正しい手洗いが病気から自分を守る」ということを学びました。石鹸の泡に触れる子どもたちの笑顔と驚きの表情は、衛生教育がもたらす大きな可能性を物語っていました。


広がる「世界とつながる学びプロジェクト」
なかよし学園はこれまでも日本全国の学校と連携し、児童・生徒が取り組んだ探究学習を世界各地の教育現場につなげる活動を展開してきました。その革新的な取り組みは、国内外で高い評価を受けています。
プレスリリース①「三島竹島の離島の学びが世界を応援」
プレスリリース②「負の世界遺産を結ぶ平和の行動」
プレスリリース③「広島と長崎の若者がつなぐ平和のバトン」
プレスリリース④「「ナガサキの学び」が、戦後0年のシリアへ届く」
今回の活動はその集大成のひとつであり、来年1月にはシリア・アレッポにおいても同プロジェクトを開催予定です。石鹸発祥の地とされるアレッポで、石鹸を通じた世界平和活動を実施することが計画されています。
講演と「実感できるグローバル」体験
9月5日には、なかよし学園代表の中村雄一が青河小学校で講演を行い、児童たちに「自分たちが作った石鹸が世界の平和にどう役立ったのか」を報告しました。児童・教職員・保護者は、世界と直接つながる実感を共有し、「実感できるグローバル」の醍醐味を体験しました。

三次市から世界へ ― 教育モデルの発信
三次市では、十日市中学校が「平和のバトンプロジェクト」に参加し、広島平和記念資料館の教材『はじめてのヒロシマ』を英訳。なかよし学園を通じてシリアやケニア、ルワンダでの平和教育に活用されています。

また、みらさか学園小中学校は昨年から世界とつながる学びプロジェクトに参加し、広島のお好み焼きをテーマにした探究学習を海外で展開。ケニア、シリア、カンボジアなどで調理・紹介を行い、現地の食材を取り入れた「ルワンダオリジナルお好み焼き」を一緒に作るワークショップも開催しました。戦後の食糧難から生まれたお好み焼きの歴史を紹介しながら、国際交流を通じて参加者に笑顔を届けました。



これら一連の取り組みは、「三次教育モデル」として国内外に発信されており、日本全国の学校が同様のグローバル探究学習モデルを実践する先駆けとなっています。また、本事業は2025年度経済産業省の「探究・校務改革支援補助金」事業に採択され、現在なかよし学園は全国50の学校とこのプロジェクトを進めています。
今後の展望 ― 世界に届ける日本の教育 〜Global Teachers for SDG4〜
今回のルワンダ派遣には、三次市立みらさか学園の 瀬尾駿介教諭、同市立八次小学校の 金子真代教諭 の2名が同行しました。現地の子どもたちと直接触れ合いながら、日本の学校で生まれた探究学習の成果が、国境を越えて子どもたちの命と未来を守る姿を目の当たりにしました。
この取り組みは、なかよし学園が掲げる 「世界に届ける日本の教育 〜Global Teachers for SDG4〜」 の理念を体現するものであり、教育現場に立つ日本の教員がグローバルに学びを展開し、持続可能な開発目標(SDG4:質の高い教育をみんなに)の達成へ貢献する新しいモデルの創出につながっています。
来年1月には、石鹸発祥の地とされるシリア・アレッポでの「AOGA SOAPプロジェクト」の開催が予定されており、三次市から発信された学びが、さらに大きな国際教育の潮流へと広がっていきます。


代表メッセージ
なかよし学園プロジェクト代表の 中村雄一 は、今回の活動について次のように述べています。
「子どもたちが作った石鹸が、遠くアフリカの仲間の命を守る力になる。日本中の生徒児童が世界と繋がり、世界を舞台に自分が行動した成果を実感できる。この経験こそが“実感できるグローバル”であり、教育が持つ最も大きな可能性だと思います。
日本の教室で育まれた学びが、国境を越えて人々をつなぎ、平和を築く力になることを、これからも子どもたちとともに証明していきたい。」
これからもなかよし学園は国内外で世界をつなぐ活動を続けていきます。

団体概要
特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト
所在地:〒270-0021 千葉県松戸市小金原4-14-14
代表者:代表理事 中村 雄一
設立:2019年(任意団体として2007年より活動開始)
活動内容:
・アジア・アフリカを中心に10カ国での教育支援・平和教育活動
・日本全国の学校・自治体・企業と連携したグローバル探究学習プロジェクトの推進
・災害復興支援、元子ども兵の更生支援、社会的企業との協働による国際協力活動
公式サイト:http://www.nakayoshigakuen.net/npo/index.html
本件に関するお問い合わせ先
特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト
広報担当:中村 里英(事務局長)
E-mail:nakayoshigakuen.office@gmail.com
Tel:047-704-9844
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