『ぐるりこ©』シリーズ第一弾。「食品ロス削減の日(10月30日)」に、玉ねぎ端材をアップサイクルしたクッキーが販売開始。
本商品は、『ぐるりこ©(※2)』を原料に使用し、パッケージにマークをつけた「ぐるりこシリーズ」としては第一弾となります。
また、株式会社ポンパドウル(神奈川県横浜市、代表取締役社長:三藤貴史 以下ポンパドウル)が2023年2月に発売した、タマネギぐるりこが使用された「オニオンブレッド」4種類は、2023年10月30日から取り扱い店舗を拡大して販売されます。
(※1)食品ロス月間について
日本では年間523万トンの食品ロスが発生しており、令和元年5月31日に「食品ロスの削減の推進に関する法律」(略称 食品ロス削減推進法)が公布され、10月1日から施行されました。そのため、法律が施行された10月が「食品ロス削減月間」、10月30日が「食品ロス削減の日」と定められています。
10月は「食品ロス削減月間」、10月30日は「食品ロス削減の日」(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/press/shokuhin/recycle/210928.html
(※2)『ぐるりこⓒ』について
『ぐるりこⓒ』は、『過熱蒸煎機』によって風味、栄養価の減少を抑えながら製造される高付加価値パウダーの総称です。素材別には”タマネギ玉ねぎぐるりこ”、”キャベツぐるりこ”などとなります。サスティナブルで循環型のフードサイクルを目指していることと、『過熱蒸煎機』内で原料をぐるぐると回転させながら乾燥殺菌する製造工程の様子を表したキーワード「ぐるり」と、Collaborate、Cooperation、粉の「こ」を組み合わせた造語です。
『タマネギぐるりこ』を使用したクッキーの商品概要
『タマネギぐるりこ』は、フライドオニオンやソテーオニオンのような香ばしい風味が特徴です。クッキーに使用することで、甘みの中に豊かな玉ねぎの風味が感じられます。本商品は塩気もあり、お酒のおつまみにもピッタリの味わいです。
■商品概要
発売日:2023年10月30日
商品名:国産十二穀粉のクッキー プレミアムオニオン味
価格:300円(税抜)
取扱店舗:
・松屋銀座店「米処 結米屋」
・阪急百貨店大井食品館「米処 結米屋」
・阪急百貨店都筑阪急店「米処 結米屋」
・東急百貨店たまプラーザ店「米処 結米屋」
・東急百貨店マークシティ店「米処 結米屋」
・「フードファンゆめや」
■商品化の経緯
株式会社シブヤでは、2022年6月に新型コロナウイルスの影響によって販売ができなくなった業務用食材などを対象に、レストラン・業務用食材のフードロス販売サイト「食べて応援!Food Funゆめや」を開設。食品ロスゼロを目指す取り組みを実施してきました。
今回、ASTRA FOOD PLANのかくれフードロス削減のビジョンに、株式会社シブヤ代表の澁谷氏が共感したことから、商品化が実現しました。
「米処 結米屋」オリジナル商品の「国産十二穀粉のクッキー」シリーズの新フレーバーとして開発されました。
ポンパドウル「オニオンブレッド」4種類の取り扱い店舗を拡大
2023年2月の実証実験(※3)にて、ポンパドウルと共同開発、販売した「オニオンブレッド」4種は、「食品ロス削減の日」に合わせて、2023年10月30日より、4種類の取り扱い店舗を拡大して販売されます。
■商品概要
販売日:10月30日〜
商品名:オニオンブレッド
価格:
・ダブルオニオンピザ ホールサイズ2,419円、1/8サイズ 302円
・玉ねぎパン 1個 140円、3個421円
・ダブルオニオンブレッド 1本 885円、1/2サイズ 442円
・ミニオニオンブレッド 1個 216円
※取り扱い店舗は、10月30日以降にポンパドウル公式インスタグラムをご確認ください。
@pompadour_1969 https://www.instagram.com/pompadour_1969/
循環型フードサイクルを示す『ぐるりこマーク』について
『ぐるりこ©』を使用した商品の商品パッケージに『ぐるりこマーク』の表示をする取り組みを開始しました。
『ぐるりこマーク』の形は、『過熱蒸煎機』によって過熱水蒸気の中で原料をぐるぐると回転させながら乾燥させる様子と、循環型フードサイクルを表しています。
今後様々なメーカーから販売される『ぐるりこ©』使用の商品に『ぐるりこマーク』を付けることによって、一般消費者が「サスティナブルな商品」と認識できるようにブランディングしていく構想です。
年間約2000万トンの「かくれフードロス」削減を目指して
ASTRA FOOD PLANは、循環型フードサイクル構築を目指して、年間約2,000万トンと言われる「かくれフードロス(※4)」削減に取り組んでいます。これまで、食品の殺菌・乾燥装置『過熱蒸煎機』の独自開発を行い、食品ざんさの廃棄に課題のある食品メーカーや、未利用農作物の商品化を行う農業法人などに、『過熱蒸煎機』を販売してきました。
一方で、循環型フードサイクルを構築するためには、装置の販売だけでなく、『ぐるりこⓒ』の用途と売り先の確保が必要不可欠です。そこで当社では、食品メーカーや商社と連携した『ぐるりこⓒ』の用途開発を進めています。
(※4)「年間2000万トンのかくれフードロス」=「2531万トン(食品由来の廃棄物等)」-「約570万トン(本来食べられるのにも関わらず廃棄される食品ロス)」
▼農林水産省『~食品ロス量(令和元年度推計値)を公表~』(2021年11月30日)
https://www.maff.go.jp/j/press/shokuhin/recycle/211130.html
▼消費者庁『食品ロスについて知る・学ぶ』
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/education/
今後の展望
■安定供給が可能になる「タマネギぐるりこ」の用途開発が進行中
2024年2月に𠮷野家のセントラル工場に過熱蒸煎機が導入されることが決定し、今後安定的にタマネギぐるりこが供給可能な体制になります。今回のクッキー、パンに加え、カレーやドレッシング、スープなど、次々とぐるりこ「タマネギぐるりこ」の用途開発が進んでいます。
■「過熱蒸煎機のレンタル&ぐるりこ買い取りモデル」を拡大
「タマネギぐるりこ」の需要拡大を見越して、「過熱蒸煎機のレンタル&ぐるりこ買い取りモデル(※5)」を横展開して製造拠点を増やしていく計画です。剥きタマネギの端材が安定的に発生している食品工場が導入を検討しています。
(※5)𠮷野家に提供した「過熱蒸煎機のレンタル&ぐるりこ買い取りモデル」について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000099210.html
■「かくれフードロス」問題解決を目指し、多種多様な「ぐるりこ」の用途を開発
玉ねぎに留まらず、様々な食材の『ぐるりこ©』の用途開発を進めています。現時点では「過熱蒸煎機レンタル&ぐるりこ買い取りモデル」の対象となるのはタマネギに限定していますが、今後は別のアイテムでも同じモデルが適用できるようにしていく計画です。
関係者からのコメント
・株式会社シブヤ代表 澁谷梨絵氏
日本で唯一、穀物の7大プロフェッショナル資格を持つ女性米屋。
全国300ヵ所以上の田んぼに通い詰め、探し出した米や雑穀を百貨店で販売。
米屋として、食を通じた社会貢献を掲げ、コロナ禍より、業務用食材に特化したフードロスになってしまう食品販売、お弁当提供を始めました。売上の一部を子ども食堂、児童福祉施設へ寄付し、持続可能な支援を続けて参りました。
この度、ASTRA FOOD PLAN社加納社長と出会い、かくれフードロス解消に向けて、一緒にお取り組みしたいと、濃厚な玉葱パウダーを練り込んだ弊社オリジナルの雑穀クッキーを商品化致しました。
・ASTRA FOOD PLAN株式会社 代表取締役社長 加納千裕
「ぐるりこ©」シリーズとして、今回新たにクッキーが発売になったこと、また想いを持って商品開発していただいた澁谷社長との出会いを大変嬉しく思います。人の想いと、勢いが、新しい扉を開くのだと実感しています。
ポンパドウルのオニオンブレッドも、クッキーも、非常に美味しいので多くの方に召し上がっていただきたいです。SDGsはおまけで、美味しさから選んでいただける商品だと思います。
「かくれフードロス」問題の解決のためには、とにかく『ぐるりこ©』の用途開発と、新たな市場開拓、そしてそのためのネットワーク、仕組み作りが必要です。様々な企業との連携を強化し、少しずつ構築しつつある循環型フードサイクルの、実装と拡大を今後も進めてまいります。
『過熱蒸煎機』について
『過熱蒸煎機』は、食品の風味の劣化と酸化、栄養価の減少を抑えながら、乾燥と殺菌を同時に行うことが可能な装置です。以下の3つの特徴により、野菜の不可食部分や、米ぬか、果物の搾りかす、飲料ざんさにいたるまで、高付加価値化した食材にアップサイクルすることが可能です。
1.食材の風味の劣化と酸化を防止
数百度の高温スチーム 過熱水蒸気を用いることで食材の酸化を抑え、栄養価の損失と風味の劣化を防ぎます。食材によっては旨味成分が増加し、ビタミンE、β-カロテンや葉酸などの栄養価が、熱風乾燥を用いた場合と比較して高いことも分かっています。
2.低コスト、高い生産効率を実現
ボイラーレスの過熱水蒸気発生装置を開発し、熱風と併用することでエネルギー効率が極めて高い乾燥・殺菌技術を実現。連続式で生産効率が高く、従来型乾燥技術のコストの課題をクリアしました。
3.スピード殺菌乾燥
過熱蒸煎機での食材への加熱時間はわずか5~10秒。短時間加熱で食材の劣化を抑えながらも、過熱水蒸気の効果でしっかりと殺菌ができるので安全に加工できます。
製品名:過熱蒸煎機
発売日:2022年4月4日
※『過熱蒸煎機』カタログダウンロード https://www.astra-fp.com/download/
ASTRA FOOD PLANについて
ASTRA FOOD PLANは、過熱水蒸気技術を用いた食品乾燥装置『過熱蒸煎機』(※6)を開発・販売しているフードテックベンチャーです。
『過熱蒸煎機』は、高い生産効率とコストパフォーマンスを実現したことから、従来コストの問題で有効活用できなかった野菜の芯や皮、ヘタをはじめとする食品ざんさ等を付加価値の高い食材にアップサイクルすることができます。食品ざんさ廃棄の課題を抱える事業者に『過熱蒸煎機』を販売すると同時に、本装置で作られる新たな食品原料『ぐるりこⓒ』の用途開発と販売を行うことで、「かくれフードロス」問題の解決と、循環型フードサイクルの構築を目指しています。
(※6)「過熱蒸煎」は特許庁商標登録済み商標です。登録商標第 6534112号
・会社概要
ASTRA FOOD PLAN株式会社
本社所在地:埼玉県富士見市鶴瀬東1-10-26
代表取締役:加納千裕
設立:2020年8月
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