SDGsって何? エシカルな消費活動の実態調査
「SDGs」の「意味を含めて知っている」のは、3割程度
✓ 「環境意識・行動」で実施しているのは、1位「マイバッグ持参」2位「ゴミの分別」3位「食品ロスへの意識」
✓ 「SDGs」の「意味を含めて知っている」のは、3割程度
✓ 「SDGsに取り組んでいる」と聞いて思いつく企業は、1位「サントリー」2位「トヨタ」3位「セブンイレブン」※「SDGs」に取り組む企業の商品を「選択・購入したい」と回答した方が思いつく純粋想起
✓ 「SDGs」の「意味を含めて知っている」のは、3割程度
✓ 「SDGsに取り組んでいる」と聞いて思いつく企業は、1位「サントリー」2位「トヨタ」3位「セブンイレブン」※「SDGs」に取り組む企業の商品を「選択・購入したい」と回答した方が思いつく純粋想起
2021年現在、「環境」や「社会」への配慮を求める動きが世界中で活発化し、日本でも大手企業を中心に「SDGs」「エシカル消費」を意識する企業が増え始めました。日本インフォメーション株式会社(代表取締役社長:斎藤 啓太 以下、日本インフォメーション)では、そのような状況下で、消費者はどのような意識で企業や商品を選択しているのか、年代別・環境への意識別に消費活動の実態を把握するために本調査を実施しました。本調査では言葉の認知や企業イメージなどをお伝えします。
https://www.n-info.co.jp/report/0015
問い合わせ先:https://www.n-info.co.jp/inquiry/
主な調査結果
1)|環境問題への意識や行動
- 年代が上がるにつれて環境問題への意識・行動の度合いが高まり、若年層は全体的に低関与。女性が男性に比べ多く、特に50代以上女性では多岐にわたる意識・行動がみられる。
■日常生活における環境問題への意識や行動として、全体で「マイバック持参」66.0%が最も多く、「ゴミの分別」55.1%、「食品ロスへの意識」41.4%と続いています。「マイバッグ持参」「ゴミの分別」は、年代が高い層、さらに女性がより多く実施しているようです。20代以下の若年層は全体的に意識や行動が低めですが、「マイバッグ持参」は5割前後とある程度普及しているようでした。(図表1)
本調査上の環境問題への意識レベル別で回答者を分類しました。分類方法は、上記「あなたの普段生活における環境問題への意識や行動について、当てはまるものをいくつでもお選びください。 」の選択個数によりレベル分けしています。「意識 高」:選択数6-8、「意識 中」:選択数3-5、「意識 低」:選択数0-2。
全体的に年代が上がるにつれて「環境意識が高い≒行動に移して何かをしている」方が多くなるようです。
(図表2)
2)|環境関連のキーワード認知
- 「SDGs」の認知は6割弱。10代では男女ともに「意味を含めて知っていた」が半数弱など、学校教育の影響もあり認知が高い。「エシカル消費」「ESG投資」は3割程度の認知に留まる。
■「意味を含めて知っていた」の回答者は、最も多い「SDGs」でも3割程度でした。「エシカル消費」「ESG投資」は1割程度とあまり知られていないようです。環境問題への意識が高い層でも「意味を含めて知っていた」と回答した人は、 「SDGs」が5割「エシカル消費」3割「ESG投資」2割と、まだまだ一般的な言葉とは言えません。ただ、10代では男女ともに「SDGs」を「意味を含めて知っていた」が半数程度となりました。学校でなんらかのSGDsに関する取り組み・説明がおこなわれていることで、ある程度認知されているのだと推測されます。「エシカル消費」は教育現場でのSDGsの説明が消費活動と紐づけられにくいのか、10代の中でもあまり浸透していないようです。(図表3)
3)|「エシカル消費」の消費意識・行動
- 「エシカル消費」の実施者は全体で4割。ただ「価格やポイントがお得なら買う」が多数を占め、サステナブルな取り組み自体に付加価値を感じる層は1割未満。
■「意識して選択・購入している」≒サステナブルな取り組み自体に付加価値を感じているのは全体で1割に留まりました。「特に意識して選択・購入していない」が6割とまだまだ「消費行動」という点では、環境保全視点は普及途上といったところでしょう。ただ「価格やポイントがお得であれば選択・購入する」が3割と一定数存在しています。年代別では10代女性が最も多く、56.4%が消費行動を実施し、うち1割は価格問わず選択すると回答しています。男性は年代が上がるほど選択購入行動の実施率は下がる傾向でした。(図表4)
4)|「エシカル消費」をする理由 ※実施者ベース
- 「価格やポイントがお得」が50.6%と最も多い理由。10代女性はお得なだけではなく品質も妥協しにくい。
■全体では「価格やポイントがお得」が50.6%と最も多く、「同じような商品であれば貢献につながる方がよい」41.1%、「環境や社会に貢献できる」37.7%と続きます。また、50代以上の女性では「同じようなら貢献」目的で消費行動する意識があり、施策に反応してくれる可能性もありそうです。一方で10代女性は、特に「価格やポイントがお得」する割合が高い反面「品質や機能が良い」も他年代に比べ求める声が多く、企業側として攻略に難しい一面を見せました。環境への意識が高い層では、価格やポイントのお得さよりも、社会貢献など行動への意義に価値を見出しているようです。(図表5)
5)|「エシカル消費」をしない理由 ※非実施者ベース
- 「特になし」が最も多く半数弱。次いで、「どの商品がエシカル消費につながるか分からない」「価格が高い」が上位。
■全体では「どの商品がエシカル消費につながるか分からない」が24.8%と最も多く、「エシカル消費の意味が分からない」23.0%、「価格が高い」15.0%が上位を占めました。「どの商品がエシカル消費につながるか分からない」は年代があがるにつれて高まっていて、わかりやすく訴求することが必要そうです。また「エシカル消費の意味が分からない」という回答も多く、「マイバッグ持参」や「ストローの脱プラスチック」などと比べると、実感されにくいのかもしれません。環境への意識が高い層でも「どの商品がエシカル消費につながるか分からない」60.7%、環境への意識が中の層も40.7%が分からないと回答しており、「エシカル消費」の定着には、企業側の積極的かつわかりやすいエシカル商品の訴求が必要と推察されます。(図表6)
6)|「SDGs」の消費意識・行動
- 「SDGs」の認知者のうち、「SDGs」に取り組む企業の商品を選択・購入している人は7割。
■「SDGs」に取り組む企業の商品を選択・購入している人は7割と「エシカル消費」に比べて高い結果となりました。ただ、うち5割が「価格やポイントがお得であれば選択・購入」しており、本来の意義の浸透には道半ばといった印象です。男性では年代が若い層ほど高く、女性は10代が例外的に最も高く20代以上では年代が上がるほど、割合が上がっています。環境への意識が高い層では「意識して選択・購入」している人が6割を占めますが、ボリュームゾーンである意識が中の層は「価格やポイントがお得であれば選択・購入」する人が5割を占めています。(図表7)
7)|「SDGsに取り組んでいる」と聞いて思いつく企業 ※純粋想起
- 「SDGs」に取り組む企業の商品を「選択・購入したい」と回答した方に、純粋想起で思いつく企業名を挙げてもらった。サントリーが最も多く、トヨタが続く結果となった。
■「サントリー」が38票と最も多く、「トヨタ」29票、「セブンイレブン」19票「イオン」17票が上位となりました。元々の企業認知やイメージされやすい有名企業であることに加え、CMでのイメージや身近な生活圏で触れることがある企業が上がった印象です。(図表8)
以上、SDGsって何? エシカルな消費活動の実態調査の結果を抜粋してお伝えしました。
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詳細な調査結果資料(クロス集計データ/報告書)を無料にて配布しております。
「SDGsに取り組んでいる」と聞いて思いつく企業名は、助成想起で聴取している質問もあり、掲載されていれば自社のスコアもご覧いただけます。
ご希望の方はお問い合わせフォームからお気軽に問い合わせください。
https://www.n-info.co.jp/inquiry/
■調査概要
調査地域:日本全国
調査対象:15~69歳の男女
サンプルサイズ1024サンプル
調査方法:インターネット調査
調査実施時期:2021年4月15日~16日
本レポートの著作権は、日本インフォメーション株式会社が保有します。
内容を転載・引用する場合には、「日本インフォメーション(株)調べ」と明記してご利用ください。
■会社概要
会社名:日本インフォメーション株式会社
所在地:東京都中央区銀座3丁目15-10 菱進銀座イーストミラービル4F
代表取締役社長:斎藤啓太
資本金:5,500万円
設立:1969年12月1日
URL:https://www.n-info.co.jp/
事業内容:マーケティング・リサーチ事業、マーケティングコンサルティング 他
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