みんなみんなみんな咲け。「日本ベンチャー・フィランソロピー基金」からの資金調達と株式会社dofなどによる経営支援が決定

新しい経営体制で第二創業スタート|障害者を共同雇用する組合の加盟企業「47都道府県・100社」を目指し、障害者雇用の創出の強化につなげます

株式会社ローランズ

“みんなみんなみんな咲け”の願いを込めたスローガンを掲げ 障害や難病と向き合うスタッフを多数(従業員の約70%)雇用する花屋、株式会社ローランズのグループ会社である一般社団法人ローランズプラス(本社:東京都渋谷区、代表理事:福寿満希・ふくじゅみづき)は、「日本ベンチャー・フィランソロピー基金」より資金提供・経営支援を受けることを発表いたします。

本支援と株式会社dofとの新たなパートナーシップにより、引き続き障害者雇用の創出を強化してまいります。本基金は、一般財団法人社会変革推進財団(SIIF)、一般社団法人ソーシャル・イノベーション・パートナーズ(SIP)が共同運営しています。

■1 日本の中小企業は「障害者雇用」が遅れ356万人が働けていません(※1)

2025年の法定雇用率は2.5%。2026年には2.7%への引き上げが決まっています。しかし日本で法定雇用率を達成している企業の割合は46%のみであり、未達成企業のうち57.6%は障害者を1人も雇用できていません。(※2)

特に中小企業にとって障害者雇用のハードルが高いのが現状です。また、障害者は「清掃、データ入力などの単純作業が多く、障害者の希望する職種に出会えない」「仕事内容が障害者の強みや希望・関心に合わないことを理由とした離職が多い」といった課題があり、雇用の質の低さも問題視されています。

※1…日本財団「就労困難者に関する調査研究 2018年」より。非就労障害者(15~64歳)は356万人

※2…厚生労働省「令和6年障害者雇用状況の集計結果」より

■2 ローランズは「障害者雇用の拡大」に取り組んでいます

ローランズ代表の福寿は、障害者雇用を拡大するためにウィズダイバーシティ有限事業組合(WDLLP)を2019年に設立。WDLLPは中小企業と障害福祉団体がチームになり、障害者を共同雇用する組合であり、共同雇用制度における日本初の「事業協同組合等算定特例」の認定を受けた仕組みです。

複数企業の仕事を福祉団体に集約することで、

・中小企業は、福祉団体が提供する60種以上のサービスから業務を発注できる、そして、発注に応じて障害者雇用が実現できます

・障害者は得意とする、希望する仕事と出会えます

・障害福祉団体は安定的な受注が確保でき、障害者の面談や育成などの環境づくりに注力できます

といったメリットがあります。

■3 障害者の雇用創出の実績

ローランズが発起人となって設立したWDLLPは、現在15社と共同で障害者雇用促進に取り組み、これまで24名(2024年7月現在)の福祉的サポートが必要な障害者の新規雇用創出(福祉団体での雇用)を実現。さらに32人の障害者が福祉団体から企業へ就職しました。

福祉団体への就職と、一般企業への就職(一般就労)の両方を生み出し、合計56名の雇用創出を実現しました。

■4 ローランズ代表:福寿 満希 コメント

株式会社ローランズ 代表取締役

この度のご支援とパートナーシップに心から感謝申し上げます。

「みんなみんなみんな咲け」の願いを込めたスローガンを掲げ、これまで自社で障害者雇用を増やして参りました。自社だけではなく、もっとたくさんの企業と手を取りあって雇用を促進していきたいと思い、2019年に「ウィズダイバーシティ有限責任事業組合(WDLLP)」を設立し、中小企業と障害福祉事業者が障害者を共同で雇用するモデルを作りました。WDLLPは現在、東京・大阪・岡山・山梨の「4都府県・15社」がチームとなり障害者を共同雇用していますが、この度の資金提供と経営支援を最大限に活かし「47都道府県・100社」を目指します。そのためのWDLLP事務局体制の強化、パートナーシップ拡大に向けたマーケティングおよび広報活動に注力してまいります。

私たちは「障害者が経済活動に参加し、誇りをもって活動する毎日」を増やすために、障害者の仕事の確保、職域の拡大、環境整備に取り組み「質の向上」へ繋げます。

また、今後は大企業とコラボした就労継続支援施設 A型事業所の立ち上げにも注力し、大企業とともに「新たな業界における障害者雇用の創出」を、中小企業を巻き込んで実現できるよう邁進してまいります。

■5 日本ベンチャー・フィランソロピー基金(JVPF)とは

社会的事業を行う団体を支援し、持続的に発展させることを目的に2013年に設立された国内初の本格的なベンチャー・フィランソロピー基金。本基金は一般財団法人社会変革推進財団と一般社団法人ソーシャル・イノベーション・パートナーズが共同運営しています。

http://www.jvpf.jp/

 

一般財団法人社会変革推進財団(SIIF)について

2013年より、日本財団内においてインパクト投資に関する調査研究に着手し、日本財団から助成金を受けて、2017年社会的投資推進財団として設立。2019年社会変革推進機構と合併し、社会変革推進財団となりました。自助・公助・共助の枠組みを超え、社会的・経済的な資源が循環する社会の実現を目指し活動をしています。

 https://www.siif.or.jp/

一般社団法人ソーシャル・イノベーション・パートナーズ(SIP)について

2012年、事業投資育成の専門家、社会的事業支援の経験者が共同で創業。「日本ベンチャー・フィランソロピー基金(JVPF)」を共同運営し、社会的事業を行うNPOや企業に対して中長期の視点から、資金と専門的な経営資源を提供しています。

https://www.sipartners.org/

■6 経営支援に伴走する株式会社dofとは

dof(ドフ)は、2005年5月に創業した「コミュニケーション・デザイン」を強みに、クリエイティブとプロデュースの力で様々な課題の解決を行なう会社です。ミッションは、文化と価値の創造。コミュニケーションの力で人の気持ちを動かし、世の中をより良いハッピーな方向に向かわせることです。

少数精鋭のプロフェッショナル人材による様々な課題解決を実現。2008年にスタートしたサントリー「角ハイボール」のキャンペーンを17年以上に渡り手がけ、トリス・山崎・白州・響・知多などのサントリーウイスキー全ブランドのクリエーティブ・ディレクションに携わってきました。また、2011年の東北震災の直後に提案してスタートしたJR東日本「行くぜ、東北。」のコミュニケーションには8年の間継続して携わってきました。大手のナショナルクライアントだけでなく、創業間もないスタートアップをハンズオンでサポートすることにも取り組んでいます。昨今ではタクシーアプリGOを代表に商品やサービスの開発、販売・価格・人事・経営戦略など、ブランディングやマーケティング領域にとどまらない多岐に渡る「課題の発見」と「課題の解決」を行っています。

▼dof inc.

https://dof.jp/

■7 今後の経営メンバー

資金提供を受けると同時にSIPから理事を迎え、ローランズは下記経営メンバーと事業を進めます。

<法人> ローランズグループ(株式会社ローランズ・一般社団法人ローランズプラス)

<経営メンバー>

代表(株式代表取締役/社団代表理事):福寿 満希

執行責任者(社団理事):佐藤 新平 ※新任

財務責任者(社団理事):飯島 広介

福祉事業適正運営責任者(社団理事):佐藤 美恵

経営伴走(社団理事):今村 翔(SIP) ※新任

<経営パートナー>

経営顧問:鈴木 栄(SIP) ※新任

経営アドバイザー:齋藤 太郎(株式会社dof) ※新任

マーケティング戦略顧問:石井 岳(株式会社dof) ※新任

<第三者パートナー>

監事(社団):髙瀬 憲児

<新任者/第三者パートナーコメント>

執行責任者(社団理事) 佐藤新平

プロフィール:米国大学卒業後、大手総合物流企業にてグローバル営業職としてキャリアをスタート。法人ソリューション営業からロジスティクス管理まで幅広い経験を積む。その後、テック系農業ベンチャー企業へ転職し、事業開発領域でアライアンス業務、新規植物工場の立ち上げやSCM構築に貢献。過去には2社の起業経験も持つ。2022年10月にローランズへ入社。現在はローランズにて事業統括として、事業全体の推進を担う。

佐藤氏コメント:私たちは、花屋という一見すると障がいを持つ人々には難しいかもしれない業界で、障がいがあっても誰かの喜びを生み出すことができる、プロフェッショナルとしての自覚を持って制作、販売業務に挑戦しています。この挑戦は、単に花を売るという経済活動に参加すること以上の意味を持ちます。私たちがこの舞台で活躍し、確かな成果を出すことで、他の業界や業種においても「できる」という可能性が大きく広がることを証明したいと思っています。

経営伴走(社団理事) 今村 翔

プロフィール:東京大学教養学部卒業。 2012年より丸紅にて、海外発電所の入札・買収、資産管理、売却・撤退といった多様なフェーズの事業投資に従事。 2018年よりアクセンチュアにて、インフラ、通信、建設、ハイテク業界等で、新規事業立案、組織改革、業務改革や、DX(全社戦略・POC)、脱炭素といったトレンドテーマ等、多岐にわたるプロジェクトを経験。 2024年4月にSIPへ参画。ローランズには2023年からSIPを通じてアドバイザーとして関わり、2025年より障害者の雇用拡大を目指し経営支援として参画。

今村氏コメント:あらゆる人が自分らしさを大切にし誰もが社会に大切にされている社会を目指すことに共感し、理事として参画させて頂くこととなりました。ローランズは、特性に配慮した業務の細分化・設計、WDLLPの立ち上げ、一般就労者の継続的輩出、など着実な変化を起こしています。今後、こうした動きをさらに拡大し、社会の変化を実現することを目指し、貢献していきたいと思います。

経営顧問 鈴木 栄

プロフィール:京都府舞鶴市出身。リード大学にてBA習得、カリフォルニア工科大学にて化学のPhD修得。帰国し、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ゲートウェイ・ジャパン、英国でグローバル・フレイト・エクスチェンジ、米国でZSアソシエイツ、再帰国しマッキンゼー・アンド・カンパニー、KKRキャップストーンなどにて、スタートアップ、コンサルティング、投資など幅広く経験。2019年よりソーシャル・セクターにキャリアシフトし、現職のソーシャル・イノベーション・パートナーズの代表理事兼CEOに就任。日本ファンドレイジング協会理事、チャンス・フォー・チルドレン理事、ホームスタート・ジャパン理事、Rennovater株式会社社外取締役、他複数の役員を兼任している。

鈴木氏コメント:ローランズとの出会いはSVP東京のイベントにて。障害者雇用を多様化し、増やし、そして、一般企業での雇用にまでつなげ、私たちが多様性を受け入れて共に暮らせる社会を作るビジョンに感銘を受けました。ローランズのそのビジョンの実現と加速に向けて微力ながらも出来る限り貢献していきたいと思います。

株式会社dof コミュニケーション・デザイナー クリエイティブ・ディレクター代表取締役 齋藤 太郎

プロフィール:アメリカ合衆国オハイオ州クリーブランド生まれ。 1995年慶應SFC卒。株式会社電通入社後、10年の勤務を経て、2005年に文化と価値の創造を生業とする、株式会社dofを設立。 ナショナルクライアントからスタートアップ企業まで、経営戦略、事業戦略、製品・サービス開発、マーケティング戦略立案、メディアプランニング、クリエイティブの最終アウトプットに至るまで、コミュニケーションの川上から川下まで「課題解決」を主眼とした提案を得意とする。サントリー「角ハイボール」のブランディングには2008年の立ち上げから携わり現在もサントリーウイスキーのブランディングを担当する。他にも「どうする?GOする!」のタクシーアプリGOや、明石家さんまさんのCMでお馴染みのAI翻訳機「ポケトーク 」、資生堂のコーポレートスローガン「一瞬も一生も美しく」など。最近はマーケティング面でのアドバイスをベースにした、投資も含めたかたちでのベンチャー支援にも精力的に取り組んでいる。著書「非クリエイターのためのクリエイティブ課題解決術」(東洋経済新報社)

齋藤氏コメント:福寿代表の熱い想いと姿勢に共感し、コミュニケーションのプロフェッショナルとしてご支援をさせて頂くことにしました。これまで培った我々のブランディングやマーケティングの経験や知見で、ローランズの存在をより輝くものにしていきたいと考えております。ローランズは遅れているこの国の障がい者雇用を強力にリードし、より多くの人にとって魅力的で住みやすい社会にしてくれる存在だと考えております。「人を咲かせる花屋」ローランズの今後に是非ご期待ください。

石井 岳(株式会社dof ビジネス・プロデューサー)

プロフィール:㈱電通でメディア担当としてM-1GPやサッカーW杯等を担当。その後、ビジネスプロデューサーとしてトヨタ自動車を担当、クライアントへ出向し、ブランド・広報担当も経験。文化と価値の創造をミッションとする株式会社dofに2022年に参画。現在はナショナルクライアントからスタートアップまで幅広く、コミュニケーションデザインとプロデュースを担う。2023年よりローランズのブランディングに携わる。2025年よりブランドおよびマーケティングを軸に事業戦略のパートナーとして参画。ACCメディアクリエイティブ部門ゴールド「ひみつのPRIME」/シルバー受賞「M-1のどん」等を受賞。

石井氏コメント:「みんなみんなみんな咲け」この願いに込めた活動を、日本中の、いや世界中の人々に届けたいと思い参画しました。ローランズを発見した人が、「私だって出来るかも」って心で呟くような、"希望"と"勇気"と"愛"を感じられるようなブランドになったらいいなと思っています。

監事 髙瀬 憲児

プロフィール:三重県松阪市出身。東京大学大学院工学系研究科修了。

日本電信電話株式会社に入社し、電話番号計画の国際標準化業務等に従事。マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院にてMBA取得後、事業構造改革、国際M&A、新規事業開発業務等に従事。

TNクロス株式会社代表取締役社長を経て、現在、日本電気株式会社支配人。

並行して、2016年よりNPO法人ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京に参画し、社会の課題を事業により解決することを目指す社会起業家の支援に取り組む中で、2019年-2021年にローランズを伴走支援。現在、同法人の理事、および、NPO法人チャイボラの理事を兼任。

髙瀬氏コメント:ローランズが『障がい当事者の「働く幸せ」を実現したい!』との思いを持ってSVP東京との協働に応募してきていただいたのが2019年。以来、その思いの実現に邁進される様々な場面でご一緒させていただいてきた「幸せ」を改めて感じています。そして、「だれもが咲ける」世の中を目指して更なる一歩を踏み出すローランズが創り出す未来にワクワクしています。その一助になれる機会をいただけていることに感謝し、微力ながら貢献して参ります。

■8 株式会社ローランズ 概要

代表者:福寿 満希

所在地:〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷3丁目54−15 ベルズ原宿ビル1F

電話番号:03-6434-0607

資本金:1,000万円

創業年月:2013年2月1日

グループ会社:一般社団法人ローランズプラス

グループ従業員数:100名(うち障がい枠スタッフ:70名)

運営施設など:ローランズ原宿店、ローランズ天王洲アイル店、ローランズHARUMIFLAG店ローランズブライダルアトリエ、ローランズギフトアトリエ、ローランズフラワーアカデミー、ローランズハウス自由が丘

ホームページ:https://lorans.jp/

オンラインショップ:https://lorans.shop-pro.jp/

instagram:https://www.instagram.com/lorans.flower/

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会社概要

株式会社ローランズ

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URL
https://lorans.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-54-15 ベルズ原宿ビル1F
電話番号
03-6434-0607
代表者名
福寿満希
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2013年02月