Halu、1982インパクトファンドより資金調達を実施

「インクルーシブデザインで多様性を価値に変え、分断のない世界を目指す」事業を加速

株式会社Halu

株式会社Halu(「ハル」、本社:京都府京都市、代表取締役:松本友理、以下「Halu」)は、この度、持続可能なソーシャルビジネスを作り出すことを目的としたファンドである1982インパクトファンド(所在地:東京都港区、以下「同ファンド」)より資金調達を実施しました。同ファンドは、継続的な事業運営による根本的な社会課題解決を志す事業者に対し出資をしており、今回の決定は、インクルーシブな社会を実現するためのHaluのこれまでの取り組みへの評価と、今後の展開への期待をいただいたものです。

「インクルーシブデザイン」の手法を用いたプロダクト・サービス開発で、家族の多彩な外出機会を創出するHalu

1982インパクトファンドによる発表
URL: https://1982impact.jp/news/p20250212

■「自由で自分たちらしい外出を、すべての子どもと親たちに。」

Haluは、「自由で自分たちらしい外出を、すべての子どもと親たちに。」をコンセプトに、障害児育児の課題を起点に、ユーザーの気持ちに寄り添う「インクルーシブデザイン」(後述)の手法を用いて、家族の「お出かけしたくなる気持ち」をたかめる商品を「IKOU(イコウ)」ブランドにて企画・開発・販売しています。

メイン商品である「IKOU ポータブルチェア」は、家の中でも外出先でも利用可能な、折りたたみ式のキッズチェアです。
体幹が弱く、一人で座ることが難しいため「外出しづらさ」を抱える障害児とその親の悩みを、「どこにでも気軽に持ち運べるほど軽量で、大人用の椅子等へ簡単に設置でき、子どもを安定した姿勢で座らせられる」ことで解消します。障害児に限らず、座位の安定しない小さなお子様を安心して座らせることができるため、2022年の発売以来、個人のお客様に加え、スポーツ施設・飲食店等の各種商業施設でも「あらゆる子どもを歓迎するキッズチェア」としてご活用いただき、小さなお子様連れの家族がこれまでアクセスしづらかった外出先に自由に出かけられる機会が増えてきています。

障害児と健常児がともに使用できるプロダクトで、多様な子どもたちのニーズに応えつつ、家族の多彩な外出機会を創出することで人々の交流を促進します。多様性が可視化される社会づくりに向け、新しい価値を提案しています。

■1982インパクトファンドによる支援決定の意義

同ファンドは、2024年に、「持続可能なソーシャルビジネス創出」を目的に設立されました。継続的な事業運営による根本的な社会課題解決を志す事業者を厳選し、経済的リターンよりも社会的リターンを重視する出資という画期的な形でその成長を支援しています。

1982インパクトファンド公式ウェブサイトhttps://1982impact.jp/

株式会社Halu代表取締役 松本友理のコメント

「1982インパクトファンドの皆さまが出資先としてHaluを選んでくださったことは、障害児育児の課題を起点にインクルーシブデザインを社会に広げ、多様性を認め合う社会をつくりたい、という私たちの挑戦が、日本社会の課題解決に不可欠であるとのメッセージでもあります。代表理事の全員がそれぞれのビジネスで成功体験を持つ経済人という他にはない強みを持つ1982インパクトファンドの皆さまに、心強いご支援をいただきながら、持続可能なソーシャルビジネス創出への期待に応えていけるよう邁進してまいります。」

出資者からのコメント/一般社団法人1982インパクトファンド 代表理事 冨田和成様

「障害の有無によって生活の場が隔たりがちになることは、多様性の欠如に直結する社会課題です。その課題に対して、「誰もが同じ空間で、自然に体験を共有できる世界をつくる」 というアプローチで挑む姿勢に、私たちは深く共感しました。特に印象的だったのは、この取り組みが単なるビジネスではなく、創業者自身の家族の原体験から生まれた強い想いに根ざしていることです。トップがその想いを語り続け、人々を巻き込みながら社会を変えていく姿勢に強い感銘を受けました。素晴らしい原体験を持つストーリーテラーとして、多くの人の共感を生み出し、確実に変革を起こしていく力を持っていると感じています。

この取り組みが広がることで、障害の有無を超えて本当の意味で垣根のない自由な世界が実現する。その可能性を心から信じ、私たちは支援を決めました。そして、これからもこの挑戦を全力でサポートしていきたいと考えています。」

1982インパクトファンド

■Haluが皆様とともに描く未来

Haluは、今回の支援を受け、既存プロダクトの展開を強化するとともに、インクルーシブデザインの手法を用いた新商品やサービスの開発に注力します。特に、他企業・団体とのコラボレーションや研修事業を通じて、インクルーシブな社会づくりへの活動を広げていく予定です。プロダクトやサービスの共同開発、障害児家族へのリサーチ、インクルーシブデザインに取り組むための社員研修やコンサルティングなどのサービスを提供しておりますので、協業にご関心をいただける皆様は、ぜひお問合せください。

なお、皆様からいただいている共感や期待の表れとして、Haluのこれまでの受賞歴をまとめていますのでご参考ください: https://ikoudesign.com/ja/awards

「IKOUポータブルチェア」は女性でも気軽に持ち運びができ、様々な大人用の椅子に簡単に取り付け可能です。
SGマーク認証取得済。2022年グッドデザイン賞受賞。
スタジアム等の椅子にも設置可能。小さなお子様連れの家族も一緒にスポーツ観戦を楽しめます。※写真は、IKOUポータブルチェアをご導入・お客様へのレンタルサービスをされているバンテリンドームナゴヤ(株式会社ナゴヤドーム)様での様子。

インクルーシブデザインとは?

高齢者や障害者など、従来のデザインプロセスでは見逃されがちだった多様な人々のニーズに着目し、当事者を巻き込んで共に創るデザインアプローチのこと。「ユニバーサルデザイン」では一般的にすべての人が使いやすいよう、デザイナーがユーザーの普遍的な困難を想定し考案するのに対し、「インクルーシブデザイン」では、個々のユーザーの困難を起点に、デザインや製品開発のプロセスを当事者とともに行い、フィードバックを取り入れながら、ともにつくりあげていくことを特徴とします。
Haluでは、障害児育児の課題を起点に、当事者の課題解決に留まらずより多くの人たちにも生活の快適さや喜びを提供し、企業や社会の発展をもたらす「イノベーション」の一つのアプローチとして、インクルーシブデザインに取り組んでいます。

株式会社Halu(ハル)について

2020年4月創業。「インクルーシブデザインで多様性を価値に変え、分断のない世界をつくる。」をビジョンに掲げ、子どもをもつすべての家族の多彩な外出機会を創出するための安全・快適で個性的なプロダクトを提供しています。体幹が弱い乳幼児でも安定して座ることができ、外出先の椅子にも簡単に取付けられるキッズチェア「IKOU(イコウ)ポータブルチェア」を始め、機能性とデザイン性の両立をかなえる子ども服等、自社ブランド「IKOU」の開発製造販売のほか、インクルーシブな商品・サービス開発を目指す各企業様との共同開発や社員研修・コンサルテーション等も行います。

■ 本件に関するお問い合わせ先

株式会社Halu

E-mail : contact@ikoudesign.com

コンタクトフォーム:https://ikoudesign.com/contact

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会社概要

株式会社Halu

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URL
https://ikoudesign.com/
業種
製造業
本社所在地
京都府京都市北区衣笠総門町4番地4
電話番号
075-467-6760
代表者名
松本友理
上場
未上場
資本金
3400万円
設立
2020年04月