7,8月の豪雨災害の被災地で車の無償貸出支援を実施しています。申込件数は300件を突破。防災週間に車の被災について考える機会を。

9月1日は「防災の日」、8月30日から9月5日は防災週間です。

一般社団法人日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市 代表理事:吉澤武彦 以下「協会」)は、今夏発生した豪雨災害の被災地で車の無償貸出支援を実施しています。支援を実施する場所は宮城、山形、新潟、青森、秋田と、日本各地での対応となっています。車を被災すると、生活再建に大きな支障が出ます。また、新型コロナウイルスの影響で新車の納車に時間がかかる状況が続いており、車を失った際に買い戻すことが困難です。防災週間に、車が被災したら大変になること、災害で車を失った方への支援があることを知っていただき、今まさに起きている災害で自分ができることを知っていただけたらと思います。
   協会は東日本大震災をきっかけに設立された非営利団体で、寄付で集めた車を被災地で一定期間無償貸で貸出することで、生活再建を後押しする「モビリティ・レジリエンス」という活動を行ってまいりました。今年の夏は記録的な豪雨災害が各地を襲い、多くの地域で車を被災する被害が出ており、協会では宮城県、山形県、新潟県、青森県、秋田県(貸出開始順)で車の無償貸出支援を行っています。

 8月30日から9月5日までは防災週間です(防災の日は9月1日)。この機会に自然災害に見舞われた際に車を失ったらどうなってしまうか。そうならないためにどうしたらよいか。もし被災してしまったらどのような支援があるのかを知っていただけたらと思います。
 
  • ある日突然車を失ったら、生活は大丈夫か。協会が行う支援とは。

 地方部において、自動車は生活必需品です。災害により突然車が使えなくなることで、通勤、通院、こどもの送迎、買い物など日常生活を送ることが非常に困難になります。生活再建するために少なくない費用が掛かるなか、レンタカー代の負担は被災された方にとって大きくのしかかります。また、新型コロナウイルスの影響により、新車の納車が遅れており、車を買い戻したくても買えないという状況も被災された方からお聞きします。
 

協会が行うのは車を必要としている方を対象にした一定期間の車の無償貸出支援です。寄付で集まった車を協会に名義変更し、車両を任意保険を付保したうえで貸出を行います。貸出車両は日常生活を送るための乗用車、ガレキ撤去、片付けを行うための貨物車を準備し、災害時のニーズに合わせて必要な車両を集めるようにしています。

 
  • 協会が今夏実施した支援の概要(現在進行形も含む)

8月29日時点での活用車両台数:116台
申し込み総数:314件

・宮城県大崎市(7月16日発災)

 貸出開始日:7月20日

 活用台数:74台 
 貸出件数:113件 (軽トラックなどの短期利用貸出も含む)

 貸出場所:宮城県大崎市古川北町5丁目5-2 (旧大崎市中央公民館内)

 概要:貸出拠点における被災された方への軽自動車、軽トラックの貸出

 

宮城県大崎市での貸出風景宮城県大崎市での貸出風景

 
・山形県東置賜郡川西町

 貸出開始日:8月9日
 活用台数:3台 *既に撤収しており現在は0台
 貸出場所:川西町社会福祉協議会 
 概要:社会福祉協議会に災害ごみ撤去の際に必要な軽トラック3台を貸出


 

山形県川西町での貸出風景山形県川西町での貸出風景

 


・新潟県村上市
貸出開始日:8月20日
活用台数:36台 (現在も車の寄付募集を実施)
貸出場所:新潟県村上市岩船駅前63 (神林農村環境改善センター内)
概要:貸出拠点における被災された方への軽自動車、軽トラックの貸出
 

村上拠点での貸出の様子村上拠点での貸出の様子


・青森県西津軽郡鰺ヶ沢町
 貸出開始日:8月20日
 活用台数:3台 
 貸出場所:鰺ヶ沢町社会福祉協議会
 概要:社会福祉協議会に災害ごみ撤去の際に必要な軽トラック3台を貸出
 

 

鰺ヶ沢での活用車両鰺ヶ沢での活用車両

・秋田県南秋田郡五城目町
貸出開始日:8月23日
活用台数:3台
貸出場所:秋田県南秋田郡五城目町
概要:五城目町湯ノ又町内会への貸出 (町内で車を必要としている方へシェア利用していただく)

五城目町での貸出時の様子五城目町での貸出時の様子

 



無償貸出支援で協会の車を利用してくださった方の声をご紹介します。

        令和4年7月豪雨でお車を被災し、無償貸出支援を利用された方の声

 

   令和4年3月福島沖地震で車を利用された方の声

 

協会が行う平時の取り組み

災害時返却カーリースという、災害時、迅速に車を被災地に集めるための活動を行っています。災害時返却カーリースは、通常時は安く車を使っていただけますが、自然災害発生時に協会からの返却要請があった場合は10日以内に車を返却して頂くお約束付きのカーリースです。災害時に車を失った方に車を早く集めることを目的としています。今夏の災害では契約車両のうち、東日本で活用されていた42台の車が協会に返却され、各地の無償貸出支援で活用されています。



車を失うと生活に大きな支障をきたします。水害などの発生可能性がある場合には車を高台に移動させるなどの対策を、防災週間に考える機会を作っていただけたらと思います。また、万が一災害が発生した際には、車を無償で貸し出ししてもらうことができる協会の支援があるということを知っていただけたら幸いです。

  • 度重なる災害で車が不足しています。


現在、協会では全国からお車の寄付を募集しています。
災害支援に116台の車を活用していますが、まだ貸出支援要請に応えるための車の台数が不足している状況です。お車を手放す、不要になるお車がある方、企業がいたら協会までご連絡ください。


 

 

活用できるお車の条件

  • ​安全な走行に支障がでる故障がない (オイル漏れ、足回りの不調などがない)
  • 快適な走行に支障がない(エアコン不調、窓の開閉など)
  • タイヤのスリップサインが出ていない
  • 車の使途や廃車のタイミングを協会に一任いただける

​協会の車の寄付ページ:https://www.japan-csa.org/benefaction/car.php
 

  • クラウドファンディングを実施中

 現在、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)とともに、クラウドファンディングのプロジェクトに取り組んでいます。寄付金は、プラットフォーム手数料を除いた全額を協会が実施する車の無償貸出支援(モビリティ・レジリエンス)の活動費として活用させていただきます。
 8月29日時点で目標の3,000,000円に対し、2,687,000円(目標達成率 89%)が集まっています。各地の被災地支援にできることの一つとして、活動資金の寄付を通じて、車の無償貸出支援にともに取り組んでいただければ幸いです。

クラウドファンディング概要

タイトル:「被災時に車を無償で借りられる」明日の災害に備える仕組みにご支援を
実施期間:7月13日(水)~9月8日(木)
目標金額:300万円
寄付金の用途:
1.災害支援活動で活用する寄付車の維持管理費
2.被災地まで車を運ぶ運送費
クラウドファンディングの詳細は以下からご覧いただけます。
https://readyfor.jp/projects/jaf-mobility-resilience

参考:開始時のプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000047113.html
 

クラウドファンディングのQRコードクラウドファンディングのQRコード



 

  • 協会について
2011年4月、東日本大震災後の宮城県石巻市で設立された非営利団体。自動車の寄付を募り、仮設住宅の住民で車を共同利用するカーシェアリングを開始。今までに延べ600台超の車の寄付が集まっており、その車を活用し、コミュニティ・カーシェアリングの普及促進や災害時の車の無償貸出支援、生活困窮者やNPOへの車の貸出支援などを行っている。

団体名:一般社団法人日本カーシェアリング協会
代表者:代表理事 吉澤武彦
住所:宮城県石巻市駅前北通り1丁目5‐23
設立:2011年4月 (法人化は2011年7月)
電話:0225-22-1453
メール:info@japan-csa.org
FAX:0225-24-8601
HP:https://www.japan-csa.org

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会社概要

URL
https://www.japan-csa.org/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
宮城県石巻市駅前北通り1丁目5‐23
電話番号
0225-22-1453
代表者名
吉澤 武彦
上場
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資本金
-
設立
2011年07月