キーワードから約6秒で生成できる文章執筆AI”ELYZA Pencil”、公開から半年で利用者は30万人、執筆回数は96万回超に
国内最先端のファウンデーションモデル(大規模言語AI)の社会実装事例に
東京大学松尾研発・AIスタートアップ株式会社ELYZA(イライザ、本社:東京都文京区、代表取締役 曽根岡 侑也、以下当社)は、2022年3月28日に一般公開※1し、公開11日間で11万人が利用※2した文章執筆AI “ELYZA Pencil”(イライザ ペンシル)について、公開から約半年が経過した現在の利用状況を公表いたします。
※1国内初。キーワードから約6秒で文章生成ができる 日本語の文章執筆AI ”ELYZA Pencil”を一般公開 〜大規模言語AIによるホワイトカラーのDX推進を目指す〜
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000047565.html
※2”ELYZA Pencil”、公開11日間で11万人が利用。キーワードから約6秒で生成できる文章執筆AI
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000047565.html
▮当ニュースのサマリー
- キーワードから約6秒で生成できる文章執筆AI”ELYZA Pencil”の半年利用状況を公開
- 公開半年で累計利用者数は30万人、総執筆回数は96万回を突破
- 法人からの利活用に向けた問い合わせは120件超、文章執筆AIのニーズを実感
▮文章執筆AI “ELYZA Pencil” とは
“ELYZA Pencil” は当社が2022年3月28日に一般公開した、キーワードを数個入力するだけで、約6秒で日本語のタイトルや文章を自動生成する文章執筆AIです。当社独自の大規模言語AIを用いることで高精度な生成型の文章執筆を可能にしており、ニュース記事、ビジネス用のメール、職務経歴書の文章生成の機能を提供しております。
また当社は、2022年6月に「まとめる、書く、読む、話す」を人間並に実現する日本語AIサービス「大規模言語AI イライザ」を発表※3しています。“ELYZA Pencil” のような生成型の文章執筆AIによる「書く」業務のサポートだけでなく、「まとめる」「読む」「答える」などの多様なホワイトカラー業務を大規模言語AIでサポートすることにより、全国民のホワイトカラー業務10%以上をAIへ代替できる可能性があるのではないかと想定しております。
"ELYZA Pencil"は、下記URLより登録不要でご利用いただけます。
https://www.pencil.elyza.ai/
※3 まとめる/書く/読む/話すAIシリーズ「大規模言語AI イライザ」を発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000047565.html
▮デモサイトの利用状況
定量的な集計結果は下記の通りです。
※GoogleAnalyticsおよびサービスログを元に集計
集計期間:2022年3月28日~2022年9月26日
▮文章執筆AIに多く入力されたキーワード
文章生成にあたり、ご利用ユーザーから入力が多かった主なキーワードは次の通りです。
サンプルで用意していたキーワードが1/3程度を占める一方で、ユーザーの傾向がみえる特徴的なキーワードも多く見られました。
「ニュース記事の作成」を試された方のなかでは、世相を反映して「安倍晋三」や「熱愛」が上位にランクインしています。
また、公開時期が就職活動の最中ということもあってか、「職務経歴書の作成」においては、「強み」「アルバイト」「学生時代」といったキーワードで作成を試みる方が多く見られました。エントリーシートの執筆代替ニーズは顕在的なようです。
公開初期から一貫して多く登場するキーワードは「猫」であり、如何に猫が愛される存在なのかが如実に現れる結果となりました。
▮文章執筆AIに関する問い合わせは120件
3/28のデモサイト公開以降、ファウンデーションモデル(大規模言語AI)を活用した文章執筆AIの活用を期待するお問い合わせを、120件超いただきました。
特に、記者/ライター等の執筆を担う事業者・アウトソーシング事業者・コールセンターなどにおける人手作業による文章生成の代替ニーズが多く寄せられており、本領域における大規模言語AIの利活用ニーズや課題の大きさを実感する結果となりました。
なお、当社では本領域における社会実装可能性の検証に向け、大量の原稿作成が必須業務となっている大手企業様との実証実験も、2022年4月から開始※4しています。
※4 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000047565.html
▮当社の見解(代表曽根岡より)
・利用状況について
まずは、多くの皆様にご利用いただきましたことを感謝いたします。また、デモサイトに触れていただいた多くの企業様から、「この技術を自社の業務で活用できないか」とのご相談を頂いていることも、重ねて感謝いたします。
公開時のリリースにも記載の通り、「自然言語処理領域で起きているパラダイムシフトをより多くの方に体験・理解してもらうことで、日本における自然言語処理領域のDXを少しでも前に進めることができれば」という想いで公開したため、多くの皆様に体験いただき、ご興味・関心を寄せていただいていることを非常に嬉しく思います。
自然言語処理AIの技術の進歩は目覚ましいものがありますが、知る機会や体験する機会が乏しい実情のため、当社にご相談いただく企業様も「できるはずがない」と諦め半分で相談にいらっしゃる方が大半でした。”ELYZA Pencil”をはじめとする当社サービスに触れていただくなかで、自然言語処理AIの技術がすでに社会実装可能なレベルで進歩していることを実感いただけたのではないかと推察いたします。
・今後の展望について
今後、モデルを改善していくことや特定の業務に特化させていくことで、ビジネスシーンで実用レベルに至ることができると考えております。また、学習データに関しても今後さらに増強していくことで、文章執筆AIの精度向上に努め、日本語における自然言語処理の発展や社会実装の加速に貢献してまいります。
ありがたいことに、すでに多種多様な業種業態の企業様からニーズを頂いている状況ですので、各業界の先駆者とともに自然言語処理AIの社会実装にむけた取り組みを進めたいと考えています。
ご興味のある企業様はぜひ問い合わせをいただければ幸いです。
お問い合わせはこちら
https://share.hsforms.com/1qADCnvotTtqczD__SC5VTQcnma3
▮”ELYZA Pencil”開発者のコメント
”ELYZA Pencil” AI開発責任者の平川です。この度は、”ELYZA Pencil”をリリースしてから非常に多くの反響をいただき、大変嬉しく思うとともに、”ELYZA Pencil”をご利用いただいた皆様に感謝申し上げます。
”ELYZA Pencil”の開発にあたっては、多くの方に利用していただき、現在の自然言語処理技術の凄さや面白さに触れるきっかけになってほしいという思いがありました。そこで開発の際に特に力を入れたのが、使っていて面白いと感じるような文章が生成されるようにするということです。キーワードを使用するという制約の中で、文章の正確さや流暢さを保ちつつも、面白くユニークな文章が生成されるように緻密な調整を行いました。
今回、沢山の反響をいただく中で改めて実感したのは、「文章を書く」という大変でありながらも、日常にありふれた作業を効率化することは、非常にニーズがあるということです。そして大変嬉しいことに、「人間と遜色ない文章が生成できる」というご意見も多数いただき、文章執筆AIはそのニーズに応えられるだけの性能に十分達してきているということも実感することができました。
しかし、自然言語処理技術は日々発展しており、”ELYZA Pencil”もまだまだ改善の余地があると考えております。今後ともAIの性能改善に努め、多くの方々の業務を手助けできるプロダクトにしていければと思っております。
ELYZA 概要
株式会社ELYZAは、「未踏の領域で、あたりまえを創る」という理念のもと、日本語の大規模言語AIに焦点を当てて企業との共同研究やクラウドサービスの開発を行なっております。「まとめる、書く、読む、話す」といったこれまで難しいとされていた自然言語処理を実用化し、ホワイトカラー業務のDXを推進して参ります。
※ホワイトカラー業務のDXとは、単純作業だけでなく、人間が言葉を使って行う高度な知能・知識・経験を伴う業務をデジタル化し変革する取り組みです。
<会社概要>
社名 :株式会社ELYZA
所在地 :〒113-0033 東京都文京区本郷3-15-9 SWTビル 6F
代表者 :代表取締役 曽根岡侑也
設立 :2018年9月
URL :https://elyza.ai/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像