9割近くが総務の仕事が好きだと回答する一方、「ずっと総務を続けたい」は3割以下。半数以上が総務の仕事は適正に評価されていないと回答
〜「できて当たり前」を要求され、業務は多岐に渡るが評価されにくいとの声が多数〜
日本で唯一の総務専門誌『月刊総務』を発行する株式会社月刊総務(所在地:東京都千代田区、代表取締役:豊田健一)は、全国の総務担当者を対象に「総務のキャリアに関する調査」を実施し、250名から回答を得ました。
【調査結果 概要】
【調査結果 詳細】
総務の仕事に対する今後の意向について尋ねたところ、「当面は総務を続けたい」が45.2%で最も多く、「ずっと総務を続けたい」が28.8%、「ある程度のキャリアを積んだら別の職種に変わりたい」が13.6%と続きました(n=250/全体)。
ずっと総務を続けたい:28.8%
ある程度のキャリアを積んだら別の職種に変わりたい:13.6%
特に意向はない:8.0%
今すぐ別の職種に変わりたい:4.4%
総務とほかの仕事を兼務しているか尋ねたところ、「人事」との兼務が41.6%で最も多く、「総務専任」が40%と続きました(n=250/全体)。
どのように総務に配属されたか尋ねたところ、「他の部門を経て総務部門に異動」が56.8%で最多となりました(n=250/全体)。
他の部門を経て総務部門に異動:56.8%
総務の専門職として中途採用:19.2%
入社時から一貫して総務部門:15.6%
ジョブローテーションの一環で配属:8.4%
・トップが総務の役割を理解して重視してくれているので
・働き方改革などで存在感が増している
・総務部の行っている業務を全社に見える化し効率化を促進・他部門間のハブ的な役割も行ったところ高く評価された。執行役員に任命されたことは、異例だと思うと同時に感謝している
・既存業務にとらわれることなく、大胆な改革を進めていくことに対して担当役員の理解がある
・COVID-19以降、評価されはじめているとは感じます
<評価されていないと感じる理由/一部抜粋>
・総務の業務は”当たり前”を要求される部所。備品、労務、雑務、すべて出来て当たり前。なので、日々完全、努力が見えにくい部署であり、評価の対象として見られていない
・営業や現場と異なり、結果測定が難しく、仕事の効率化を進めても評価されない。結果、残業時間を減らして給与は減ったままとなっているため
・いまだに雑用係としか思われていない。正しい事を発言しても総務のくせにと言われたり、何もしていないという発言も聞こえてくる
・CSR、内部統制、秘密情報管理、IT・DX等技術革新への対応など、担当業務が広がり業務負荷も増大しているが、予算・人員配置がそれに見合う形となっておらず、旧態依然とした仕事をしているイメージされていると感じる
・総務の社内イメージはだいぶ改革はしてきたが、まだまだ専門職だという認識が低く、戦略的に取り組めることとお願いベースでグレーゾーン案件がふってくる
コミュニケーション力:84.4%
トラブル処理能力:74.4%
情報収集力:74.0%
事務処理能力:68.4%
傾聴力:62.4%
社内人脈づくり:59.2%
交渉力:53.2%
スケジュール管理能力:53.2%
企画立案力:48.0%
社外人脈づくり:44.0%
経営力(経営者マインド):41.2%
プレゼン力:32.0%
その他:6.4%
<その他/一部抜粋>
・法務のスキルやノウハウ
・ITリテラシー
・情報発信力
・段取り力
<取得したい資格/一部抜粋>
・ファシリティマネージャー
・社会保険労務士
・衛生管理者
・産業カウンセラー
・中小企業診断士
・どんな資格をとればキャリア形成につながるかを知りたい
・ある意味で社員と一線を引きつつ、経営目線と社員目線の両観点から仕事に取り組んでいるところ
・物事を俯瞰でとらえ、細かいところまで気を利かせられるところ
・どんな職場環境、働き方が会社として求められているかを情報収集し、提案・交渉・実施まで一通り対応できる力
これからの時代に求められるのは、ルーチン化している業務をこなしていく「受け身」な総務ではなく、会社を変えるために自ら考え仕掛けていき、そのために自らも変わっていく戦略総務です。そこには、総務として必要なスキルにもあった「経営力」がより重要になるでしょう。
戦略総務研究所 所長
早稲田大学政治経済学部卒業。株式会社リクルートで経理、営業、総務、株式会社魚力で総務課長を経験。日本で唯一の総務部門向け専門誌『月刊総務』前編集長。現在は、戦略総務研究所所長、(一社)ファシリティ・オフィスサービス・コンソーシアム(FOSC)の副代表理事として、講演・執筆活動、コンサルティングを行う。著書に『経営を強くする戦略総務』(日本能率協会マネジメントセンター)など。
※「働き方」「リモートワーク・テレワーク」「総務関連全般」等についても取材可能です。
【調査概要】
調査名称:総務のキャリアに関する調査
調査対象:『月刊総務』読者、「月刊総務オンライン」メルマガ登録者ほか
調査方法: Webアンケート
調査期間: 2021年10月15日〜10月21日
有効回答数:250件
※各回答項目の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合があります
■調査結果の引用時のお願い
※本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、出典元の表記をお願いします。
例:「『月刊総務』の調査によると」「『月刊総務』調べ」など
■『月刊総務』について
創刊58年の日本で唯一の総務専門誌。「すべての総務パーソンの心に、火を。」をキャッチフレーズとし、総務部門で働く人を中心に、幅広くビジネスパーソンに読んで役に立つ記事を提供。上場企業、大手事業会社、中堅・中小企業と、幅広い規模の企業に定期購読していただいております。(創刊:1963年6月/印刷部数:1万2,000部/定価:1,100円)
■株式会社月刊総務 会社概要
社名:株式会社月刊総務
代表:代表取締役 豊田健一
住所:〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 305号室
設立:2018年8月
事業内容:
・日本で唯一の総務・人事部門専門誌『月刊総務』の発行
・バックオフィス業務の「困った」を解決する「月刊総務オンライン」の運営
・「総務セミナー」「総務サロン」の主催
・働き方改革関連コンサルティング 等
URL:https://www.g-soumu.com/
▼月刊総務 代表 豊田健一への講演依頼・取材依頼等はこちら
株式会社月刊総務 広報担当
pr@g-soumu.jp
- 9割近くが総務の仕事が好きだと回答する一方、「ずっと総務を続けたい」は3割以下
- 半数以上が総務の仕事は適正に評価されていないと回答
- 総務職での転職経験ありは3割以下
- 9割近くが総務の仕事に自分の能力が生かされていると実感
- 総務として必要なスキル1位「調整力」2位「コミュニケーション力」3位「トラブル処理能力」
- 8割以上が総務のキャリアにおいてロールモデル不在
【調査結果 詳細】
- 9割近くが総務の仕事が好きだと回答する一方、「ずっと総務を続けたい」は3割以下
総務の仕事に対する今後の意向について尋ねたところ、「当面は総務を続けたい」が45.2%で最も多く、「ずっと総務を続けたい」が28.8%、「ある程度のキャリアを積んだら別の職種に変わりたい」が13.6%と続きました(n=250/全体)。
当面は総務を続けたい:45.2%
ずっと総務を続けたい:28.8%
ある程度のキャリアを積んだら別の職種に変わりたい:13.6%
特に意向はない:8.0%
今すぐ別の職種に変わりたい:4.4%
総務とほかの仕事を兼務しているか尋ねたところ、「人事」との兼務が41.6%で最も多く、「総務専任」が40%と続きました(n=250/全体)。
どのように総務に配属されたか尋ねたところ、「他の部門を経て総務部門に異動」が56.8%で最多となりました(n=250/全体)。
他の部門を経て総務部門に異動:56.8%
総務の専門職として中途採用:19.2%
入社時から一貫して総務部門:15.6%
ジョブローテーションの一環で配属:8.4%
- 半数以上が総務の仕事は適正に評価されていないと回答
<評価されていると感じる理由/一部抜粋>
・トップが総務の役割を理解して重視してくれているので
・働き方改革などで存在感が増している
・総務部の行っている業務を全社に見える化し効率化を促進・他部門間のハブ的な役割も行ったところ高く評価された。執行役員に任命されたことは、異例だと思うと同時に感謝している
・既存業務にとらわれることなく、大胆な改革を進めていくことに対して担当役員の理解がある
・COVID-19以降、評価されはじめているとは感じます
<評価されていないと感じる理由/一部抜粋>
・総務の業務は”当たり前”を要求される部所。備品、労務、雑務、すべて出来て当たり前。なので、日々完全、努力が見えにくい部署であり、評価の対象として見られていない
・営業や現場と異なり、結果測定が難しく、仕事の効率化を進めても評価されない。結果、残業時間を減らして給与は減ったままとなっているため
・いまだに雑用係としか思われていない。正しい事を発言しても総務のくせにと言われたり、何もしていないという発言も聞こえてくる
・CSR、内部統制、秘密情報管理、IT・DX等技術革新への対応など、担当業務が広がり業務負荷も増大しているが、予算・人員配置がそれに見合う形となっておらず、旧態依然とした仕事をしているイメージされていると感じる
・総務の社内イメージはだいぶ改革はしてきたが、まだまだ専門職だという認識が低く、戦略的に取り組めることとお願いベースでグレーゾーン案件がふってくる
- 総務職での転職経験ありは3割以下
- 9割近くが総務の仕事に自分の能力が生かされていると実感
- 総務として必要なスキル1位「調整力」2位「コミュニケーション力」3位「トラブル処理能力」
調整力:87.6%
コミュニケーション力:84.4%
トラブル処理能力:74.4%
情報収集力:74.0%
事務処理能力:68.4%
傾聴力:62.4%
社内人脈づくり:59.2%
交渉力:53.2%
スケジュール管理能力:53.2%
企画立案力:48.0%
社外人脈づくり:44.0%
経営力(経営者マインド):41.2%
プレゼン力:32.0%
その他:6.4%
<その他/一部抜粋>
・法務のスキルやノウハウ
・ITリテラシー
・情報発信力
・段取り力
- 総務のキャリアを積む上での資格取得は8割以上が意欲あり
<取得したい資格/一部抜粋>
・ファシリティマネージャー
・社会保険労務士
・衛生管理者
・産業カウンセラー
・中小企業診断士
・どんな資格をとればキャリア形成につながるかを知りたい
- 8割以上が総務のキャリアにおいてロールモデル不在
<ロールモデルのお手本にしたいところ/一部抜粋>
・ある意味で社員と一線を引きつつ、経営目線と社員目線の両観点から仕事に取り組んでいるところ
・物事を俯瞰でとらえ、細かいところまで気を利かせられるところ
・どんな職場環境、働き方が会社として求められているかを情報収集し、提案・交渉・実施まで一通り対応できる力
- 総評
これからの時代に求められるのは、ルーチン化している業務をこなしていく「受け身」な総務ではなく、会社を変えるために自ら考え仕掛けていき、そのために自らも変わっていく戦略総務です。そこには、総務として必要なスキルにもあった「経営力」がより重要になるでしょう。
- 株式会社月刊総務 代表取締役社長 豊田 健一 プロフィール
株式会社月刊総務 代表取締役社長
戦略総務研究所 所長
早稲田大学政治経済学部卒業。株式会社リクルートで経理、営業、総務、株式会社魚力で総務課長を経験。日本で唯一の総務部門向け専門誌『月刊総務』前編集長。現在は、戦略総務研究所所長、(一社)ファシリティ・オフィスサービス・コンソーシアム(FOSC)の副代表理事として、講演・執筆活動、コンサルティングを行う。著書に『経営を強くする戦略総務』(日本能率協会マネジメントセンター)など。
※「働き方」「リモートワーク・テレワーク」「総務関連全般」等についても取材可能です。
【調査概要】
調査名称:総務のキャリアに関する調査
調査対象:『月刊総務』読者、「月刊総務オンライン」メルマガ登録者ほか
調査方法: Webアンケート
調査期間: 2021年10月15日〜10月21日
有効回答数:250件
※各回答項目の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合があります
■調査結果の引用時のお願い
※本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、出典元の表記をお願いします。
例:「『月刊総務』の調査によると」「『月刊総務』調べ」など
■『月刊総務』について
創刊58年の日本で唯一の総務専門誌。「すべての総務パーソンの心に、火を。」をキャッチフレーズとし、総務部門で働く人を中心に、幅広くビジネスパーソンに読んで役に立つ記事を提供。上場企業、大手事業会社、中堅・中小企業と、幅広い規模の企業に定期購読していただいております。(創刊:1963年6月/印刷部数:1万2,000部/定価:1,100円)
■株式会社月刊総務 会社概要
社名:株式会社月刊総務
代表:代表取締役 豊田健一
住所:〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 305号室
設立:2018年8月
事業内容:
・日本で唯一の総務・人事部門専門誌『月刊総務』の発行
・バックオフィス業務の「困った」を解決する「月刊総務オンライン」の運営
・「総務セミナー」「総務サロン」の主催
・働き方改革関連コンサルティング 等
URL:https://www.g-soumu.com/
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株式会社月刊総務 広報担当
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