【2023年】夏休みの過ごし方に関する大学生(若者)の実態調査<ガクセイ協賛>
■背景
当社は、2014年にサービスを開始した大学生専門の協賛プラットフォーム「ガクセイ協賛」事業を皮切りに、人材・不動産・エンターテイメント・医療など 10カテゴリの事業領域でインターネットを活用した送客プラットフォーム事業を展開しております。
「ガクセイ協賛」の導入団体は現在では800大学8000団体、会員数12万人を超えており、当社は、多くの学生の声を直接集めることができる強みを生かし、現代の学生の実態を通して新しい視点をご提案することを目的に調査事業を行っております。
大学生の実態調査をより深掘りした記事は、こちらからご覧いただけます。
https://www.gakuseikyosan.com/media/?cat=105
■調査概要
調査期間:2023年08月30日(水)~2023年09月1日(金)
調査対象:全国、ガクセイ協賛に登録する約800の学校の学生
調査方法:インターネット調査
対象者数:4年制・短期大学・専門学校を含む学生500名(女性:313人、男性:185人、未選択:2人)
■質問項目
Q1.今年の夏休みは昨年と比べてアクティブに過ごしましたか?
Q2.「昨年と変わらなかった」「アクティブではなかった」理由は何ですか?
Q3.今年の夏休みにやったことは?
Q4.国内旅行には誰と行きましたか?
Q5.海外旅行には誰と行きましたか?
Q6.夏祭りや花火には誰と行きましたか?
Q7.海やプールには誰と行きましたか?
Q8.キャンプなどのアウトドアには誰と行きましたか?
Q9.夏フェスなどのイベントには誰と行きましたか?
Q10.今年の夏休みにやり残したと思っていることは?
Q11.やり残した理由は?
Q12.今年の夏にレジャー・遊びで使ったお金の総額は昨年と比べてどうですか?
Q13.この夏の失敗や大変だったことは?
Q14.この夏を振り返って満足度は?
Q15.満足と回答した理由は?
Q16.不満と回答した理由は?
Q17.この夏のあなたの一番の思い出を教えて下さい。
■大学生の夏休みの過ごし方の変化
まず始めに「Q1.今年の夏休みは昨年と比べてアクティブに過ごしましたか?(n=500)」と質問したところ、58%の方がアクティブだったと回答した。
株式会社ガロアでは、前年も同様のアンケート調査をおこなっており、以下では昨年のデータの比較を交えた解説を行う。
「昨年のアンケート結果(2021年と比較した2022年)」と「今年のアンケート結果(2022年と比較した2023年)」では、昨年のアンケートの方がアクティブになったと回答している人が多い。
ただし、2023年がアクティブではなかったというわけではなく、2021年以前がコロナの自粛ムードであったため、”前年対比”という観点では2022年のアンケートの方がアクティブになったと感じる人の割合が多かったのだろう。
▼変わらなかった人・アクティブではなかった人の理由
「Q2.「昨年と変わらなかった」「アクティブではなかった」理由は何ですか?(n=208)」と質問したところ、一番多く回答を集めたのは「昨年も今年と変わらず活動していた」という理由であった。
上述の2022年のアンケートよりも、2023年のアンケートの方が「昨年と変わらなかった」や「昨年と比べてアクティブではなかった」の回答が増えている要因として、「昨年も今年と変わらず活動していた」や「やりたいことがなかった」などの理由が根拠となるだろう。
昨年アクティブであった人は今年も同様に活動をしており、回答者層として「昨年と変わらない」に移行していることから数値としては「昨年よりアクティブだった」が減っているように見える。
「昨年と比べてアクティブではなかった」の回答が増えている理由として、コロナ自主中に思い描いた、「コロナ明けにやりたいこと」を消化してしまったことから、やや燃えつ尽き傾向にあったことが考えられる。
また、「お金がなくて活動できなかった」と回答した人が増えていることから、2023年度は国内物価上昇や円安などの金銭的な問題があったことも理由の1つだろう。
■大学生の具体的な夏休みの過ごし方
「Q3.今年の夏休みにやったことは?(n=500)」と質問したところ、上記グラフのような結果となった。
2022年のデータと比較しても、内訳は大きく変わっていないが、強いて言えば国内旅行が減り海外旅行が増加している。
2022年は自粛解禁の直後であったため、”様子見の傾向”が強く国内の旅行や、人混みを避けた活動が好まれたのに対して、今年はそのような心理的な枷が外れているように感じる。
上記のランナップの中では比較的密になりやすい夏祭りや花火の参加率も増えているし、イベントでも街でもマスクをしている人をあまり見かけなくなった。
また、今年は気兼ねなく海外にも足を伸ばす人も増えた。後述するがそれでも、円安の影響で躊躇した人は少なくなかったかもしれない。実際に、「やり残したこと」として海外旅行を挙げる人の割合が増えた。
■大学生は夏休みを誰と過ごしているのか
以下では、それぞれのアクティビティごとに誰と過ごしたのかを質問している。全体的な動向として、家族と過ごした人が増えている傾向があった。
昨年はアクティブになりつつも、年齢層が高い両親や祖父母(感染後の重症リスクが高い)との旅行を控えつつ友達と過ごしたのに対して、今年は感染症の流行が緩和され家族と過ごす選択をする人も増えたのだろう。
また、恋人と過ごしている人も増えている。昨年以降、リモート授業やサークル自粛などがなくなり、出会いの機会が増えたことが伺える。
▼ Q4.国内旅行には誰と行きましたか?
「Q4.国内旅行には誰と行きましたか?(n=231)」と質問した結果、「友人」が減少し、「家族や親戚」が増えている。
▼Q5.海外旅行には誰と行きましたか?
「Q5.海外旅行には誰と行きましたか?(n=37)」という質問をした結果、「家族や親戚」や「恋人と」「一人で」で活動した方が増えていることがわかった。
▼Q6.夏祭りや花火には誰と行きましたか?
「Q6.夏祭りや花火には誰と行きましたか?(n=209)」という質問をしたところ、家族や友人(少人数)、恋人と回答する方の割合が増えていた。今年は人数制限などもなく夏祭りや花火大会が開催されたため、全体の参加者数自体が増えている。
▼Q7.海やプールには誰と行きましたか?
「Q7.海やプールには誰と行きましたか?(n=59)」という質問からも、家族や友人(少人数)、恋人と活動した方の割合が増えていることがわかる。サークルの合宿やイベントなど以外でも自発的に活動していると言える。
▼Q8.キャンプなどのアウトドアには誰と行きましたか?
「Q8.キャンプなどのアウトドアには誰と行きましたか?(n=37)」という質問では、大きく誰と過ごしたかの変動は見られなかった。
全体としてキャンプに行った人は減っていたため、コロナ禍でブームとなったキャンプは、落ち着いてきたのかもしれない。また、テントなどキャンプギアを揃えるのは学生にとって高額の出費であるため、他のアクティビティの選択に流れた可能性もある。大人数でレンタルするのが学生キャンプの主流になっているようだ。
▼Q9.夏フェスなどのイベントには誰と行きましたか?
「Q9.夏フェスなどのイベントには誰と行きましたか?(n=68)」という質問をした結果、友人と少人数、一人でという回答が減り、家族や恋人などの選択肢が増えていることがわかった。
■大学生が夏休みやり残したと感じていること
「Q10.今年の夏休みにやり残したと思っていることは?(n=500)」という質問を、複数回答可でしてみた。
昨年に引き続きアクティブに過ごしている方や、昨年よりもアクティブに過ごしている方など、総合的に活動的に過ごす人が増えている影響か、やり残しの割合はどの項目も減っている。
去年の時点でハードルが低かった国内旅行や勉強などは大きく数値が変わらなかったが、去年の時点でハードルが高かった海外旅行やフェスなどはやり残しの割合が減ることとなった。
さらにやり残しの理由を深掘りするために「Q11.やり残した理由は?(n=500)」という質問を投げかけてみた。
その結果、コロナ影響によるやり残しはほぼなしになっていることがわかった。世間的な理由や感染症の不安から、活動を控える人はほとんどいなくなったようだ。
それでも、やり残しがなくならない理由には以下の2つが挙げられる。
時間的な要因とお金の要因である。
2023年は円安に影響された物価高に見舞われた。生活用品やガソリン代、飲食代、サービス料金など、夏休みの可処分所得に影響を及ぼす品目も値上げされるケースが多かった。
そのほか、2023年移行は自粛の縛りがなくなったことで活動の選択肢が増えた。その結果、時間が足りないと感じる人が増えたのだろう。
また、小さな要因ではあるが2023年は「猛暑」や「台風」など天候に恵まれなかった日がやや多かったことも原因の1つだ。実際に8月のピークシーズンに台風が連続して接近したため、沖縄では1週間以上悪天候の影響を受けた。
■大学生の夏休みの消費の変化
「Q12.今年の夏にレジャー・遊びで使ったお金の総額は昨年と比べてどうですか?(n=500)」という質問をした。
全体的なアクティブ層が増えているため、消費金額も増加傾向にある(昨年比で増えたと回答する割合の方が多い)。
しかし去年に比べると「増えた」の回答はやや減っており、その分「変わらない」や「減った」がやや増えている。当たり前なことではあるが、大学生の財源は無限というわけではない。コロナにより消費場所を失っていたお金が使われるようになったことで上昇傾向にはあるが、数年で回復しきった後は、その後なだらかになっていくだろう。
■【2023年】夏休みの振り返り
▼2023年の夏休みで大変だったこと
2023年の振り返りとして、「Q13.この夏の失敗や大変だったことは?(n=500)」という質問をしてみた。
その結果、熱中症や夏バテ、夏風邪など体調不良による失敗に多く意見が集まった。猛暑日が続いたことや、3年間に渡る自粛により暑さに対する慣れや対策が低下してしまったことなどが理由として考えられる。
また、エアコン代などの電気代高騰も大変だったこととして票が集まった。2023年は電気だけでなくガス代や生活用品、燃料代など様々なものの値上げ傾向があった。一人暮らしをしている学生にとって、影響は小さくなかったようだ。
その他、お金がなかったことや時間の確保が難しかったという意見もあった。
▼2023年の夏休みの満足度
「Q14.この夏を振り返って満足度は?(n=500)」という質問をしてみた。
結果、満足している人が多数ではあるものの、昨年比では「非常に満足」の数値が減り、「やや不満」や「非常に不満」の数値が増えていることがわかった。
▼Q15.満足と回答した理由は?
詳しい理由を探るため、満足と回答した人に対して「Q15.満足と回答した理由は?あてはまるものをすべて教えてください(n=364)」という質問をしてみた。
結果は、「コロナの行動規制がなかったのでたくさん外出できたから満足」という意見が増え、「やりたいことが出来て充実していたから満足」という意見が減っていた。
▼Q16.不満と回答した理由は?
さらに、詳しい不満の理由を調査するために不満と回答した人に「Q16.不満と回答した理由は?あてはまるものをすべて教えてください(n=34)」と質問をした。
その結果、「お金」と「時間」の不足が大きな不満の要因であることがわかった。お金による不満は「39%▶85%」の上昇であり、時間による不満は「32%▶68%」の上昇であった。
3年ほどの自粛期間中に貯めていたお金を使って活動できた去年の夏休みに比べると、今年はいつも通りの夏休みであり、そのギャップが感じやすかったのかもしれない。また、一部制限が残っていた昨年と比較してもできることが増え、活動の選択肢が増えたことで、時間が足りなくなっているのだろう。
■【自由回答】大学生の2023年夏の思い出
最後に「Q17.この夏のあなたの一番の思い出を教えて下さい。 (N=500)」と自由記載での質問をした。
集まった回答の多かったものを、上記図表にまとめた。
この夏1番の思い出として多いのは「旅行」や「帰省」「合宿」などの宿泊を含む非日常の出来事であった。旅行先を見てみると、比較的近場と思われる場所もあり、時間と費用の制限がある中でも、上手に楽しんでいるようだ。次に「花火大会やお祭り」「ライブやフェス」「海」などの夏らしいイベントが思い出として挙げられている。
去年の時点で自粛解禁の傾向はあったものの、自主的に控えていた人やイベントが中止となっていたケースがあり、コロナ後初めて活動したという方も多かった。
そのほか、友人少数と活動したのではなく、家族と気兼ねなく出かけられたことや、コロナ警戒時にはなかなか会うことができなかった祖父母の家に帰省できたことを喜ぶ声も多く集まった。
【今回の調査について】
ガクセイ協賛では、学生集客や協賛に関する記事やアンケート調査などについて発信しております。
本調査を元に、「【大学生】夏休みのオススメ旅行先16選!大学生500人に聞くアンケート」という詳しい解説記事も掲載しています。大学生の旅行調査や旅行の提案・検討をしている方は、こちらの記事も合わせてご参考ください。
https://www.gakuseikyosan.com/media/?p=3944
【株式会社ガロアについて】
所在地:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー17F
創立:2014年4月1日
代表者:代表取締役CEO 浅井 亮祐
事業内容:インターネットを活用した送客プラットフォーム事業
プライバシーマーク登録番号:21001310(02)
企業サイトURL:https://www.galoisjapan.com/
【ガクセイ協賛とは】
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