経済産業省「L-Creator's Bridge」で成果報告
〜『THINKLET』とAIによる伝統技術の見える化〜
フェアリーデバイセズ株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:藤野真人、以下「フェアリーデバイセズ」)プロダクト開発部所属の吉川哲史と木村旭は、長岡技術科学大学の片岡翔太郎氏(AIフロンティアパスファインダー(協働))、重久直輝氏と共に経済産業省の「令和2年度戦略的基盤技術高度化・連携支援事業(中小企業のAI活用促進に関する調査事業)の一部として実施される「L-Creator's Bridge*1」に参加し、最終報告会で成果発表を行いました。吉川・木村の両名は主にシステム開発・サービス化のノウハウおよびデバイス技術を強みとして持ち、AI・機械学習を専門に研究している片岡・重久両名と互いの強みを活かす形で連携しました。
*1「L-Creator's Bridge」とは地域とDX人材やスタートアップが出会い、連携・協働する新たなスキームを作ることで地域課題の解決を目指す社会実験プロジェクトです。https://www.l-creators-bridge.com/
- 実施概要
これまでの伝統技術の保存とマニュアル化の取り組みは、「手順ごとに手を止めて作業の様子を撮影し、画像編集、文書化し、印刷データとして保存する」もので、実際の作業時間の何倍もかかる大変なものでした。それらに対し、当社吉川、木村らのアプローチは、「THINKLETによる作業映像の録画からデータのアップロード・コンテンツ化までをスムーズに⾏えるシステム」により、技能を残す手間とコストを⼤幅に削減する」ものです。
WAHシステム(仮称 :Wearable AI Human)では、音声認識を用いて作業内容をテキスト化も同時に行うことで、既存⼿法に対し⼤幅に効率改善できることをシステム実装と効果試算によって⽰しました。
- THINKLETとは
フェアリーデバイセズの「THINKLET」は、スマートフォン同等の処理性能とLTE通信機能を備え、現場DXを進める「コネクテッドワーカー*2」向けのウェアラブルデバイスです。広角カメラに加え、高性能なマイクを複数搭載しエッジ側で専用のAI処理を行い、ビームフォーミングを活用することで、現場の声をクリアに聞き取ることが可能で、これまで困難であった騒音環境下での音声認識を実現しています。
THINKLETは軽量で作業者への負荷が少ないウェアラブルデバイス
一般にヘッドマウントディスプレイ(HMD)式のウェアラブルデバイスは頭部装着時に身体負荷が高いという課題がありますが、THINKLETはそれらとは異なる首掛け式のウェアラブルデバイスです。首・肩を通じて骨盤や体幹でモノを支えることで、身体負荷を大幅に下げることが可能であり、また視界を遮ることなく、両手を自由に扱うことができます。敢えてディスプレイを無くし軽量化すると同時に、デバイス操作をTVリモコン程度の単純なUIにするなど、現場作業における快適なUXにこだわって設計されています。
この為、現場作業員に肉体的負担と業務変更負担をかけずに業務をデジタル化することでが可能で、長岡市の伝統工芸熟練者が装着した場合においても、伝統作業に支障をきたすことなく映像及び音声の記録が可能となりました。
*2:デジタルデバイスを装着し、AIやITの支援を受けながらDX化を行う現場作業員を、「コネクテッドワーカー(Connected Worker)」と呼びます。
- 「コネクテッドワーカーソリューション PoCパッケージ」先行予約受付中
以下のWebサイトよりお申込みいただけます。https://fairydevices.jp/cws
- フェアリーデバイセズについて
*3 VUI:Voice User Interface / *4 VPA:Voice Personal Assistant
※本プレスリリースに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。
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