AI面接を「公平」と感じる就活生は52%、対面面接は85% 差を埋める鍵は「対話の質」 受検者の最大の不満は「反応がなく、話の引き際がわからない」
27年卒の就活生308名に聞いた「就職活動におけるAI面接の実態調査」詳細結果
AIアバターとの対話を通じて人の力を可視化する採用・育成支援HRサービス「タレスカ」を提供する株式会社Preferred Networks(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岡野原大輔、以下、PFN)は、9月30日に速報を発表した「就職活動におけるAI面接に関する実態調査」(2027年卒の就活生308名対象)の詳細結果を発表いたします。
面接官との相性や運で合否が左右されると感じる、いわゆる「面接官ガチャ」を就活生の4割強が実感しており、面接を受けた企業数が多いほどその割合は高まります。対人面接で不公平を感じた経験がある就活生も75.6%にのぼり、面接官による評価のばらつきは就活生に広く意識されています。
一方で、就活生がAI面接を「公平」だと感じているわけではありません。面接形式別に「評価の公平さ」を尋ねたところ、公平だと考える就活生の割合は対面面接が85.4%、オンライン面接が76.6%、AI面接は51.9%で、AI面接の受検経験がある学生に限っても57.4%でした。AI面接における受検者の最大の不満は「相手の反応がなく、伝わっている感覚や話の引き際が分からない」で、43.5%が挙げています。対人面接との差を埋める鍵は効率性ではなく「対話の質」にあることが示されました。本結果について、株式会社ビジネスリサーチラボ代表取締役の伊達洋駆氏に解説をいただきました。
◾️調査結果サマリー
<面接官ガチャの実態>
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「面接官ガチャ」(面接官との相性や運で合否が左右されると感じること)の実感は、面接を受けた企業数が1〜2社の学生で38.5%、3〜5社で55.2%、6社以上で60.3%と、面接回数を重ねるほど高まる。対人面接で不公平を感じた経験は就活生全体の75.6%
<AI面接の公平性>
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面接形式別の公平性評価は、対面面接85.4%、オンライン面接76.6%、AI面接51.9%。AI面接受検者に限っても57.4%で、対人面接への信頼には及ばない
<AI面接のメリット>
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AI面接受検者が挙げるメリットの上位は「日時を選ばず受検できる」(42.6%)「交通費など金銭面」(38.0%)「場所を選ばず移動時間を短縮」(34.3%)と利便性が中心。「客観的に評価される」は17.6%
<AI面接への懸念・不満>
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AI面接への懸念・不満の最多は「反応がなく、話の引き際が分からない」(受検者43.5%・未受検者37.0%)。受検後の感想でも「反応がなく、話の終わらせ方に困った」が33.3%
<AI面接の選考結果への納得感>
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AI面接の選考結果に「納得した」受検者は51.0%で未受検者の想定31.0%を20ポイント上回る一方、40.7%は「納得していない」。選考結果に納得した受検者の67.3%がAI面接を「公平」と評価したのに対し、納得していない受検者では45.5%にとどまり、納得感と公平性の評価が連動
<AI面接の普及予測・緊張感>
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AI面接が「今後普及する」は受検者74.1%・未受検者48.5%。「AI面接の方が緊張する」は未受検者の想定16.0%に対し受検者の実感35.2%と、受検経験の有無で見方が異なる
◾️調査結果詳細
Q1. 面接官との相性や運で合否が左右される、いわゆる「面接官ガチャ」を感じた経験はありますか(単一回答)


就活生全体(受検者・未受検者計308名)では「強く感じたことがある」10.1%、「やや感じたことがある」34.4%で、計44.5%が面接官ガチャを実感しています。面接を受けた企業数別に見ると、1〜2社の学生では38.5%、3〜5社では55.2%、6社以上では60.3%と、面接経験を積むほど「面接官によって結果が変わる」と感じる学生が増える傾向がはっきりと表れています。
Q2. 対人面接において、「不公平」だと感じた瞬間を教えてください(複数回答)

対人面接で不公平を感じた経験がある就活生は75.6%でした。最多は「面接官によって質問の難易度や厳しさに差があると感じたとき」(33.1%)で、「面接官の態度が悪かったとき」(29.5%)、「面接官の好みや機嫌によって評価が左右されていると感じたとき」(26.6%)、「評価の客観性がないと感じたとき」(18.5%)、「採用と直接関係のない質問をされたとき」(15.3%)が続きました。面接官個人の裁量や態度に起因する項目が上位を占めており、Q1で見た「面接官ガチャ」の実感を具体的に裏付ける結果となっています。
Q3. 各面接形式(対面/オンライン/AI)の「評価の公平さ」をどう考えますか(単一回答/形式別)



「公平だと思う」「どちらかといえば公平」の合計は、対面面接85.4%、オンライン面接76.6%に対し、AI面接は51.9%でした。AI面接受検者に限ると57.4%、未受検者では49.0%と、受検経験の有無による差は小さく、受検経験があってもAIによる評価への信頼は対人面接に及んでいません。
Q4. AI面接のメリットとして感じたもの/感じると思うものを教えてください(複数回答)

受検者では「日時を選ばず、好きなタイミングで受検できる」(42.6%)、「交通費など金銭面的に余裕ができる」(38.0%)、「場所を選ばず、移動時間を短縮できる」(34.3%)が上位となり、利便性が評価されています。「面接官の主観や偏見に左右されず、客観的に評価される」をメリットに挙げた受検者は17.6%にとどまりました。「メリットを感じない」は受検者14.8%、未受検者33.0%で、受検経験の有無で大きな差が見られました。
Q5. AI面接の「懸念・不満」を教えてください(複数回答)

受検者・未受検者ともに最多は「相手の反応(表情や声色)がないため、伝わっている感覚や話の引き際が分からない」(受検者43.5%、未受検者37.0%)。次いで「社員との対話ができず、会社の雰囲気や社風が分からない」(受検者33.3%/未受検者31.0%)、「通信トラブルやシステム不具合で正しく評価されない不安」(受検者32.4%/未受検者23.5%)が続きました。受検者に受検後の感想を尋ねた設問でも、「日程調整がスムーズで自分のペースで受けられた」(38.9%)と並んで「反応がなく、話の終わらせ方に困った」(33.3%)、「画面上のタイマーや自分の顔に気が散った」(20.4%)が挙がっています。就活生がAI面接に求めているのは利便性だけでなく、会話として成立する体験であることがうかがえます。
Q6. AI面接の選考結果への「納得感」について教えてください(単一回答)


AI面接受検者の51.0%が「納得した」「やや納得した」と回答し、未受検者の想定(31.0%)を20ポイント上回りました。一方で受検者の40.7%は「納得していない」「やや納得していない」と回答しており、評価は二分されています。この納得感はQ3の公平性評価と連動しており、選考結果に納得した受検者の67.3%がAI面接を「公平」と評価したのに対し、納得していない受検者では45.5%にとどまりました。自由回答では、納得した理由として「自分の強みや弱みがきちんと把握されていた」「先入観があまりないからこそ公平に感じた」、納得していない理由として「同じ質問を何度もされた」「話の途中で次の質問に移られた」「反応が分からない」といった、対話の質に関する声が多く寄せられました。
Q7. AI面接の「緊張感」は対人面接と比べてどうでしたか/どう思いますか(単一回答)

未受検者の想定では「AI面接の方が緊張する」は16.0%、「どちらも変わらない」が30.0%でしたが、受検者の実感では「AI面接の方が緊張した」が35.2%、「変わらない」は8.3%にとどまりました。「AIなら緊張しない」という受検前のイメージは、実際の受検体験とは異なっていることが分かります。
Q8. 今後の新卒採用でAI面接は普及すると思いますか(単一回答)

受検者では74.1%が「普及する」(25.0%)「どちらかというと普及する」(49.1%)と回答したのに対し、未受検者では「普及する」(10.5%)「どちらかというと普及する」(38.0%)の計48.5%と、約26ポイントの差が見られました。受検経験の有無によって、AI面接の今後に対する見方が大きく異なることが分かります。
Q9. AI面接が普及する上での懸念・課題を教えてください(複数回答)

受検者では「模範解答の丸暗記やキーワードの競い合いになる」(39.8%)が最多で、「熱意・人柄が評価されない不安」(36.1%)、「企業の雰囲気や社風が把握できない」(34.3%)、「不正行為への懸念」(29.6%)が続きました。未受検者では「熱意・人柄が評価されない不安」(36.0%)が最多で、「模範解答の丸暗記やキーワードの競い合いになる」(33.5%)、「企業の雰囲気や社風が把握できない」(31.5%)が続いています。受検者の方が「対策で評価が歪む」ことを、未受検者の方が「自分が正しく評価されない」ことをより強く懸念している傾向がうかがえます。
◾️専門家コメント

株式会社ビジネスリサーチラボ 代表取締役
伊達 洋駆(だて ようく)
神戸大学大学院経営学研究科 博士前期課程修了。修士(経営学)。研究知と実践知をもとに、組織・人事領域におけるコンサルティング、サービス・事業開発、調査研究などに取り組む。厚生労働省や特許庁の研究会・調査事業にも参画。近著に『人事・HRフレームワーク大全』(すばる舎)、『ブリリアント・ジャーク』(共著;三笠書房)など。東京大学大学院情報学環 客員研究員。
「面接官ガチャ」を感じた学生が4割を超えたという結果は、採用研究の観点からも興味深いものです。面接官による評価のばらつきは、研究で以前から指摘されてきました。AI面接は、質問や評価の進め方を一定にしやすく、こうしたばらつきを抑える手段になり得ます。日時や場所の制約が少ないことも、学生にとって利点です。
注目したいのは、AI面接を公平とみる学生が約半数で、実際の受検者の間でも選考結果への納得感が分かれたことです。特に「相手の反応がなく、話の引き際が分からない」という不満は、面接という場面を考えるうえで示唆的です。人との面接では、相手の反応を見ながら説明を補い、話を終えるタイミングを探っています。それが難しいと、自分の能力や経験を十分に伝えられなかったと感じることもあるのでしょう。
面接は学生にとって、企業の姿勢を知る機会でもあります。採用研究では、自分の能力を十分に示せたという感覚も、選考の公正さの評価に関わると考えられています。今回の結果を手がかりに、AI面接でのやり取りを見直していけば、その利点をもっと生かせるのではないかと思います。
◾️調査概要
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調査名:就職活動におけるAI面接に関する実態調査
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調査対象:2027年卒として今年就職活動を行った22歳〜27歳の就活生308名
(AI面接受検経験あり108名/受検経験なし200名) -
調査期間:2026年9月7日(月)〜18日(金)
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調査エリア:全国
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調査方法:インターネット調査
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調査主体:株式会社Preferred Networks「タレスカ」調べ
※本調査における「AI面接」とは、AIとの双方向の対話形式で行われる面接を指し、動画を一方的に提出する録画面接は含みません。
※「AI面接受検経験あり」とは、インターンシップ選考を含め、これまでの就職活動でAI面接を受検した経験のある学生を指します。
※「就活生全体」の数値は受検者・未受検者計308名の合算です。AI面接に関する設問について、未受検者はイメージ・想定で回答しています。
※割合は小数第2位を四捨五入しています。複数回答の割合は回答者数を分母としています。グラフ内の選択肢は一部表記を省略しています。
◾️タレスカについて
Preferred Networks(PFN)が2025年2月に提供開始した人材採用支援サービス「タレントスカウター」は本年6月に、AIアバターとの対話を通じて、人の力を可視化する、採用・育成支援HRサービス「タレスカ」としてブランドリニューアルしました。「タレスカAI面接」では、AIアバターとの面接を通じて求職者の適性評価を支援します。従来の選考方法では評価が難しかった求職者の潜在能力、コミュニケーション能力、問題解決能力、ビジネス理解力などを多角的に評価します。また「タレスカAIロープレ」では、AIアバターを相手にした実践的なロールプレイングで、社員のスキル習得・向上を支援します。商談・接客・1on1・面接など対話業務全般のトレーニングが可能です。

【参考プレスリリース】
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内定式を前に27年卒の就活生308名に聞いた「就職活動におけるAI面接の実態調査」速報
AI面接の選考結果に「納得」は受検者51.0%、未受検者の想定31.0%を20ポイント上回る
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000156310.html -
Preferred Networksの「タレスカAI面接」が沖縄セルラー電話のインターンシップ選考において「書類では見えないポテンシャル」の可視化を確認
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000156310.html -
Preferred NetworksのAI面接サービス「タレスカAI面接」、シミックグループ新卒採用選考に採用 エントリーシート提出を廃止。「書く」選考から「話す」選考へ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000156310.html
◼️株式会社Preferred Networksについて
Preferred Networks(PFN)は、現実世界を計算可能にして、共に未来を創り出すというミッションを掲げています。PFNは、生成AI基盤モデルからスーパーコンピュータ、半導体まで、AI技術のバリューチェーンを垂直統合することで、ソフトウェアとハードウェアを高度に融合したプロダクト・ソリューションを開発し、様々な産業領域で事業化しています。現在、AIプロセッサーMN-Core™シリーズ、AI向けクラウドサービスPFCP™、国産生成AI基盤モデルPLaMo™などを開発・提供しています。2014年創業。

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