植物由来の次世代合成繊維PlaXを開発するBioworksが、初の海外拠点となる台湾支店を設立

台湾の繊維会社AceGreenと提携し糸(長繊維)販売を開始

Bioworks株式会社

植物由来の次世代合成繊維「PlaX(プラックス)」を開発・製造するBioworks株式会社(本社:京都府相楽郡、代表取締役社長CEO:坂本孝治、以下「Bioworks」)は、初の海外拠点として台湾支店を設立しました。

また台湾の繊維会社AceGreen Eco-Material Technology Co., Ltd.(本社:台湾彰化県、CEO:Chou Roger、以下「AceGreen」)と提携し、台湾国内および欧米を中心とした国際市場におけるPlaXの糸(長繊維)販売・プロモーションを開始いたします。

 台湾支店設立の背景と繊維会社AceGreenとの提携について

世界では人口増加に伴い、繊維市場や繊維生産量は拡大傾向にあります。なかでも安定供給が可能な石油由来の合成繊維の生産量は、繊維市場の6割を占めており、過去40年間増加し続けています。一方で、原料となる石油は有限な資源であり、また製造時に多量のCO2を排出するため、昨今の環境問題を背景に、サステナブルな素材への代替はアパレル産業の喫緊の課題となっています。

 

Bioworksが研究開発する「PlaX」は、植物由来でありながら石油由来の合成繊維の代替ができる次世代合成繊維として、グローバルでの普及を進めています。

 

このたびBioworksは、初の海外拠点として台湾支店を設立しました。

台湾は、高機能な長繊維の生産拠点であり、多くのグローバルブランドに供給を行っています。Bioworksは、台湾支店設立を機に、台湾国内のメーカーやブランドとの企業連携を強化し、より迅速かつ柔軟な供給体制を構築してまいります。

 

また台湾を拠点とする合成繊維メーカーAcelon Chemicals & Fiber Corporation(本社:台湾彰化県、会長兼CEO:Wen-Tung Chou、以下「Acelon」)の子会社であるAceGreenと提携し、台湾国内および欧米を中心とした国際市場におけるPlaXの糸(長繊維)販売・プロモーションを開始します。

 

本提携により、AceGreenの国際的なマーケットリーチを活用し、PlaXの国際市場における販売と認知拡大を加速させ、持続可能な繊維の新たな選択肢を提供してまいります。

 

《Bioworks株式会社 台湾支店》

名称:日商百聚勝創新材料股份有限公司台灣分公司

住所:台中市南屯區文心路一段218號, 23樓, 台湾 40865

(23F, No.218, Sec.1, Wenxin Rd. Nantun Dist., Taichung 40865,Taiwan)

 AceGreen Eco-Material Technology Co.,Ltd CEO Chou Roger氏コメント

台湾に本拠を置くAceGreenは、持続可能で環境に配慮した素材の開発と普及に長年取り組んできました。このたび、より環境負荷の少ない繊維素材の実現に向けて、日本のバイオプラスチック分野をリードするBioworks社と提携し、ポリ乳酸(PLA)をベースとした長繊維の共同開発を開始いたしました。

 

PLAは再生可能な植物資源から製造される生分解性素材で、環境負荷低減に貢献いたします。本提携では、両社の技術力とリソースを融合し、PLA長繊維の性能および加工性を高めることで、アパレルや機能性テキスタイルなど、さまざまな用途への展開を目指します。

私たちは、持続可能な素材こそが今後の繊維業界を形づくると確信しています。カーボンニュートラルやサステナビリティへの関心が世界的に高まる中、代替繊維へのニーズは急速に拡大しています。今回の取り組みは、台湾と日本それぞれのグリーンイノベーションの連携であると同時に、AceGreenが持続可能な産業バリューチェーンの構築に強く取り組んでいることの証明でもあります。

今後も市場の期待に応え、高品質かつ環境負荷の少ない素材ソリューションを提供することで、繊維業界のグリーンな未来を力強く後押ししてまいります。

 Bioworks株式会社 執行役員 PlaX事業部部長 兼 台湾支店長 三輪和貴コメント

今回販売を開始するPlaXの長繊維は、3年にわたり試作と改良を重ねてようやく完成に至ったものです。短繊維に比べて長繊維は加工の難易度が高く、量産化に向けた技術的なハードルも多くありましたが、パートナー企業の協力のもと、チーム一丸となって乗り越えてきました。PlaXは、植物由来のPLAのポテンシャルを最大限に引き出した新素材であり、合成繊維としてこれまでにない機能性と環境性能を兼ね備えています。とくに、石油系合成繊維の使用比率が高いスポーツ・アウトドア分野において、持続可能な代替素材として広く活用していただきたいと考えています。

 PlaXとは

「PlaX」は、サトウキビなどの植物を原料とするバイオマス素材「ポリ乳酸(PLA)」に、当社が独自に開発した「植物由来の添加剤」を加えることで、品質と機能をアップデートした環境負荷低減に貢献する新素材です。

石油由来の合成繊維であるポリエステルなどの代替はもちろん、汎用性に優れた素材として世界的に注目を集めています。

 

《PlaXの特徴》

・ポリエステルと比較して、PlaXに置き換えることで、長繊維の製造にかかるCO2排出量を70%削減、短繊維(原綿)の製造にかかるCO2排出量を50%削減。

・綿と比較して原料から糸製造時までの水使用量を90%削減。

・微生物によって水やCO2に分解される「生分解性」の特性を持つ素材。

・廃棄物から同等の素材を再生産する「ケミカルリサイクル」と相性が良く、資源を循環させるクローズドループの実現に向けた研究開発が進む。

・焼却廃棄時のCO2排出量を削減。ダイオキシンなどの有害物質も発生しない。

 AceGreen Eco-Material Technology Co.,Ltd 会社概要

AceGreenは、親会社であるAcelonの一部門として、ナイロンやポリエステルの原糸、加工糸、超極細繊維複合糸、機能性・環境配慮型繊維の販売、製造、研究開発を担当しています。 ​

台湾国内のサプライチェーン企業と協力し、繊維素材を活用した製品の開発を進めるとともに、国際市場でのプロモーションおよび販売を展開しています。

 

■AceGreen Eco-Material Technology Co., Ltd.

代表:Chou Roger

本社:No.50, Ln.20, Sec.1, Nantong Rd., Ershui Township, Changhua County 530, Taiwan.

設立:2011年

 

■AceGreen WEB:https://www.acegreen.com.tw/

 Bioworks株式会社 会社概要

 Bioworksは、「つくる喜びと、着る豊かさが続く、新たな⽣態系(エコシステム)」をビジョンに、ポリ乳酸を原料とする植物由来の次世代合成繊維「PlaX」の製造・

販売を⾏うマテリアルクリエイションカンパニーです。

 

2015年の創業以来、ポリ乳酸の研究開発で蓄積された知⾒をもとに、2021年より繊維事

業へと展開。ファッション業界における⽯油由来原料からの脱却の⼀翼を担う素材とし

て、国内外の繊維企業やブランドから注⽬を集め、採⽤が始まっています。

 

■ Bioworks株式会社

代表取締役社長CEO:坂本孝治

本社:京都府相楽郡精華町光台1-7けいはんなプラザラボ棟7F

設立:2015年

事業内容:改質ポリ乳酸コンパウンド(PlaX)及び製品の製造、販売、資源循環を促進する事業等

 

■ Bioworks WEB: https://www.bioworks.co.jp/

■ bio公式OnlineStore: https://bio-plax.com/

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会社概要

Bioworks株式会社

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URL
https://www.bioworks.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
京都府相楽郡精華町光台一丁目7 けいはんなプラザラボ棟7階
電話番号
0774-46-8555
代表者名
坂本孝治
上場
未上場
資本金
2億5000万円
設立
2015年10月