福利厚生プラットフォームのmiive、約15億円の資金調達を実施。累計調達額は24億円へ

“福利厚生を人的投資に変える”新時代へ。大手企業で利用拡大、導入企業における毎月の利用率は90%を記録

株式会社miive

Visaカードとアプリを活用したポイント型の福利厚生プラットフォーム「miive(ミーブ)」を提供する株式会社miive(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:栗田 廉)は、シリーズB 1stラウンドにおいて、既存株主であるDNX Ventures(本社:東京都千代田区、日本代表兼マネージングパートナー:倉林 陽)をリード投資家とした第三者割当増資、および金融機関からの融資を含む総額約15億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。

■資金調達の概要

  • ラウンド:シリーズB 1st

  • 調達金額:約15億円/累計24.8億円

  • 調達方法:第三者割当増資/デッドファイナンス

  • 株主:DNX Ventures

  • 金融機関:あおぞら企業投資、三井住友銀行、みずほ銀行、北國銀行、十六銀行

■事業概況と資金調達の背景

①背景にある社会課題:人手不足の時代、企業は人材投資のあり方を見直すべき時期に

人口減少や働き方の多様化、インフレによる賃上げ圧力など、企業を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。特に賃上げが難しい中で、従業員の実質的な手取りを増やす「第三の賃上げ」として、福利厚生の重要性が再び高まっています。

また、人的資本開示の義務化にも表れるように、企業には本質的な企業価値向上につながる人的投資が求められています。通勤手当や家賃補助にとどまらず、育児・介護の両立支援や社内交流促進など、個人と組織のパフォーマンスを高める柔軟な制度設計への転換が進んでいます。一方で、福利厚生が従来型のまま取り残されている企業も多く、制度のアップデートが急務となっています。

②従来の福利厚生課題:従業員目線では使いづらく、管理者目線では人事的打ち手に繋がりづらい

従来の福利厚生サービスは、従業員にとって使い勝手が悪く、申請の手間や制度の不公平感から利用率が伸びにくいという課題がありました。

管理者側にとっても、企業方針や人事戦略と結びつけた活用が難しいのが現状です。拠点や世代間で不公平感が生じやすく、一人ひとりに届けたい支援が届きづらい課題もあります。

その結果、制度が形骸化し、従業員満足度やエンゲージメントの向上といった本来の目的を果たせてきませんでした。

③miiveのソリューション:Visaカードとアプリで多様な従業員ニーズにフィット

私たちmiiveは、Visaプリペイドカードとスマートフォンアプリを通じ、全国どこでも・かんたんに福利厚生を利用できるサービスを提供しています。

企業は、Visa加盟店であればどこでも福利厚生利用の対象として登録することができます。企業側でつくりたい独自色のある制度に合わせて、付与頻度や負担割合、金額などを自由にカスタマイズすることが可能です。従業員は、スマートフォンのアプリで内容を確認してから、指定されたお店でカード決済するだけで手軽に福利厚生を利用でき、制度の利用促進を実現しています。

④活用実績:大手企業を含む330社以上で導入、従業員の月次利用率は約90%

2022年のサービス提供開始以来、大手企業から中小企業まで、幅広い規模・業種の数百社以上のお客様にご利用いただいてきました。

  • レオパレス21社 事例インタビュー記事:レオパレス21が挑んだ福利厚生改革。全国4,000人、月次利用率90%を実現した“フェアで柔軟な福利厚生”とは https://miive.jp/case-study/leopalace21

  • コロプラ社 事例インタビュー動画:【毎月9割の社員が使う福利厚生】miiveを全社導入!コロプラ社に聞く「人事方針に沿った福利厚生」のつくり方 https://www.youtube.com/watch?v=5-i1NRJkLnI

miive導入企業の一例

導入企業における従業員の月次利用率は約90%と、リリース以来一貫して高い水準を維持し続けています。また、導入企業の月次継続率は99.57%とSaaS企業としては極めて高く、口コミサイト(※1)でも福利厚生カテゴリでNo.1の高評価を得ています。

※注1) 口コミサイト「ITreview」福利厚生カテゴリーにおいて満足度ランキング1位を6期連続で受賞。また、ユーザーがあらゆるカテゴリから選ぶ「ITreview Best Software in Japan 2025」のTop100にも選出

⑤資金調達の背景:高い成長ペースとユーザー満足度が認められ、日米を拠点とするグローバルVCであるDNX Venturesがリード投資

この度、日米を拠点とするグローバルVCであるDNX Venturesをリード投資家とした資金調達を実現しました。T2D3(※2)を超える成長ペースへの期待感及び、miiveが描く「福利厚生の未来」に共感いただいたことに加え、導入企業の高い満足度をご評価いただきました。


特に、2025年9月に実施したユーザー満足度調査(Sean Ellis Test※3)では、回答者7,768人のうち、「miiveが使えなくなることを残念」と答えたユーザーが全体の約88%にのぼるなど、福利厚生のみならずSaaS企業全体としても高い数値を記録しています。

※注2) T2D3とは、SaaS企業のARR(年次経常収益)が1億円のタイミングから、1年毎に3倍、3倍、2倍、2倍、2倍のペースで急成長することを表す指標。

※注3) Sean Ellis Testとは、製品が市場に適合しているか(PMF)を測るためのアンケート手法。「この製品が使えなくなったらどう感じるか?」を質問し、回答者の40%以上が「とても残念」と答えればPMFを達成していると判断される。

■調達資金の使途

今回調達した資金は、ビジョンを実現するための採用・組織づくり、プロダクト開発、及び「福利厚生カード」という新たなソリューションの浸透・啓蒙に投資します。

また、今後の展開に関して、下記2点を発表します。

①新ビジョンの策定:「働く意味で、世界を満たす」

この度、新たなビジョンとして「働く意味で、世界を満たす」を策定いたしました。

今後は、新ビジョンのもとでmiiveの開発・販売を進めるとともに、調達資金を採用・組織力の強化に投資することで、miiveの社会実装をさらに加速させていきます。具体的には、1年間で3倍の組織規模に拡大することを目指してまいります。

②新製品ラインナップの発表:「Liteプラン」のリリース

当社は、導入企業にとって福利厚生カードの体験をより始めやすいよう、2026年1月より順次製品ラインナップを見直すとともに、「Liteプラン」をリリースすることをお知らせします。

これにより、通常プランの「Standard」だけでなく、企業ニーズにピンポイントで導入検討がしやすい製品ラインナップとなります。

2026年1月に第一弾の「miive 食事補助」、2026年4月には「miive インセンティブ」「miive 社割」の3つのプランをリリース予定です。

■引受先のコメント

DNX Ventures マネージングパートナー兼日本代表 倉林 陽様/プリンシパル 新田 修平様

この度DNX venturesは、福利厚生プラットフォームを提供するmiiveの資金調達ラウンドに出資させていただきました。DNXとしては前回に引き続き、二度目の出資となります。

人的投資が求められる時代において、多くの企業では福利厚生制度が形骸化し、その本来の目的である従業員満足度やエンゲージメントの向上が果たせていません。そのような課題に対し、miiveはVisaプリペイドカードを活用し、従業員の月次利用率90%超という従来の福利厚生の概念を覆すようなソリューションを提供しております。従業員が日常使いしやすく、独自の福利厚生制度を手軽に設計・運用できる利便性が、多くの大手企業に評価されています。

miiveが日本の福利厚生のあり方を新しく定義し、今後の福利厚生市場を牽引してくれることを期待しております。

■代表のコメント

株式会社miive 代表取締役CEO 栗田 廉

このたびのシリーズB 1stクローズに際し、ご支援いただいた皆様に心より感謝申し上げます。スタートアップの資金調達の難易度が高まる中で、miiveの未来に賭けていただき、また大きなチャレンジができることを心から嬉しく思います。

1枚のカードで会社と従業員の接点をつくる。

画一的で期待されない制度から、従業員目線の“実感できる体験”へと変えていく——

miiveは福利厚生の領域で新しい価値を届けているという確かな手応えを、今まで以上に感じています。

私たちが変えている福利厚生一つひとつの体験が、“働く”の当たり前を更新し、定義そのものを変えていく。その責任感と緊張感、そしてワクワクを、日々の事業の中で噛みしめています。

今回の資金調達を通じて、プロダクトラインナップの拡充と採用を加速させ、より多くの企業に価値ある体験を届けてまいります。「働く意味で、世界を満たす」べく、これからも挑戦を続けてまいります。

■採用情報について

【全職種で採用を強化】

現在miiveではサービスのさらなる成長に向けて、全職種で採用を強化しております。少しでもmiiveにご興味をお持ちいただいた方は、是非下記の採用ページをご覧ください。

【オンライン会社説明会のご案内】

CEO栗田、COO鈴木が登壇する「オンライン会社説明会」を開催します。

事業戦略や、miiveのプロダクト・組織の現在地はもちろん、今回の資金調達の舞台裏や今後の展望についてお話する予定です。

■miiveについて

『miive』は、Visaカードとアプリを活用した全国・全世界でご利用いただけるポイント型の新しい福利厚生プラットフォームです。企業は、利用できるお店や使い方を設定してポイントを付与し、従業員は専用カードで決済するだけでポイントを利用できます。拠点格差のない福利厚生の実現や既存手当の見直し、採用・定着における他社との差別化や、インフレに伴う従業員への還元強化など、さまざまな課題解決をサポートしています。

会社概要

商  号:株式会社miive

設  立:2020年7月2日 代 表 者 :栗田 廉

本  社:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5 リンクスクエア新宿 16F

事業内容:福利厚生プラットフォーム「miive(ミーブ)」の開発・運営

U R L:https://miive.jp/

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会社概要

株式会社miive

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URL
https://miive.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目27−5 リンクスクエア新宿 16F WeWork
電話番号
-
代表者名
栗田 廉
上場
未上場
資本金
7億円
設立
2020年07月