レシップ 静岡県に富士登山事前登録システムを納入

安全で快適な登山体験とオーバーツーリズム対策の両立へ

レシップ

レシップホールディングス株式会社(本社:岐阜県本巣市、代表取締役社長:杉本 眞)の連結子会社レシップ株式会社(以下、レシップ)は、静岡県に、「静岡県富士登山事前登録システム」として「LECIP CMP(コンテンツ・マネージメント・プラットフォーム)(以下:LECIP CMP)」及び関連アプリケーションを採用いただきました。

2025年5月9日より、2025年登山シーズンにおける静岡県側の登山口(富士宮・御殿場・須走ルート)からの入山者を対象に、「静岡県FUJI NAVIアプリ」を活用した事前の入山手続き、入山料の納付などの運用を開始します。本システムは、富士山のオーバーツーリズム対策と、登山者の安全で快適な登山体験の両立を目指し、世界遺産富士山の保護と持続可能な観光に貢献します。

静岡県FUJI NAVIアプリ

導入の背景

世界文化遺産である富士山は、その美しい景観と神聖な魅力により、国内外から多くの登山者が訪れます。しかし近年、御来光時の混雑、夜間弾丸登山、マナー違反といったオーバーツーリズムが深刻化し、自然環境への負荷や登山者の安全確保が大きな課題となっています。

静岡県では、これらの課題解決に向けて、2024年の富士登山シーズンに事前登録と電子認証による入山管理の試行を実施しました。その結果、一定の効果が見られた一方で、入山料の決済や登山者の位置情報把握など、更なる機能強化の必要性が明らかになりました。

 そこで、2025年の条例改正に合わせて、より高度な入山管理システム導入を検討した結果、LECIP CMPの優れた機能性、拡張性、そしてレシップの充実したサポート体制が評価され、この度の採用に至りました。本システムにより、オーバーツーリズムの抑制、登山者の安全確保、そして富士山の自然環境保護を同時に実現し、持続可能な観光へと繋げていきます。

導入内容

本システムは、レシップが継続的に開発している統合化型DXソリューション(LECIP CMP)や、モバイルチケット販売システム(QUICK TRIP)の開発資産をベースとして、新たに、静岡県FUJI NAVI アプリ、ランディングページなど富士登山管理に必要な様々な機能を追加開発することによって実現しました。

登山者は、QUICK TRIP の予約機能によって登山ルートや登山日を選択して入山料を支払ったのち、静岡県FUJI NAVIアプリにて、富士登山のルール・マナーについての事前学習を登山前に行います。登山当日は、登山道入り口で入山証(二次元コード)を静岡県 FUJI NAVI で提示し、認証を受けることでスムーズに登山を開始、登山中も地図機能や緊急情報機能を利用して安心・安全に富士登山を楽しむことができます。

また、このシステムは日本語を含め7言語に対応し、増加するインバウンドの登山者にも対応します。

静岡県富士登山事前登録システムの詳細

▼事前登録ページURL:https://fujisan223registration.com

▼登録開始日:2025年5月9日(金)

▼入山料:4,000円

▼対象者:2025年富士登山シーズン(7月上旬 〜 9月上旬)に富士宮、御殿場、須走ルートの県が定める基準点から山頂側に立ち入る方

▼人数規制:なし

▼時間規制:14時以降、山小屋宿泊予約の有無を確認(予約がない方は入山出来ません)

▼対応言語:7言語8表記 日/英/中(簡・繁)/韓/ベトナム/タイ/インドネシア

今後の展望

レシップは、今回の「静岡県富士登山事前登録システム」の導入を皮切りに、「LECIP CMP」と「QUICK TRIP」の技術を組み合わせたスマート観光ソリューションを全国の観光地へ展開していくことを目指します。富士山での実績とノウハウを活かし、オーバーツーリズム対策、地域観光DXの推進、そして持続可能な観光の実現に貢献してまいります。

具体的には、他の山岳地域や国立公園、歴史的な街並みが残る観光地など、多様なロケーションへの導入を検討しています。それぞれの地域特性に合わせたカスタマイズを行い、観光客の満足度向上と地域経済の活性化に寄与したいと考えています。

また、今後「FUJI NAVIアプリ」を多機能な汎用観光アプリへと進化させ、観光情報の提供、交通手段の検索・予約、地域クーポンの発行など、旅行体験全体をサポートするプラットフォームへと成長させることも可能です。これにより、観光客の利便性を向上させるとともに、地域事業者のデジタル化を支援し、より魅力的な観光地づくりに貢献します。

LECIP CMP(コンテンツ・マネージメント・プラットフォーム)について

「LECIP CMP」は、様々なデジタルコンテンツを制作できる統合型DXクラウドシステムです。お手持ちのパソコンで、デジタルサイネージのコンテンツ制作、モバイルチケットの発行などができます。

また、時刻連動タイムテーブル表示、多言語表示、タッチパネル表示などに対応した高機能な画面デザインや表示デザインを画面上で確認できるプレビュー機能など、充実した編集機能を有しています。

動画/静止画コンテンツの配信スケジュール設定や、配信結果のレポート作成など広告管理に必要な機能も充実しています。

これらの機能はLECIP CMP上に独立したWEBアプリケーションとして提供します。

LECIP CMP(コンテンツ・マネージメント・プラットフォーム)の特徴

  • ロケーションフリー

 各事業者の運行予定の登録、デジタル広告の設定/配信作業などを、遠隔地にあるオフィスから行うことが可能です。現地に出向く必要がなく、業務効率化につながります。

  • ユーザー権限の設定機能

 バス運行管理業務、広告配信業務、各事業者の作業などそれぞれの業務に合わせ、機能を制限したアカウント管理を行うことができます。

  • 将来の拡張性に優れたクラウド型システム

 バス車内へのデジタル広告配信や、他のバス発着拠点への運行予定案内を行うためにシステムを拡張する際は、ディスプレイを増設するだけで拡張できます。

  • 柔軟で多様な案内表示

発着案内、デジタル広告、多言語表示、緊急時の案内など各事業者のニーズに合わせ、柔軟な表示が可能です。

LECIP CMP(Content Management Platform)特設サイトはこちらから

 https://www.lecip.com/cmp/jp/index.html

<会社概要>

会社名 :レシップ株式会社
所在地 :岐阜県本巣市上保1260番地の2
設立  :1953年3月(レシップホールディングス株式会社100%出資)
事業内容:バス・鉄道用電装機器等の製造および販売・サービス、
     各種産業機器および自動車部品等の製造および販売・サービス
会社ホームページ:https://www.lecip.co.jp/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

URL
https://www.lecip.co.jp/hd/
業種
製造業
本社所在地
岐阜県本巣市上保1260番地の2
電話番号
058-324-3121
代表者名
杉本 眞
上場
東証スタンダード
資本金
17億1822万円
設立
1953年03月