瀬戸内国際芸術祭2025 春会期に見るインバウンド人気商品ランキング[香川編]
〜 2025年上半期、春の瀬戸内芸術祭とともに動いたインバウンド購買傾向とは?~
株式会社Payke(本社:沖縄県那覇市、代表取締役:古田奎輔、以下 Payke)は、提供する訪日外国人向けショッピングサポートアプリ「Payke(ペイク)」で、瀬戸内国際芸術祭2025の春会期(4月18日〜5月25日)を一部含む期間(2025年1月1日〜6月30日)に取得された「香川エリア限定」スキャンデータを基に、国籍・地域別(韓国、台湾)店頭注目商品ランキングTOP10を発表いたしました。併せて、前年同月のランキングとの比較も実施しています。

店頭注目商品ランキングとは?
Paykeは、商品のバーコードをスキャンするだけで、商品情報を7言語で表示できるアプリです。スキャン回数が多い商品は、それだけ多くのユーザーが手に取って確認していることを意味します。今回そのデータを基にランキングを作成しました。
店頭注目商品ランキングは、インバウンド客が実際に店頭で興味を持ち、より詳しい情報を求めた商品の傾向を示しており、検索ランキングとは異なる視点から消費者の関心を読み解くことができます。2025年のランキングには、前年には見られなかった新たな傾向やニーズの変化が表れています。特に、2024年との比較や台湾・韓国間の違いに注目すると、顧客関心の移り変わりがより鮮明に見えてきます。
今回の分析では、2025年1月〜6月にかけて取得された香川エリアのスキャンデータを対象とし、瀬戸内国際芸術祭2025の春会期(4月18日〜5月25日)も含まれています。本データは、今後開催される夏・秋会期に向けた販促や商品戦略の参考としても活用いただける可能性があります。
大阪エリア版および福岡エリア版のランキングも公開中です。ぜひ以下のリンクからご確認ください。
総合 | 店頭注目商品ランキング(全国籍)
こちらは、2025年1月1日〜6月30日に香川でインバウンド客によってスキャンされた商品の総合ランキングです。

今年のランキングは、すべてが新顔の商品で占められる結果となりました。トレンドの移り変わりがいかに早く、常に最新の動向を捉えることの重要性を物語っています。1位にランクインしたのは、参天製薬の「ソフトサンティア(人工涙液型点眼剤)」。目薬といえばロート製薬が定番というイメージもある中、意外な結果とも言えます。また、2位・3位に「キレートレモン」シリーズが連続ランクイン。2024年のランキングには飲料カテゴリが1つも入っていなかったことを考えると、SNSを通じて話題が広がり、短期間で注目商品として定着したことが見て取れます。
■ 全国籍 2025香川 店頭注目商品ランキング TOP10
1位:参天製薬 ソフトサンティア 人工涙液型点眼剤
2位:ポッカサッポロ キレートレモン クエン酸2700
3位:ポッカサッポロ キレートレモン MUKUMI 瓶 155ml
4位:ナザールスプレー 30ml 第2類医薬品
5位:クオリティファースト ダーマレーザー スーパーVC100マスク
6位:【指定第2類医薬品】イブスリーショットプレミアム 60錠
7位:パブロンゴールドA錠 210錠
8位:キュアレアa 8g
9位:スイサイ ビューティクリア パウダーウォッシュN
10位:小林製薬 のどぬーるスプレーEXクール
台湾 vs 韓国 | 店頭注目商品ランキング
ここからは、国籍別に見たランキングの違い(台湾 vs 韓国)に注目します。

台湾では、健康志向のサプリメントやのどケア商品が上位を占めた一方で、韓国では食品カテゴリの商品が多数ランクインする結果となりました。
台湾の1位は「DHC ビタミンミックス 60日分」。2位・3位にはのどスプレーが入り、健康管理やセルフケアを意識した商品が目立ちます。また、5位には「DHC マルチビタミン」、6位には「キレートレモン」も入り、ビタミン系の人気が根強いことがわかります。
一方、韓国では「シュガートーストきなこ揚げパン風味」や「ジャージー牛乳プリン」、「太田胃散」などの食品・医薬品が上位に。特に食べ物関連の商品が多くランクインしている点が特徴的です。
国や地域によって注目される商品カテゴリは大きく異なり、それぞれのニーズに合わせた対応が重要であることが明らかになりました。
■ 台湾 2025香川 店頭注目商品ランキング TOP10
1位:DHC ビタミンBミックス 60日分
2位:のどぬーるナイテクトスプレー 15ml
3位:小林製薬 のどぬーるスプレーEXクール
4位:【指定第2類医薬品】イブスリーショットプレミアム 60錠
5位:DHC マルチビタミン 60日分
6位:ポッカサッポロ キレートレモン MUKUMI 瓶 155ml
7位:[第3類医薬品]ソフトサンティアひとみストレッチ
8位:ロートリセグロウ
9位:クオリティファースト ダーマレーザー スーパーVC100マスク
10位:パストンゴールドA微粒46包
■ 韓国 2025香川 店頭注目商品ランキング TOP10
1位:ソントン シュガートーストきなこ揚げパン風味 100g
2位:毛穴撫子 お米のマスク 10枚入
3位:パブロンゴールドA錠 210錠
4位:クラブ すっぴんパウダーパステルローズの香り 26g
5位:クラブすっぴんパウダーC クリアタイプ プレストパウダー
6位:パブロンゴールドA微粒44包
7位:サナ なめらか本舗 豆乳イソフラボン リンクルアイクリーム N
8位:太田胃散 分包 48包
9位:なめらか本舗 目元ふっくらクリーム
10位:やまや 明太ペースト スプレッド
カテゴリ別(麺類)| 店頭注目商品ランキング
うどん県として知られる香川県は、麺類に対するインバウンドの関心が特に高い地域のひとつです。今回は、麺類カテゴリに絞って、香川県と東京都それぞれのランキングを比較しました。

香川県では、6位・9位・10位に「純生讃岐うどん」や「さぬきの夢うどん」、「本場さぬきうどん」など、地元に根差したうどんブランドがランクインしており、地域ならではの人気がランキングに色濃く表れています。特に、“さぬき”などのキーワードを含む商品が複数見られることから、旅行者の「本場で味わいたい」「現地で買いたい」といったニーズが反映された結果といえます。
一方、東京都のランキングでは、日清食品などの全国的なインスタント食品やブランドが上位を独占しており、認知度や利便性を重視した購買傾向が見て取れます。
同じ「麺類」でも、香川ではご当地ブランド、東京では大手インスタント食品と、地域の特性が購買行動に違いを生み出している点は、比較としても非常に興味深いポイントです。
■ 香川県 2025麺類カテゴリ 店頭注目商品ランキング TOP10
1位:カップヌードル シーフードヌードル 75g
2位:日清カップヌードル 78g
3位:日清食品 蒙古タンメン中本 辛旨味噌タンメン
4位:ヤマダイ 凄麺 京都背脂醤油味 ラーメン
5位:明星食品 チャルメラ ちいかわラーメン しょうゆ味 35g×15個入
6位:純生讃岐うどん4人前
7位:日清 だし仕込カップヌードルシーフード 20個(6月中旬頃入荷予定)
8位:日清食品 アンパンマンらーめん あっさりしょうゆ 32g×15個入
9位:日の出製麺所 本場さぬきうどん
10位:さぬき麺業 さぬきの夢うどん3人前
■ 東京都 2025麺類カテゴリ 店頭注目商品ランキング TOP10
1位:日清カップヌードル 78g
2位:カップヌードル ビッグ 12個入り
3位:カップヌードル シーフードヌードル 75g
4位:日清食品 蒙古タンメン中本 辛旨味噌タンメン
5位:日清のどん兵衛 きつねうどん 東日本版 12個入
6位:日清焼そばU.F.O. 129g
7位:日清のどん兵衛 天ぷらそば 東日本版 12個入
8位:日清焼そばU.F.O. 大盛カップ167g×12個セット
9位:日清カップヌードル シーフード ビッグ
10位:日清食品 カップヌードル パクチー香るトムヤムクン
最後に
今回は、2025年上半期(1月〜6月)における香川エリアの店頭注目商品ランキングを、国籍別・カテゴリ別にご紹介しました。台湾は健康系、韓国は食品系など、国ごとの傾向の違いが見られました。また、ご当地商品としてうどんの人気も一部で確認され、地域性がゆるやかに購買行動に反映されていることがわかります。
Paykeとしても、今後もスキャンデータや検索傾向などのユーザー行動をもとに、各市場のニーズや関心の変化を捉え、企業・ブランドの皆さまにとって価値あるインサイトをお届けできるよう努めてまいります。
Paykeが提供する価値
Paykeはインバウンド向けにさまざまなソリューションを提供しています。累計500万ダウンロードを超えるユーザ基盤と、そこから得られる豊富なデータから、各企業様のニーズに合わせたご提案が可能です。
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旅マエ、旅ナカ、旅アトでのユーザへのリーチ:ユーザの9割は旅マエでPaykeをダウンロード。そのうち7割が3ヶ月以内に来日します。旅マエ段階でアプリ内で購入商品を探しているユーザも多く、効率的なアプローチが可能です。
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インバウンドの購買関連データ:いつ、どこで、誰が、どの商品を手に取ったかが把握できます。属性毎のトレンドや、特定チェーンでの傾向などマーケティング戦略立案に活用できるデータを保持しています。
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アンケート調査:直近での訪日可能性が高いユーザーに直接アンケートをとることが可能です。
お問い合わせ
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【会社概要】
■株式会社Payke
本社:沖縄県那覇市真嘉比2丁目5−16
代表者:代表取締役CEO 古田 奎輔
設立:2014年11月
資本金:100百万円
概要:商品パッケージにある「バーコード」をスマホでスキャンするだけで、商品のあらゆる情報を7言語で表示することができる訪日外国人アプリ「Payke」を運営。現在、約68万点の商品データを7言語で保有し、訪日客が手に取る商品の約90%*1をカバーしています。2015年のサービス開始以来、アジア圏を中心に500万人*2以上が利用し、企業向けには広告配信やデータ提供を行うなど、累計1,200社以上の企業や団体に活用されています。さらに、「Paykeタブレット」を国内の主要小売チェーンに導入し、多くの訪日外国人に利便性を提供しています。
*1 当社実績(2024)Paykeアプリにて国内でスキャンされた回数を分母に商品情報を保有していた割合
*2 API提供先なども含む利用者
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