東京都立小児総合医療センターと「ファシリティドッグ・プログラム」の業務委託契約を締結
病院に常勤する犬・ファシリティドッグと、看護師資格を持つハンドラーのペアでの活動が、業務委託化されました
小児がんや重い病気とたたかう子どもたちを支援する認定NPO法人シャイン・オン・キッズ(理事長キンバリ・フォーサイス http://sokids.org/ja/ )は東京都立小児総合医療センター( http://www.byouin.metro.tokyo.jp/shouni/ )と、2019年度に導入したファシリティドッグ・プログラムについて、2021年度から業務委託契約を締結しました。
当法人は専門的なトレーニングをつんだ病院に常勤する犬 “ファシリティドッグ”を、2010年1月より静岡県立こども病院に、2012年7月より神奈川県立こども医療センターに派遣。限られた寄付金を新しい病院への普及や育成事業に活用し、より安定的に運営するため、両病院とも2014年度から活動費の一部負担開始に協力いただきました。この協力を生かし、東京都立小児総合医療センターへの導入を進め、導入初年度・2ヵ年目は企業、個人の皆さまからのご寄付をもとに、クラウドファンディングや助成団体からの支援も合わせ活動してきました。
参考 : 2019年7月リリース「都内初のファシリティドッグ導入、東京都立小児総合医療センターでの開始について」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000023199.html )
この度の業務委託化に伴い、締結セレモニーをオンラインにて行いました。
https://youtu.be/eICqZIj-ln8
院長 廣部誠一氏よりいただいたコメント抜粋
院長としてファシリティドックの業務委託化ができたことを大変嬉しく思います。アイビーとハンドラーの大橋さんの活動が評価された結果です。私はいつも職員には、笑顔で働きましょう、皆さんの笑顔で病気とたたかう子どもたちも笑顔になれます、とお願いしています。まさにアイビーチームは、病気とたたかう子供たちを笑顔にしてくれます。家族、職員、もちろん私も笑顔にしてくれます。
さらに、医療チームの一員としてアイビーが毎日病院にいることで、子どもたちが治療に前向きになれる医療者としての力があります。例えば、がんの子どもたちの歯科口腔ケアでは、歯科衛生士に同行します。今まで歯みがきを嫌がっていた子どもも、アイビーが横で磨いているのを見た途端、自分から歯をみがき始めました。それだけでなく、みがき残しも格段少なくなりました。
このようなエビデンスを一つ一つ積み上げていくことで、ファシリティドックを社会にアピールし、日本全体に広めたいです。
コロナ禍、両親との面会時間が制限された子供たちにとって、ますますアイビーは大切な存在です。今後もさらにファシリティドックが多くの小児病院で活躍できるよう、協力していきたいと思います。
参考:令和元年度テーマ別改善運動「ファシリティドッグが介在した口腔ケアの取り組み」
https://www.byouin.metro.tokyo.lg.jp/about/jigyou/soshiki_gaiyou/qc/pdf/1617e90e7f0a7c1be33e2522240b1a8a426ad2c3.pdf
理事長 キンバリ・フォーサイスからのお礼のコメント
私たちシャイン・オン・キッズが日本にファシリティドックを導入して、11年目に入りました。この度、東京都から正式に委託事業として契約いただいたことを、大変嬉しく思います。何より、ファシリティドッグ・プログラムが一つの医療の専門職による事業として、必要性が認められたことは、とても大きな意義があることです。
ご尽力をいただきました、東京都立小児総合医療センター、並びに東京都病院経営本部の皆様に、心より御礼申し上げます。
ファシリティドッグ ・ハンドラー 大橋真友子のコメント
このたび委託業務として、ファシリティドッグ・プログラムに対価が発生することで、今まで以上に責任を感じています。この責任を胸にアイビーと一緒に、子供たちにたくさんの笑顔を届けられるように、これからも頑張っていきたいと思います。この度はありがとうございました。
団体を立ち上げた2006年より、たくさんの皆様のご支援のおかげで、ファシリティドッグ を日本に導入でき、そしてこの度の委託事業化にもつなげることができました。組織として事業を発展的に継続していくためには、直接経費だけでなく、間接経費の確保が欠かせません。小児がんや重い病気で入院する子ども達とそのご家族の笑顔のために、”ファシリティドッグがどのこども病院でも活躍できる社会”” 目指したい所存です。是非これからも、ご支援をお願いいたします( https://ja.sokids.org/support/donate/ )。
皆さまからのご支援を、育成事業や啓発、新規導入に向けた活動にいかしてまいります。
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