日本のディスプレイ広告ビューアビリティは世界最下位、アドフラウド率は世界ワースト2位に。IASの最新調査から判明
日本のデジタルメディア品質は、依然としてビューアビリティとアドフラウドに大きな課題
2022年4月1日 - デジタルメディア品質分野のグローバルリーダーであるIntegral Ad Science(ナスダック:IAS、本社:米国ニューヨーク、CEO:リサ・アッツシュナイダー / 日本オフィス:東京都千代田区、日本カントリーマネージャー:山口武、以下 IAS)は、本日、日本のデジタルメディアのパフォーマンスと品質に関する洞察を世界各国との比較とともに提供する「メディアクオリティレポート 第16版」を発表しました。
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2021年下半期も世界ワースト1位を記録
日本のディスプレイ広告のビューアビリティ
日本では、デスクトップディスプレイ広告のビューアビリティで低下傾向が続き、世界平均の70.1%を大きく下回り、前年同期比2.3ポイント減、世界最低の53.5%を記録しました。モバイルウェブディスプレイ広告のビューアビリティも、世界平均65.6%に対して日本は49.1%と、こちらも調査対象国で最低の数値となりました。
日本のディスプレイ広告のアドフラウド率は
改善傾向にあるとはいえ、デスクトップ/モバイルウェブ共に世界ワースト2位
日本のデスクトップディスプレイ広告における、アドフラウド対策済みキャンペーンのフラウド率は、前年同期比で0.3ポイント改善し、2.6%となりました。しかし、多少の改善傾向が見られたにも関わらず、この数値は依然として世界ワースト2位の低水準でした。なお、デスクトップディスプレイ広告におけるアドフラウド率の世界平均は1.4%、アドフラウド未対策の場合は、10.7%の高さであったことが分かっています。日本のモバイルウェブディスプレイ広告におけるアドフラウド率は、2021年下半期に1.5%へと低下したものの、未だ世界で2番目に高いアドフラウド率でした。世界平均で見ると、モバイルウェブディスプレイ広告におけるアドフラウド率は0.5%、不正対策を取り入れていない未対策キャンペーンでも6.3%に留まりました。
世界的に減少したタイムインビュー
日本でも同傾向ながら、デスクトップディスプレイでは世界平均を若干上回る結果に
2021年下半期、世界のディスプレイ広告のタイムインビュー(TIV:ビューアブルなインプレッションが継続して表示された平均時間)は、すべての環境で減少しました。年間の減少幅は、モバイルウェブで3.6%、デスクトップで6.5%、モバイルアプリで11.1%でした。日本のデスクトップディスプレイのTIVは22.02秒で、前年同期比1.51秒減少しましたが、世界平均の21.73秒よりも長いTIVを記録しました。日本のモバイルウェブディスプレイのTIVは14.22秒とやや減少し、世界平均の14.69秒を下回る結果となりました。
Integral Ad Scienceの日本カントリーマネージャー山口武は、次のように述べています。
「日本のデジタル広告の品質は、ビューアビリティで世界最下位と世界標準から大きく遅れをとっています。デジタル広告がインパクトを与えるためには、単に配信されるだけでなく、広告が見られる必要があります。広告主は、ビューアブルな在庫とビューアブルなCPM(vCPM)を優先し、デジタル広告がどこにいても実際の人々に見てもらえる機会を確保することが重要です。日本が、アドフラウド率の最も高い国の一つであることに未だ変わりはありませんが、前年同期比で若干減少していることが確認されており、今後、JICDAQのようなアドフラウド対策や低品質なインプレッションを軽減するための新たな取り組みが、業界にポジティブな変化をもたらすと確信しています。」
Integral Ad Scienceのメディアクオリティレポート 第16版は、ディスプレイ、動画、モバイルウェブ、アプリ内広告におけるブランドセーフティ、アドフラウド、ビューアビリティのトレンドを紹介しています。2021年7月1日から12月31日の間に実施された広告キャンペーンから、全世界の何兆ものデータインプレッションを分析したものです。
レポートの全文は、以下からご確認いただけます。
https://bit.ly/jp-mqr16
- Integral Ad Scienceについて
詳しくは、https://integralads.com/jp/をご覧ください。
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