【シニアの最新調査】シニアの暮らしは“自立×支援のハイブリッド”へ~9割が自立維持志向~

50代以上のシニア530名以上に『シニア向け住宅と介護サービスへの意識』に関するアンケート調査を実施

コスモヘルス株式会社

シニア専門のマーケティングプラットホーム コスモラボ(会社名:コスモヘルス株式会社、本社:東京都港区、代表取締役社長 小塚 崇史)がシニア層の『シニア向け住宅と介護サービスへの意識』に関するアンケートリサーチのレポートをリリースしました。本レポートでは、50歳以上のシニア層を対象に、現在の住環境への不満感や、介護サービスへの関心、将来の住み替え意向などについて、意識と実態調査を実施しました。シニア世代の住まいと介護に関する課題と要望が明らかになりました。

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調査トピックス

◆安全性への根深い不安
住まいへの不満として、「火災や地震があったら耐えられるか不安」(36.7%)が最多で、「防犯面が心配」(32.4%)が続いています。シニア世代にとって住環境の安全性は最重要課題となっており、災害リスクや防犯への懸念が生活の安心感を大きく左右している現実が浮き彫りになりました。

◆現在は自立、将来は柔軟な支援を希望

現在は「自立しており、介護や支援は特に必要ない」(90.6%)が圧倒的多数を占める一方、将来的には「必要時にサポート有」(39.4%)と「自立中心」(38.4%)への関心がほぼ同水準で高くなっています。自立を維持しながらも必要に応じて支援を受けられる柔軟な体制への期待が明確に表れています。

◆費用負担への強い懸念
シニア向け住宅の費用として「10万円未満」(56.9%)が過半数を占め、将来的な施設への入居や住み替えにあたっての不安として、「費用負担の大きさ」(65.3%)がトップとなっています。経済的な制約が住み替えや介護サービス利用の最大の障壁となっており、適正価格でのサービス提供が切実に求められています。

1:現在のお住まいについて、不満に思う点はありますか?
  (複数回答可)(有効回答者数:531名)

「火災や地震があったら耐えられるか不安」(36.7%)が最多で、「防犯面が心配」(32.4%)や、「スーパーやドラッグストアが家から遠い」(27.1%)が続きます。「段差が多く、つまずきや転倒が心配」(20.5%)や、「冷暖房が十分でなく夏は暑く、冬は寒い」(17.9%)も一定数挙げられています。災害への不安が最も高い結果は、近年の自然災害の頻発がシニア世代の住環境への意識に大きな影響を与えていることを示しています。

2:現在の生活において、日常生活で支援や介護がどの程度必要ですか?
  (有効回答者数:531名)

「自立しており、介護や支援は特に必要ない」(90.6%)が圧倒的多数を占め、「要支援・要介護認定を受けている」(4.3%)や、「一部の家事や外出に、家族やヘルパーのサポートが必要」(4.1%)は少数にとどまります。

約1割が何らかの支援や介護を必要としている現実があり、この層への適切なサポート体制の整備が重要です。圧倒的多数が自立している状況は、将来への備えや予防的な支援への関心が高まる基盤となっており、自立を維持しながら必要時に適切な支援を受けられる体制づくりの重要性を示唆しています。

3:将来的にどのような介護サービス・サポートに興味がありますか?
(すでに介護サービス・サポートを受けている方は、現在の状況に近いものを選択)(有効回答者数:503名)(有効回答者数:782名)

「必要時にサポート有:見守りがあり、必要に応じて介護サービスを利用できる」(39.4%)と「自立中心:バリアフリーや安否確認、交流や生活支援サービスがある」(38.4%)がほぼ同水準でトップを占めます。「介護常駐:介護スタッフが常駐し、医療機関と連携している」(8.0%)は少数派で、「その他」(14.3%)も一定数存在します。

4:将来シニア向け住宅(施設含め)に住み替えるとしたら、月々の費用について、どのくらいなら負担できると思いますか?
  (すでに住んでいる方は月々の費用を回答)(有効回答者数:343名)

「10万円未満」(56.9%)が過半数を占め、「10〜20万円」(21.9%)が続きます。「20〜30万円」(1.2%)、「30〜40万円」(0.3%)はごく少数で、「わからない」(19.8%)も約2割存在します。約6割が月額10万円未満を負担の上限と考えている結果は、シニア世代の経済的制約が非常に厳しいことを示しています。年金収入が主体となる中で、住居費に充てられる金額には限界があり、高額なサービスは現実的ではないことが明らかです。

5:「シニア向け住宅」のサービスの中で、気になるものはありますか?
  (複数回答可)(有効回答者数:431名)

「緊急時の対応(24時間コールボタン、医療との連携)」(55.7%)が最多で、「食事の提供・栄養管理」(51.3%)が続き、いずれも過半数の支持を得ています。「運動プログラム、健康チェック」(39.4%)や、「見守り・安否確認」(37.4%)も約4割が関心を示しています。緊急時対応への関心が最も高い結果は、シニア世代が突発的な健康問題や事故への不安を強く感じていることを示しています。

6:将来的に施設への入居や住み替えにあたって、不安に思うことは何ですか?  
  (複数回答可)(有効回答者数:531名)

「費用負担の大きさ」(65.3%)が圧倒的多数で、「認知症になった場合に住み続けられるか」(48.2%)や、「入居後や住み替え後の人間関係」(34.5%)が続きます。「引っ越しが大変」(23.0%)や、「保証人が必要かどうか」(21.7%)も一定数が懸念しています。費用負担への不安が3分の2に達している結果は、経済的制約がシニア世代の住み替え検討において最大の障壁となっていることを明確に示しています。

総評

本調査から見えてきたのは、「安全性重視と経済的制約の現実」というシニア層の住宅・介護サービスに対する意識の特徴です。現在の住まいでは「火災や地震があったら耐えられるか不安」(36.7%)と「防犯面が心配」(32.4%)が上位を占め、安全性が最重要課題となっています。

現在の生活状況では「自立しており、介護や支援は特に必要ない」(90.6%)が圧倒的多数を占めます。その一方で、介護サービス・サポートについては、将来的には「必要時にサポート有」(39.4%)と「自立中心」(38.4%)といった形式に関心が高く、自立維持と柔軟な支援の両立を求めていることが明らかになりました。シニア向け住宅の費用上限については、月額「10万円未満」(56.9%)が過半数を占め、施設への入居や住み替えにあたっての不安として「費用負担の大きさ」(65.3%)がトップとなっており、経済的制約が住み替えや介護サービス利用の最大の障壁となっています。

求めるサービスでは「緊急時の対応(24時間コールボタン、医療との連携)」(55.7%)と「食事の提供・栄養管理」(51.3%)が過半数の支持を集め、安全確保と健康維持が重要視されています。「運動プログラム、健康チェック」(39.4%)への関心も高く、予防的な健康管理への意識も確認されました。

将来への不安では、「認知症になった場合に住み続けられるか」(48.2%)が約半数に達し、健康状態悪化時の継続性への懸念も大きな課題となっています。「入居後や住み替え後の人間関係」(34.5%)への不安も3分の1以上が抱えており、新しい環境での社会適応への心配も存在します。

これらの結果は、シニア向け住宅・介護サービスにおいて、低価格での安全・安心・健康サービスの提供や、自立支援と必要時サポートの柔軟な組み合わせ、そして経済的・心理的不安の解消が重要な課題であることを示しています。シニア世代の現実的なニーズに応える持続可能なサービス設計が求められています。


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コスモラボについて

コスモラボは、シニアに特化したマーケティングサービス全般を提供しています。

主に60歳以上の約20万人のシニア会員を対象に、広告、アンケートリサーチ、インタビュー調査、ホームユーステストなど、多彩な調査手法で企業のマーケティング活動を支援します。

調査概要

◾️調査方法:ネットリサーチ
◾️調査地域:全国
◾️対象者 :「コスモラボ」のアンケートモニター
◾️回答総数:531
◾️調査対象期間:2025年8月27日

データのご利用に関して

レポートの著作権は、コスモヘルス株式会社が保有します。

調査データの引用・転載の際は、「コスモヘルス株式会社調べ」と出典を明記いただき、

引用元として、下記リンクを記載いただきますようお願いいたします。

https://cosmolab.jp/report/housing_for_seniors_2508/

また、併せて広報担当までご連絡をお願いいたします。
https://cosmolab.jp/contact

会社概要

◾社名 :コスモヘルス株式会社
◾代表者:代表取締役社長 小塚 崇史
◾本社 :東京都港区新橋1-12-9-10F
◾設立 :1984年7月1日
◾資本金:1億円
◾URL :https://www.cosmohealth.co.jp/

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業種
医療・福祉
本社所在地
東京都港区新橋 1-12-9-10F
電話番号
03-5537-3030
代表者名
小塚崇史
上場
未上場
資本金
1億円
設立
1984年07月