【独自調査】全国938件の理美容開業ランキングを公開。開業半減は“縮小”ではなく“転換点”
データが示すのは減少ではなく変化─データで見る“個×デジタル”の時代
株式会社Review(リビュー/大阪市中央区/代表取締役:藤本茂夫)は、「人」と「IT」のチカラを組み合わせ、全国の実在する店舗・施設・法人などのデータを独自に収集・整備し、提供するデータプロバイダーです。
日々データを更新し、圧倒的な網羅性とリアルタイム性を保持。
他社にはない“人の手を通したデータの強さ”を武器に、マーケティング・営業戦略・経営企画やサービス設計など、データであらゆるビジネスの支援をしています。
そんな弊社ならではの、2025年1月〜3月における理美容業の開業動向を独自調査した最新レポート「全国理美容開業ランキングレポート ver5」を公開いたしました。

本レポートでは、全国938件の理美容開業データをもとに、
美容所の開業数が理容所の約14倍に達する“美容優位”の加速、都市部への開業集中と地方の小規模・特化型サロンの広がり、シェアサロンやフリーランス化による“開業のかたち”の変化、SNSを起点とした集客構造の転換、そして「体験価値型サロン」へのシフトなど、理美容業界の変化と次の潮流を多角的に分析しています。
■ 全国938件の開業から読み解く、理美容業界の“構造変化の始まり”
変わる“開業地図”、2025年の理美容業界はどこへ向かうのか─。
2025年1月〜3月の3ヶ月間で、新たに開業した理美容店舗は全国で938件。
前々年(2,097件)、前年(1,869件)からほぼ半減し、統計上も異例の落ち込みとなりました。
しかし、この減少は単なる“開業離れ”ではありません。
都市部集中が続く一方で、地方では小規模・特化型サロンの動きが広がりを見せています。
理容は成熟フェーズに入り新規参入が少ない一方、美容ではSNS集客やフリーランス化が進み、開業スタイルが多様化。
競争の舞台は「立地」から「個の発信力」へと変化しつつあります。
本レポートでは、2025年1月〜3月の全国開業データをもとに、地域別の動向と業態別の差異から、理美容業界の現在地と次の潮流を読み解いています。
全国の理美容開業ランキングTOP5

2025年1月〜3月における理美容の開業件数を都道府県別に集計したところ、以下のエリアが上位を占めました。
1位:東京都(127件)
2位:大阪府(84件)
3位:愛知県(76件)
4位:神奈川県(64件)
5位:埼玉県(59件)
これらの都府県に共通するのは、人口集中と高い美容意識を背景に、SNS集客や特化型・高感度サロンといった“新しいサロンモデル”が増加している点です。
東京都では、駅近や人気エリアを中心に「韓国風特化」「メンズ専門」「カラー特化」などの高感度サロンが増加。Instagram・TikTokを起点としたSNS集客型の開業が定着しています。
大阪府では、商業地はトレンド型、住宅地はリーズナブルで通いやすい日常サロンが増えるなど、地域ニーズに応じたバランス型の出店が特徴です。
愛知・神奈川・埼玉などの郊外エリアでは、ショッピング施設や住宅地に“家族で通える”“いつものサロン”が堅調。立地だけでなく、居心地や信頼感といった体験価値が選ばれる理由になっています。
地域密着・日常利用・安定需要をベースに、“立地の良さ”だけでなく、“居心地や信頼感”といった体験価値で選ばれる時代に移行しています。
※詳しくはレポート資料をご覧ください。
■ 新時代の理美容経営を支える“3つの力”
開業数が半減したこの構造転換期において、今後の理美容経営を支える特に重要となるのは、以下の3点ではないかと思われます。
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ブランド力 × 集客DX
SNSを活用したオンライン集客と、リピート率・LTVのデータ管理による「ミクロ経営」。
競争軸が“立地”から“個人のブランド”へ移行しています。
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低リスク独立モデル
初期投資を抑えられるシェアサロン・面貸し・業務委託など、多様な働き方を前提にした収益モデルの構築。(フリーランス新法への対応も含む)
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体験価値の設計力
価格競争に陥らず、空間・接客・独自サービスによる“選ばれる体験”を提供。
地元で通い続けてもらう「サードプレイス」としての存在が重要です。
これらの要素を備えた次世代サロンは、高まる社会のニーズと多様化する働き方の両立を可能にする、新しいスタンダードモデルとして注目を集めています。
■ 開業推移から見える“量から質への転換”

全国の理美容開業数は、ここ3年で大きく減少しています。
2023年:2,097件
2024年:1,869件
2025年:938件(1〜3月時点の年換算でも大幅減の見込み)
こうした減少は、“理美容業界そのものが縮小している”というよりも、働き方・開業のかたちが大きく変わりつつあること を意味します。
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コスト上昇(円安・エネルギー価格・不動産価格の高騰)による投資抑制
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フリーランス化・シェアサロン普及による「開業届を伴わない独立」の増加
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地方の人口減少と都市部の競争過多という地域構造の二極化
これらが複合的に作用し、“店舗数”という指標だけでは実態を捉えにくい時代になっています。
※詳しくはレポート資料をご覧ください。
理美容の現在地とこれから―「デジタルと個の力」がつなぐ新しい未来へ
理美容業界は今、開業件数で競う時代から、
「どこで」ではなく「どう働くか」「どんな価値を届けるか」 が問われる時代へと移行しています。
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店舗を持たない独立
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シェアサロンでの活動
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雇用内キャリアとパラレルワーク
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デジタルを前提とした集客・顧客関係の構築
開業は、“サロンを持つこと”だけを意味しない、多様な選択肢の一つになりました。
この3年間で開業件数は半減しましたが、それは理美容業界の終わりではなく、新しい始まりです。
理美容師は、デジタルと人の力を掛け合わせ、働き方と顧客価値のあいだに新しい橋をかけています。 物価高や人手不足といった課題が続くなかでも、地域に根ざし、自分の「個の力」を信じて挑戦しようとする理美容師の姿があります。
本レポートが、理美容業界に関わるすべての皆さまにとって、全国各地の動きや新たな可能性を感じていただくきっかけとなり、未来の一歩を考えるヒントとなれば幸いです。
データで支え、社会に寄り添う。 業界のさらなる発展を願い、このレポートをお届けいたします。

全国理美容開業ランキングレポートver5
本レポートで明らかになったように、データは“今”を映す鏡であり、社会の変化を読み解く羅針盤でもあります。
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<商号> 株式会社Review(リビュー)
<代表者> 代表取締役CEO 藤本 茂夫
<所在地> 〒541-0048 大阪市中央区瓦町4-4-7おおきに御堂筋瓦町ビル8F
<設立> 2016年3月
<資本金> 112,620,000円(準備金 100,620,000円)
<事業内容> データDXサービス「macci」の運営・企画・開発
IT×人によるオリジナルクレンジング技術の提供
<受賞> オール大阪企業家支援プロジェクト StartUP 第11回ビジネスプランコンテスト 特別大賞
<HP> https://re-view.jp/
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