360度評価の決定版―IGS、「GROW360+(グロー・サンロクマル・プラス)」リリース|特許技術×100万件ビッグデータで、人的資本経営を“測定”から“ROI算出”まで支援
「GROW360」から運用性向上をかなえリニューアル、よりスムーズに “使えるデータ”の継続取得を実現
Institution for a Global Society 株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 COO:中里 忍、以下「IGS」)は、複数の被評価者を一度に評価できる「並列評価機能」などを追加し、運用負荷を大幅に軽減した360度評価ツール「GROW360+(グロー・サンロクマル・プラス)」の提供を、本年9月より開始します。
「GROW360+」は、2016年よりサービス提供を開始した「GROW360」から、特許取得の評価バイアス補正技術と約100万件のビッグデータ活用という他にはない基盤はそのままに、これまでの導入企業からの声を反映し、「使いやすさ」を徹底的に追求しました。並列評価機能や設問改善、評価者選定機能により運用性を向上。より客観的で信頼できるデータ取得と「使いやすさ」を両立した360度評価の決定版として、従業員の気質・コンピテンシー・スキルといった人材データの測定から、採用・配置・育成や、人材投資のROI検証まで、エビデンスに基づく人的資本経営の全サイクルを支援します。
「GROW360+(グロー・サンロクマル・プラス)」詳細(ウェブページ):

なぜ「GROW360+」が選ばれるのか:強みと新機能・改善点
-
「気質」「コンピテンシー」「スキル」をまとめて測定:自己評価+他者評価で、「気質(生まれ持った特性)」「コンピテンシー(行動特性)」「スキル」の3要素を測定。被評価者の“普段の行動”を多面的に把握できます。
-
評価者の評価スキルや経験に左右されない「明確な評価基準」:評価項目ごとに「どの行動がどのレベルか」をチェックする業務内容に基づいたルーブリック方式(基準表)の設問設計で、回答しやすい。評価者の評価スキルや経験によらず一貫した基準での評価ができます。
-
特許取得の「評価バイアス補正技術」:評価者の「甘辛」「忖度」等を独自のアルゴリズムで補正し、評価スキルや主観に左右されない客観的な人材データが取得可能。結果の信頼性を高めます。
-
約100万件のデータをベースに「活躍人材」を分析:2016年のサービス開始以来蓄積した約100万件のビッグデータをベースに、市場比較や活躍人材との共通点分析等を提供。単なる測定を超えた「使える洞察」を生み出します。
今回のアップデートでは、これらの特長に加え、運用性を向上させることで、継続的なデータ測定・取得を実現します:
-
評価時間を大幅短縮する「並列評価機能」:複数の被評価者を同時に評価できることで、実施時間を大幅短縮。特に大規模組織における運用負荷を軽減します。※個別に評価したい場合は、直列評価機能の選択が可能です。
-
回答精度向上:設問グリッドを4段階から5段階に拡張。より細やかで正確な評価が可能に。
-
評価者選定機能:評価者の選定をシステム内で実施できることにより、事務局側の運用負荷を大幅に軽減します。

360度評価市場での「GROW360+」のポジション
人的資本開示の義務化やジョブ型雇用の浸透を受け、従業員の能力を客観的に把握する「360度評価」の重要性は急速に高まっています。日本国内の導入率は2007年の5.2%から2020年には31.4%にまで拡大しており今後の成長が見込まれます[1](株式会社リクルートマネジメントソリューションズ調査)。
一方で、「360度評価」には一般的に以下のような課題が残ると言われています:
-
導入・運用にかかる業務負荷
-
評価者のバイアスや忖度の影響
-
評価者の経験やトレーニング不足
-
結果が具体的な行動改善や能力開発につながらない 等
[1] https://www.recruit-ms.co.jp/upd/newsrelease/2005220914_3302.pdf
「GROW360+」による課題解決:「GROW360+」はこれらの一般的な課題を、その特長により解決し、企業の360度評価システムの導入と運用を後押しします:

一般的な課題 |
GROW360+の解決策 |
業務(運用)負荷 |
気質・コンピテンシー・スキルをまとめて測定、複数名を一気に評価できる並列評価、システム内での評価者選定、スマホ完結 |
主観や人間関係に左右される |
特許取得のバイアス補正技術で忖度・甘辛を補正 |
評価者によって基準がバラバラ |
1設問1行動のルーブリック設計 |
実施しても活用されない |
約100万件ビッグデータを活用した市場比較、活躍人材との共通点分析、ギャップ分析、経年変化の追跡により打ち手が明確化 |
3年で人材投資ROI算出フェーズへ
また、「GROW360+」導入により、以下のサイクルで人的資本経営を高度化することができます:
-
1年目~2年目:基盤構築フェーズ
-
現状の人材ポートフォリオを可視化(As-Is)
-
理想像設定(To-Be)
-
ギャップ分析・施策実行
-
-
3年目以降~:ROI検証フェーズ
-
施策効果の定量測定
-
人材投資ROI算出
-
IR開示・ステークホルダー報告
-
人的資本ROI把握・開示の先行事例
めぶきFGは2025年3月期の有価証券報告書で、常陽銀行について、「GROW(GROW360+の前身)」で測定した能力データと営業実績を統計分析し、人的資本の事業インパクトを定量化しました。
-
営業担当者のスキルレベルが1段階上がることで、法人部門で平均12%、個人部門で平均6%の営業成績向上が見られるという傾向
-
特定の研修受講や資格取得がスキルおよび営業成果の向上に関連している傾向
このように、能力データの定量分析をベースにした「人的資本の営業成績(売上)インパクト」開示は、人的資本経営の深化を象徴する先行事例といえます。本件について、詳細は2025年7月3日配信のプレスリリースをご参照ください:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000054457.html
Institution for a Global Society株式会社 代表取締役社長COO中里忍のコメント
「人的資本経営を実効性あるものにするには、感覚や印象ではなく、信頼できる人材データが不可欠です。“GROW360+”は、従業員の可能性をより精確に把握し、育成・配置・登用の判断をデータで支えるための基盤です。
私たちのプロダクトと活用支援を通じて、企業の人的資本経営が単なる開示義務ではなく、“人を活かす経営”へと進化し、確かな成長へとつなげていくことを目指しています。」
IGSは、「GROW360+」の提供と運用・活用支援を通じて、信頼できる人材データに基づいた「人を活かす経営」による日本企業の競争力強化と、従業員一人ひとりが輝く社会の実現に貢献していきます。
「GROW360+」概要
-
名称:GROW360+(グロー・サンロクマル・プラス)
-
企業に向けた、従業員の能力・行動測定のための360度評価ツール
-
-
提供開始:2025年9月
-
主な特長:
-
自己評価+他者評価で、気質・コンピテンシー・スキルの3要素をまとめて測定
-
業務内の具体的行動に基づいたルーブリック方式(基準表)の設問設計で、誰でも回答しやすく、評価者の評価スキルや経験によらず一貫した基準での評価が可能
-
独自のアルゴリズムに基づくバイアス補正技術(特許取得)で、評価者の「甘辛」「忖度」等を補正し、結果の信頼性を高める
-
-
料金や導入についての詳細はお問い合わせください:
-
「GROW360+」について https://www.grow-360.com/grow360plus
Institution for a Global Society(IGS)株式会社 会社概要
社会で活躍する際に重要な「非認知能力」を中心に、人の能力を子どもから社会人まで一貫して可視化できるツール等を提供しているEdTech/HRTech企業。「分断なき持続可能な社会を実現するための手段を提供する」を企業パーパスに掲げ、2021年12月29日に東証マザーズ市場(現・グロース市場)に上場。
・ 所在地:〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-11-2 4F
・ 設立:2010年5月
・ 資本金:50百万円(2025年6月末現在)
・ 事業内容:AIを活用した人材評価プラットフォームを企業や学校に提供
・ コーポレートサイト: https://www.i-globalsociety.com/
■「GROW360+」に関するお問い合わせ先(企業・団体等)
Institution for a Global Society株式会社 HCMソリューション部 中西
MAIL: sales@jp.grow-360.com
■ご取材に関するお問い合わせ先(メディア)
Institution for a Global Society株式会社 ブランドコミュニケーション室 広報担当 川村
MAIL: pr@i-globalsociety.com
APPENDIX
バイアス補正に関する特許技術
1. Implicit Association Test(IAT/潜在連合テスト)(登録番号:6161097)
測定項目:気質、バイアス
国際機関でも使われている認知バイアスの測定手法を使い、本人も認識・対策できない形で潜在的な気質やバイアスを測定します。
2. 360度評価(評価者評価)(登録番号:6589257)
測定項目:コンピテンシー、スキル
コンピテンシーとスキルの評価には自己評価だけではなく、他者からの360度評価も行います。他者評価は忖度がかかりやすいので、評価の信頼性(評価にかかった時間、選択するスピード)や評価の質(甘辛)などの評価バイアスを補正します。
すべての画像