子どもの未来をバスケが拓く!体験格差解消を目指し、Arch to Hoop 沖縄が活動開始。リディラバがプロジェクト企画を全面支援。
2023年8月、FIBAバスケットボールワールドカップ2023開催の地・沖縄で、バスケ×子どもの体験格差解消を目指すプロジェクトが立ち上がった背景とは
2023年7月、その企画から立ち上がった一般社団法人Arch to Hoop沖縄が2年の準備期間を経て活動開始するに当たり、企画時に検討した活動の意義・背景についてご紹介します。
【沖縄の子どもたちが直面する課題とは】
リディラバは、有識者や沖縄で子どもに居場所を提供するNPO団体の方々へのヒアリングなどを通じ、沖縄の子どもたちが直面する課題を整理しました。
~世帯の貧困~
沖縄では、戦後の歴史的背景から沖縄の産業が米軍基地の建設や観光業中心になっており、本州ほどにはIT産業、製造業などが発展せず、働き方も非正規雇用が多いため、不安定収入の大人が多い特徴があります。
「ゆいまーる」など地縁のつながりや仲間内の助け合いは強くある一方、進学や就職で中心地に出るなど一歩そのコミュニティから外れると、サポートが受けづらい状態になり、孤立してしまう世帯も出てきます。
~子どもの困難~
世帯収入が低い場合、その世帯の子どもは部活や習い事にアクセスしにくい状況に陥ります。生活保護受給世帯であれば、車を持てないので、活動場所自体に行けません。
県を越えた試合などの活動においては、遠征に飛行機が必要になり、より参加しにくくなります。
親が仕事でほとんど家にいないことが多く、その場合は学童などに預けられますが、利用料が高い施設も多いため、利用できない子どもは放課後に居場所がありません。
このように、沖縄特有の環境要因によって、子どもたちは無力感を抱き、自己肯定感を持ちにくい状況にあることが明らかになってきました。
【課題解決に向けたプロセス】
ヒアリングを通じ、困難に直面し、生きづらさを抱えた子どもたちが、自己肯定感を持ち、前向きに挑戦を始めていくプロセスがあることも分かってきました。
この一連のプロセスの中で、沖縄の複数の支援団体が、子どもたちが安心できる居場所を作られている。
ではバスケが果たせる役割とは?
何度も対話を重ねながら、バスケが果たせる役割が大きい「体験」のフェーズにフォーカスし、企画を具体化していきました。
【プロジェクトに込めた思い】
バスケを通して、沖縄の子どもたちが自分が背負っている家庭環境や境遇があっても諦めることなく自分の可能性を広げていける状態を目指していきたい
Arch to Hoopの活動では、運動が好きな子・苦手な子など多様な子どもたちがいることを意識し、バスケのプレーだけでなく、コート設営・撤去、イベント運営なども、大人のサポートのもと子ども達自身が行います。
バスケをする人・見る人・支える人の立場で、子どもたちが役割を担えることによって、多様な子どもたちが自分の興味や得意を見つけられる機会にし、次の一歩を踏み出せる勇気が持てるプロジェクトに。
リディラバの企画伴走は、そんな思いをモルテン社の皆さんや、ヒアリングでご協力いただいた皆さんと同じくして、いったんの区切りを迎えました。
その後、1年の準備期間を経て、プロジェクトを推し進める団体が始動しました!
この続きの物語は、以下のプレスリリースから。
ワールドカップ開幕直前の8月23日には、沖縄県うるま市でイベント実施も予定しています。
FIBAバスケットボールワールドカップ2023が行われ、必然的に沖縄の子どもたちもバスケへの関心が高くなるこの夏、Arch to Hoopの活動もご注目ください!
バスケットボールを通して、沖縄の子どもたちの課題解決を目指します!
「一般社団法人 Arch to Hoop 沖縄」 設立
リディラバは、Arch to Hoop 沖縄の取り組みに賛同し、今後とも支援を続けて参ります。
■ 株式会社 Ridilover(リディラバ)
「社会課題をみんなのものに」をミッションとして、2009 年に事業を開始し、2013 年に法人化。現在は、教育旅行事業、企業研修事業、メディア・コミュニティ事業を実施。社会課題解決に向けた資源投入を行なう事業開発や政策立案事業も手掛けます。設立以来 14 年間、400 種類以上の社会課題を各事業において扱ってきました。
所在地:東京都文京区本郷 3-9-1 井口ビル 2 階 設立 :2013 年
代表者:代表 安部敏樹
事業内容:社会問題を扱うウェブメディア・コミュニティ事業、社会問題に関する教育・研修事業、カンファレ
ンス事業、教育事業、企業・官公庁との協働事業
URL : https://ridilover.jp/
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