【新規事業失敗の"分かっていたのに止められなかった"】失敗原因1位「社内調整不足」36.9% 約3人に1人が設計段階で違和感、しかし止められず

「予算が想定以上に消化されていた」や「外部パートナーとのコミュニケーションがうまくいっていなかった」などの兆候も

株式会社Engineerforce

 UI/UXデザインに強みを持つIT会社、Engineerforce Inc.(本社:東京都渋谷区、代表取締役:飯田 佳明)は、従業員500名以上の大手企業で新規事業開発に携わり、過去3年以内に新規事業プロジェクトで失敗を経験した担当者111名を対象に、新規事業担当者の失敗本音調査を実施しましたので、お知らせいたします。

  • 01|新規事業の失敗原因、第1位「社内の関係部門との調整がうまくいかなかった」(36.9%)第2位「競合分析が甘く、差別化できなかった」(35.1%)「予算や工数の見積もりが甘かった」(35.1%)

  • 02|失敗前に「予算の想定超過」や「パートナーとの意思疎通不全」を感じた担当者が4割以上

  • 03|約半数が、プロジェクトをやり直すなら「現実的な予算・スケジュール・体制設計」を最初の段階で絶対にやりたいと回答

本調査のダウンロードはこちら:https://engineerforce.io/resources/newbusiness_failurecase/

■調査概要

  • 調査名称:新規事業担当者の失敗本音調査

  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査

  • 調査期間:2025年11月5日〜同年11月6日

  • 有効回答:過去3年以内に新規事業プロジェクトで失敗を経験した担当者111名

※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。

≪利用条件≫

1 情報の出典元として「Engineerforce」の名前を明記してください。

2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。

URL:https://engineerforce.io/

■新規事業プロジェクト、33.3%が「予算が大幅に超過」と回答

 「Q1. あなたが経験した新規事業プロジェクトの失敗として、最も当てはまるものを教えてください。」(n=111)と質問したところ、「プロジェクトが中止・凍結になった」が22.5%、「予算が大幅に超過した」が33.3%という回答となりました。

Q1. あなたが経験した新規事業プロジェクトの失敗として、最も当てはまるものを教えてください。

・プロジェクトが中止・凍結になった: 22.5%

・予算が大幅に超過した: 33.3%

・スケジュールが大幅に遅延した: 30.6%

・ローンチ後に早期撤退した: 9.0%

・想定していたKPIを大幅に下回った: 4.5%

・その他: 0.0%

■プロジェクトの予算規模、76.5%が「1000万円以上」

 「Q2. そのプロジェクトの当初予算規模として、最も近いものを教えてください。」(n=111)と質問したところ、「3,000万円~5,000万円未満」が21.6%、「1,000万円~3,000万円未満」が18.9%、「1億円以上」が18.9%という回答となりました。

Q2. そのプロジェクトの当初予算規模として、最も近いものを教えてください。

・500万円未満: 5.4%

・500万円~1,000万円未満: 15.3%

・1,000万円~3,000万円未満: 18.9%

・3,000万円~5,000万円未満: 21.6%

・5,000万円~1億円未満: 17.1%

・1億円以上: 18.9%

・わからない/答えられない: 2.7%

■約3割が、プロジェクトの企画から「6ヶ月未満」で頓挫と判明

 「Q3. そのプロジェクトは、企画開始から失敗が確定するまで、どのくらいの期間がかかりましたか。」(n=111)と質問したところ、「3ヶ月未満」が4.5%、「3ヶ月~6ヶ月未満」が21.6%という回答となりました。

Q3. そのプロジェクトは、企画開始から失敗が確定するまで、どのくらいの期間がかかりましたか。

・3ヶ月未満: 4.5%

・3ヶ月~6ヶ月未満: 21.6%

・6ヶ月~1年未満: 28.8%

・1年~2年未満: 27.0%

・2年~3年未満: 11.7%

・3年以上: 4.5%

・わからない/答えられない: 1.8%

■プロジェクト失敗の原因、第1位は「社内調整不足」36.9%

 「Q4. そのプロジェクトが失敗した主な原因として当てはまるものを教えてください。(上位3つまで回答可)」(n=111)と質問したところ、「社内の関係部門との調整がうまくいかなかった」が36.9%、「競合分析が甘く、差別化できなかった」が35.1%、「予算や工数の見積もりが甘かった」が35.1%という回答となりました。

Q4. そのプロジェクトが失敗した主な原因として当てはまるものを教えてください。(上位3つまで回答可)

・社内の関係部門との調整がうまくいかなかった: 36.9%

・競合分析が甘く、差別化できなかった: 35.1%

・予算や工数の見積もりが甘かった: 35.1%

・市場ニーズの読み違え(顧客が求めているものと違った): 31.5%

・要件定義が曖昧で、途中で仕様変更が頻発した: 18.9%

・開発パートナー選定を誤った(期待した品質が得られなかった): 18.0%

・経営層の理解や承認が得られなかった: 16.2%

・外部環境の変化(市場の急変、競合の参入など): 16.2%

・チーム内のコミュニケーション不全: 12.6%

・プロジェクトマネジメントの失敗: 4.5%

・その他: 2.7%

・わからない/答えられない: 1.8%

■プロジェクト失敗の予兆、33.3%が「設計段階まで」に察知と回答

 「Q5. プロジェクトの失敗に気づいたタイミングとして、最も近いものを教えてください。」(n=111)と質問したところ、「企画・構想段階で既に違和感があった」が9.0%、「要件定義・設計段階で問題が見えてきた」が24.3%という回答となりました。

Q5. プロジェクトの失敗に気づいたタイミングとして、最も近いものを教えてください。

・企画・構想段階で既に違和感があった: 9.0%

・要件定義・設計段階で問題が見えてきた: 24.3%

・開発段階で想定と違うことに気づいた: 30.6%

・テスト・検証段階で致命的な問題が発覚した: 18.9%

・ローンチ直前・直後に問題が明らかになった: 5.4%

・ローンチ後しばらく経ってから失敗が確定した: 7.2%

・最後まで気づかず、結果的に失敗だった: 0.9%

・その他: 0.9%

・わからない/答えられない: 2.7%

■プロジェクト失敗の兆候、第1位は「予算超過」と「外部連携不全」が40.5%で同率

 「Q6. プロジェクトの失敗が判明する前に、あなたが感じていた違和感や兆候があれば教えてください。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「予算が想定以上に消化されていた」が40.5%、「外部パートナーとのコミュニケーションがうまくいっていなかった」が40.5%、「仕様変更や手戻りが頻発していた」が39.6%という回答となりました。

Q6. プロジェクトの失敗が判明する前に、あなたが感じていた違和感や兆候があれば教えてください。(複数回答)

・予算が想定以上に消化されていた: 40.5%

・外部パートナーとのコミュニケーションがうまくいっていなかった: 40.5%

・仕様変更や手戻りが頻発していた: 39.6%

・テストユーザーの反応が想定と違った: 32.4%

・開発の進捗が当初の計画より明らかに遅れていた: 30.6%

・社内の関係部門から協力が得られなかった: 27.0%

・市場や競合の動きが想定と異なっていた: 26.1%

・経営層への報告が憂鬱だった(進捗を報告しづらかった): 23.4%

・チームメンバーのモチベーションが明らかに下がっていた: 18.9%

・自分自身が『これ、うまくいかないかも』と感じていた: 18.0%

・兆候は特になかった: 1.8%

・その他: 0.0%

・わからない/答えられない: 0.0%

■プロジェクト失敗後の対応、第1位は「予算・人員削減」40.5%で最多

Q7. プロジェクト失敗後、社内ではどのような対応がありましたか。該当するものを全て選んでください。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「予算や人員の削減があった」が40.5%、「原因分析と再発防止策の策定が求められた」が39.6%、「プロジェクトが完全に打ち切られた」が37.8%という回答となりました。

Q7. プロジェクト失敗後、社内ではどのような対応がありましたか。該当するものを全て選んでください。(複数回答)

・予算や人員の削減があった: 40.5%

・原因分析と再発防止策の策定が求められた: 39.6%

・プロジェクトが完全に打ち切られた: 37.8%

・方向転換(ピボット)して再スタートした: 30.6%

・プロジェクトメンバーの責任が問われた: 28.8%

・一時凍結され、保留状態になった: 27.9%

・経営層からの叱責や批判があった: 22.5%

・特に何も対応はなかった: 6.3%

・その他: 0.9%

・わからない/答えられない: 0.0%

■失敗経験から学んだ教訓、第1位は「予算やスケジュールをより現実的に見積もるべきだった」(45.9%)

 「Q8. この失敗経験から、あなたが学んだ教訓を教えてください。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「予算やスケジュールをより現実的に見積もるべきだった」が45.9%、「社内の関係部門との調整を早期に始めるべきだった」が41.4%、「経営層への報告・相談をもっと頻繁に行うべきだった」が37.8%という回答となりました。

Q8. この失敗経験から、あなたが学んだ教訓を教えてください。(複数回答)

・予算やスケジュールをより現実的に見積もるべきだった: 45.9%

・社内の関係部門との調整を早期に始めるべきだった: 41.4%

・経営層への報告・相談をもっと頻繁に行うべきだった: 37.8%

・市場検証をもっと徹底的に実施すべきだった: 35.1%

・外部の専門家に早い段階で相談すべきだった: 35.1%

・開発パートナーの選定基準を見直すべきだった: 34.2%

・小さく始めて段階的に拡大するアプローチを取るべきだった: 25.2%

・失敗の兆候に気づいた時点で、早めに軌道修正すべきだった: 25.2%

・チーム内のコミュニケーションをもっと密にすべきだった: 19.8%

・顧客の声をもっと早い段階から取り入れるべきだった: 18.0%

・その他: 1.8%

・特にない: 1.8%

・わからない/答えられない: 0.0%

■プロジェクトがもしやり直せるなら、最初の段階で絶対にやりたいこと、約半数が「現実的な予算・スケジュール・体制の設計」を選定

 「Q9. もしプロジェクトをやり直せるとしたら、最初の段階で「絶対にやる」と決めていることを教えてください。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「現実的な予算・スケジュール・体制の設計」が46.8%、「競合分析と差別化ポイントの明確化」が45.9%、「経営層との定期的な進捗共有と合意形成」が39.6%という回答となりました。

Q9. もしプロジェクトをやり直せるとしたら、最初の段階で「絶対にやる」と決めていることを教えてください。(複数回答)

・現実的な予算・スケジュール・体制の設計: 46.8%

・競合分析と差別化ポイントの明確化: 45.9%

・経営層との定期的な進捗共有と合意形成: 39.6%

・徹底的な市場調査と顧客インタビュー: 35.1%

・社内の関係部門を巻き込んだ体制づくり: 34.2%

・外部の専門家やアドバイザーへの早期相談: 28.8%

・開発パートナーの慎重な選定(実績・相性の確認): 26.1%

・定期的なチーム内の振り返りと軌道修正: 20.7%

・失敗した時の撤退基準やリスクヘッジの設定: 20.7%

・小規模なMVP(最小限のプロダクト)での市場検証: 19.8%

・その他: 2.7%

・特にない: 2.7%

・わからない/答えられない: 0.0%


■まとめ

 今回は、従業員500名以上の大手企業で新規事業開発に携わり、過去3年以内に新規事業プロジェクトで失敗を経験した担当者111名を対象に、新規事業担当者の失敗本音調査を実施しました。その結果、63.9%が予算超過やスケジュール遅延に直面し、22.5%がプロジェクト中止・凍結に至っていることが明らかになりました。また、失敗が確定するまでの期間に、約3割がプロジェクトの企画から「6ヶ月未満」と回答しており、短期間で頓挫している実態が分かりました。

まず、失敗の主な原因として「社内の関係部門との調整不足」(36.9%)、「競合分析の甘さ」(35.1%)、「予算や工数の見積もりの甘さ」(35.1%)が上位を占めました。特に注目すべきは、失敗に気づいたタイミングで、開発段階で問題に気づいたケースが最多(30.6%)となり、要件定義・設計段階(24.3%)と合わせると過半数が開発着手後に問題が顕在化していることです。さらに、失敗の兆候として「予算の想定以上の消化」(40.5%)、「外部パートナーとのコミュニケーション不全」(40.5%)、「仕様変更や手戻りの頻発」(39.6%)が挙げられ、複数の警告サインが出ていたことが分かりました。失敗後の対応では、「予算や人員の削減」(40.5%)、「原因分析と再発防止策の策定」(39.6%)、「プロジェクトの完全打ち切り」(37.8%)が主な対応となっていることも判明しました。

今回の調査では、新規事業プロジェクトの失敗パターンと、その背後にある構造的な課題が明らかになりました。デジタル変革や新規事業創出が加速している中で、多くの企業が同様の失敗を繰り返している実態があります。一見、市場ニーズの読み違えや競合分析の甘さが原因に思われがちですが、実際には社内調整や予算見積もりといった内部要因が大きく影響しているケースが多いことが分かりました。プロジェクト失敗経験者の「予算やスケジュールをより現実的に見積もるべきだった」などの後悔の声からも、プロジェクト開始前の精緻な計画と、早期の社内調整体制構築が成功の鍵となるのではないでしょうか。

本調査のダウンロードはこちら:https://engineerforce.io/resources/newbusiness_failurecase/


■Engineerforceの事業紹介

3つの柱で企業成長を加速

Engineerforceは、次の3つの重要な戦略を掲げ、企業の成長を支えています。これらの取り組みは、全てのクライアントに向けて提供する価値を最大化するために進めています。

1.UI/UXデザイン

ユーザー視点に立ったデザインを徹底的に追求し、使いやすく魅力的なサービスを提供します。

ボタン配置や余白設計など細部にまで配慮し、操作性とビジュアルの両面で洗練されたUI/UXを実現。

また、弊社にはエンジニアチームが在籍しており、実装のしやすさを理解した上でシステムのデザインを設計。

開発との連携を前提とした高品質なデザインを提供します。

2.開発DX

最先端技術を取り入れ、開発現場の課題に対して的確な提案を行います。

私たちの「開発DX」は、単なる技術導入にとどまらず、働き方や開発プロセスそのものの変革を推進。効率的で柔軟な開発環境を構築し、企業の成長を支援します。

さらに、社内のデザインチームと密に連携。実装を見据えたUI設計や、仕様変更への迅速な対応により、コミュニケーションコストを最小限に抑えた高品質な開発を実現します。

3.営業DX

営業力強化の研修、新規事業の創出支援、戦略的マーケティングの3軸から、営業活動のDXを推進します。

提案資料や会社紹介スライドなども、ビジュアル面から精度高く設計し、見せ方を含めた説得力のあるアウトプットを実現します。また、新規事業においては、社内稟議や顧客ヒアリングに活用できるモックアップやビジュアル資料を迅速に作成し、企画の推進をサポート。企画段階からデザインの力を活かすことで、従来の営業支援とは一線を画す実行力を提供します。

詳しくはこちら:https://engineerforce.io/


■会社概要

会社名 :株式会社Engineerforce(エンジニアフォース)

設立  :2020/08/04

代表者 :代表取締役 飯田佳明

所在地 :東京都渋谷区桜丘町23番17号 シティコート桜丘408

事業内容:ソフトウェア開発、UIUXデザイン、コンサルティング、プロダクト開発

URL  :https://engineerforce.io/

X(旧Twitter):https://x.com/Yoshiaki__iida

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区桜丘町23番17号シティコート桜丘408
電話番号
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代表者名
飯田 佳明
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2020年08月