就活早期、学生の関心は“業界の持続可能性”に。

〈25卒春就活生調査〉就活生に聞く「企業選びで重視する項目」ランキング。高評価の上位10社も発表。

株式会社揚羽

2023年6月29日 09時00分

コーポレートブランディング支援を行う株式会社揚羽（東京都中央区　代表取締役社長湊剛宏　以下、弊社）は、2023年4〜5月に、2025年卒業予定（2025年新卒入社予定）の大学生を対象に「25卒春就活生調査」を実施。学生が企業選びで重視する項目と、それらの項目において学生が高く評価した企業の上位10社を公開します。

■「就職活動において重視している項目」ランキング

本調査では、企業の魅力の要素である「業界・個社・仕事・キャリア・人/社風」の5つの項目について合計25項目の質問（項目は図2参照）を設定し、回答者が任意で選択した企業に対するイメージについて「まったく思わない」から「とても思う」の4段階で集計。

また、上記25項目のうち「回答者が就職活動において重視している項目5つ」の回答から、就職活動中の学生が企業を選択する上で重要だと考える要素を調査しました。

その結果、「社会的な影響力がある（45%）」「成長が見込めるビジネスを行っている（44%）」「世の中に新たな価値を生み出している（39%）」「世の中になくてはならないビジネスを行っている（35%）」という項目が特に重視されていることが分かりました。

いずれも「業界・個社・仕事・キャリア・人」の中で「業界」に関する魅力であり、就活早期に学生は業界という広い視野で企業を検討する傾向が見られました。

■重視項目が高評価のトップ10社

重視されるトップ3の項目について、各社のスコアを比較し、スコアの高い企業上位10社は以下の通りとなりました。

「社会的な影響力がある」企業トップ10社

「成長が見込めるビジネスを行っている」企業トップ10社

「世の中に新たな価値を生み出している」企業トップ10社

■コメント（弊社ブランドマーケティング部「ビズミルサーベイ」担当橋本大貴）

近年サステナビリティが注目される中で、学生は自身のキャリア選択において、従来の給与や仕事内容だけでなく、その企業の社会的な影響や貢献度、ビジネスモデルの持続可能性などを強く意識するようになっています。

また、就活を始めて間もない時期は、給与や仕事内容といった企業個別の情報よりも、その業界にどんな魅力があるのかといった情報を拾いにいく傾向があります。

その結果、今回のように「社会的な影響力がある」「成長が見込める」「新たな価値を生み出している」といった項目が上位に名を連ねたと考えられます。

新卒採用担当者は、自社が属する業界の社会的な影響力、今後の成長性、新たな価値創造への取り組みなどを積極的にアピールすることで、就活初期学生の関心を引きつけることが可能となるでしょう。

ただし、就活が進むにつれて仕事の中身や働く環境といった、企業個別の情報も重要度が高まる傾向にあるため、フェーズに合った魅力の訴求が大切です。

本調査について

弊社では企業の効果的な採用活動支援を目指し、2017年より毎年、企業における「採用ブランド力」の調査を行ってきました。学生を対象にした「BiZMiL SURVEY（ビズミルサーベイ）*」によるアンケート調査で企業の採用ブランド力を測定し、求める学生の志向傾向を明らかにすることによって各社の採用課題を探ることを目的としています。

*BiZMiL SURVEY（ビズミルサーベイ）…弊社が提供する人事と求職者のギャップを可視化する調査ツール（https://www.ageha.tv/service/bizmil-survey/）