高齢者のQOLの向上・持続可能な豊かな社会の実現へ
音楽回想法サービスの無料提供開始
当社では、かねてより音楽をエンタテインメントだけでなく、医療・ヘルスケア分野にも活用できないか模索してまいりました。「回想法」とは、1960年代にアメリカの精神科医、ロバート・バトラー氏によって提唱された心理療法です。昔の懐かしい写真を見たり、馴染みのある音楽を聴いたり、歌ったりしながら、人生を振り返ったり、昔の経験や思い出を語り合うことで、気持ちの安定やコミュニケーションの活性化にもつながるとされ、日本においても認知症患者への音楽療法でよく用いられる方法です。また、自発語の増加も促されることからリハビリテーションの一環としても注目されています。この音楽療法は、BPSD(認知症の行動・心理症状)やQOL(生活の質)に対して効果があることが、近年、海外の文献で報告されています。
【国際アルツハイマー病協会国際会議出展】 【地域コミュニティでの音楽の集い】
【デジタルヘルス学会学術大会での講演】
当社はこれまでに「ヘルプマーク」の認知・普及活動のタイアップや世界各地で毎年1回開催される国際アルツハイマー病協会の国際会議や学会への参加、そして地域コミュニティにおける音楽の集いなどさまざまな活動を通して、ヘルスケアにおける音楽を活用した高齢者のQOLの向上を目指して取り組んでまいりました。「音楽」が人と人のつながりを生み出し、音楽を通じて地域社会への参加を促す一助になればと思います。2015年9月の国連サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs)の達成と笑顔あふれる豊かな社会の実現への課題に向けてさらに取り組んでまいります。
音楽は脳の情動系に直接働きかけ喜怒哀楽といった感情に訴えかけるといわれています。そのため、かつて聴いたり歌ったりした音楽は、その頃その音楽に接していた時に抱いた感情をそのまま再現してくれます。そしてその音楽に慣れ親しんでいた頃の思い出を呼び覚まします。「音楽回想法」アプリは、この音楽と脳のメカニズムを利用して作られています。
【主な機能】
・歌詞を音声で読みあげる機能や歌唱を誘導する機能など歌いやすいように工夫しています。
・カルテは利用状況に応じて先生からのひとことが表示されます。
心のよりどころとなる音楽で思い出を再生し、みなさまの生きがい、笑顔につながりますよう、フェイス・グループは、これからも音楽を通して医療・ヘルスケア分野における新たな情緒的・経験価値の提供を目指してまいります。
■「音楽回想法」について
・無料配信開始日:2021年9月1日
・配信形式:iPhone、iPad向けアプリ
・対応端末:iPhone、iPad(iOS 13.0以降)
・カテゴリ:メディカル
・利用料:無料
・配信地域:日本
・対応言語:日本語
・下記QRコード、URLよりダウンロードいただけます。
・公式サイト:https://www.smileplaylist.com
■フェイス (東証一部:証券コード 4295) https://www.faith.co.jp/
フェイスは、世界で初めて携帯電話の「着信メロディ」を考案・実用化し*、日本発の新しい文化として世界約100ヵ国で定着させるなど、創業期よりコンテンツ流通のしくみ創りに取り組んでいます。「あるものを追うな。ないものを創れ。」の企業理念の下、日本コロムビアをはじめ流通プラットフォームに必要な機能を有するグループ各社を傘下とし、コア・コンピタンスである「音」を柱に、エンタテインメント、教育、ライフなどの分野でグローバルに事業を展開しています。今後もフェイス・グループは、音楽をはじめとしたコンテンツの流通システムの構築、配信・販売にわたるソリューションを提供し、社会にとって価値ある市場・文化を創造してまいります。(*当社調べ)
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