【岡山大学】分子の形で有機物半導体の高性能化に成功!
2021(令和3)年 5月 27日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
<発表のポイント>
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)の異分野基礎科学研究所の江口律子助教、久保園芳博教授、及び同大学学術研究院自然科学学域(理)の岡本秀毅准教授等の研究グループは、分子中にベンゼン環がジグザグにつながる「フェナセン」と直線的につながる「アセン」の構造を融合させたハイブリッド型分子であるジベンゾ[n]フェナセン(n = 5–7)を、光化学反応を利用して簡単に合成しました。これらの物質の単結晶を使った有機電界効果トランジスタで高い電界効果移動度を達成し、また、分子の形(対称性)によってその性能を高められる可能性を示しました。
この研究成果は、2021年5月14日にイギリス王立化学会の速報誌「Chemical Communications」のcommunicationとして掲載され、同誌の表紙にも紹介されました。
現在、様々な小型電子デバイス、フレキシブルディスプレイ、ICタグなどを作成するために高性能な有機物半導体が渇望されています。今回の研究は、未来の有機トランジスタ材料を高性能化するための指針として分子の形(対称性)が一つの鍵であることを示した点で、今後の有機物半導体の高性能化を化合物の設計の観点から支援する成果を生み出したものと考えています。
(b)今回の論文が掲載され、表紙で紹介されたChemical Communications誌
◆論文情報
論 文 名:Photochemical synthesis and device application of acene–phenacene hybrid molecules, dibenzo[n]phenacenes (n = 5–7)
掲 載 紙:Chemical Communications
著 者:Yanting Zhang, Ritsuko Eguchi, Shino Hamao, Kenta Goto, Fumito Tani, Minoru Yamaji, Yoshihiro Kubozono and Hideki Okamoto
D O I:10.1039/d1cc01294k
U R L:https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2021/CC/D1CC01294K#!divAbstract
◆詳しいプレスリリースについて
分子の形で有機物半導体の高性能化に成功
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20210527-5.pdf
◆参考情報
・岡山大学異分野基礎科学研究所(RIIS)
http://www.riis.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院自然科学研究科
https://www.gnst.okayama-u.ac.jp/
・【岡山大学】岡山大学異分野基礎科学研究所竣工式を挙行しました
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000089.000072793.html
◆本件お問い合わせ先
<本研究に関するお問い合わせ先>
岡山大学異分野基礎科学研究所 助教 江口律子
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス
TEL:086-251-7797
FAX:086-251-7797
http://interfa.rlss.okayama-u.ac.jp/member.html
岡山大学 学術研究院自然科学学域(理)准教授 岡本秀毅
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス
TEL:086-251-7840
FAX:086-251-7853
<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えて下さい
TEL: 086-251-8463
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年5月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000072793.html
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
<発表のポイント>
- 光化学反応を使って、フェナセンとアセンのハイブリッド構造を持つ多環状芳香族化合物を簡単に合成しました。
- 合成したハイブリッド分子の単結晶を使って高い性能を持つ有機電界効果型トランジスタを作製することに成功しました。
- ハイブリッド分子の形(対称性)が有機電界効果型トランジスタの性能に影響することを発見しました。
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)の異分野基礎科学研究所の江口律子助教、久保園芳博教授、及び同大学学術研究院自然科学学域(理)の岡本秀毅准教授等の研究グループは、分子中にベンゼン環がジグザグにつながる「フェナセン」と直線的につながる「アセン」の構造を融合させたハイブリッド型分子であるジベンゾ[n]フェナセン(n = 5–7)を、光化学反応を利用して簡単に合成しました。これらの物質の単結晶を使った有機電界効果トランジスタで高い電界効果移動度を達成し、また、分子の形(対称性)によってその性能を高められる可能性を示しました。
この研究成果は、2021年5月14日にイギリス王立化学会の速報誌「Chemical Communications」のcommunicationとして掲載され、同誌の表紙にも紹介されました。
現在、様々な小型電子デバイス、フレキシブルディスプレイ、ICタグなどを作成するために高性能な有機物半導体が渇望されています。今回の研究は、未来の有機トランジスタ材料を高性能化するための指針として分子の形(対称性)が一つの鍵であることを示した点で、今後の有機物半導体の高性能化を化合物の設計の観点から支援する成果を生み出したものと考えています。
図1.(a)紫外線を照射してジベンゾ[n]フェナセン分子を合成する様子
(b)今回の論文が掲載され、表紙で紹介されたChemical Communications誌
◆論文情報
論 文 名:Photochemical synthesis and device application of acene–phenacene hybrid molecules, dibenzo[n]phenacenes (n = 5–7)
掲 載 紙:Chemical Communications
著 者:Yanting Zhang, Ritsuko Eguchi, Shino Hamao, Kenta Goto, Fumito Tani, Minoru Yamaji, Yoshihiro Kubozono and Hideki Okamoto
D O I:10.1039/d1cc01294k
U R L:https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2021/CC/D1CC01294K#!divAbstract
◆詳しいプレスリリースについて
分子の形で有機物半導体の高性能化に成功
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20210527-5.pdf
◆参考情報
・岡山大学異分野基礎科学研究所(RIIS)
http://www.riis.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院自然科学研究科
https://www.gnst.okayama-u.ac.jp/
・【岡山大学】岡山大学異分野基礎科学研究所竣工式を挙行しました
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000089.000072793.html
◆本件お問い合わせ先
<本研究に関するお問い合わせ先>
岡山大学異分野基礎科学研究所 助教 江口律子
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス
TEL:086-251-7797
FAX:086-251-7797
http://interfa.rlss.okayama-u.ac.jp/member.html
岡山大学 学術研究院自然科学学域(理)准教授 岡本秀毅
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス
TEL:086-251-7840
FAX:086-251-7853
<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えて下さい
TEL: 086-251-8463
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年5月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000072793.html
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
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