東南アジアで越境ECを展開/検討している企業の半数以上が「現地の消費者の購買力」を重視!予想以上の利益率を出した商品カテゴリー、第2位「衣料品」、第1位は...?
〜現地の消費者ニーズを把握するために利用している情報源も明らかに〜
調査サマリー
調査概要
調査名称:東南アジア越境ECでの販売商品に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2024年9月3日〜同年9月4日
有効回答:東南アジアの越境ECで商品を展開している/展開予定の企業の経営者・役員、担当者507名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「Shopee」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
63.9%が、勤務先で「東南アジアへの『越境EC』を実施している」と回答
「Q1.お勤め先では東南アジアへの「越境EC」を実施、または検討していますか。」(n=507)と質問したところ、「実施している」が63.9%、「実施していないが、今後実施する予定」が36.1%という回答となりました。
・実施している:63.9%
・実施していないが、今後実施する予定:36.1%
勤務先で展開している、東南アジア越境ECの商品カテゴリー、「衣料品」「食品(健康食品を含む)」が上位に
Q1で「実施している」と回答した方に、「Q2.お勤め先で行っている東南アジア越境ECで、展開している商品のカテゴリーを教えてください。(複数回答)」(n=324)と質問したところ、「衣料品」が32.1%、「食品(健康食品を含む)」が31.5%という回答となりました。
・衣料品:32.1%
・食品(健康食品を含む):31.5%
・家電:29.9%
・日用品:25.0%
・コスメ・美容用品:21.3%
・スポーツ用品:18.2%
・本・漫画:17.0%
・文房具:14.8%
・アニメ・ホビー関連:13.9%
・ベビー用品:6.8%
・その他:6.2%
―47歳:宿泊業
―49歳:教育サービス、情報提供サービス
―52歳:資材
―63歳:旅行
―65歳:木材
―43歳:精密部品
―61歳:ソフトウェア
―51歳:輸送機器、産業機器
―43歳:自動車
―61歳:投資商品
―63歳:自動車補修部品
―60歳:コンサル
―32歳:金属製品
―54歳:自動車用品
―57歳:自動車部品
・特にない/わからない/答えられない:5.6%
勤務先で展開している東南アジア越境ECで、予想以上に高い利益率を出せている商品カテゴリー、第1位「食品(健康食品を含む)」、第2位「衣料品」
Q2で「特にない/わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q3.お勤め先で行っている東南アジア越境ECで、予想以上に高い利益率を出せている商品カテゴリーを教えてください。(複数回答)」(n=306)と質問したところ、Q2と同様に「食品(健康食品を含む)」が28.4%、「衣料品」が26.5%で上位となりました。
・食品(健康食品を含む):28.4%
・衣料品:26.5%
・家電:26.1%
・日用品:19.9%
・コスメ・美容用品:16.7%
・文房具:11.8%
・本・漫画:11.4%
・スポーツ用品:10.1%
・アニメ・ホビー関連:9.5%
・ベビー用品:4.9%
・その他:5.6%
・特にない/わからない/答えられない:3.3%
東南アジアの越境EC市場において、日本製品が有利だと感じる点、「信頼性」が56.8%で最多
「Q4.東南アジアの越境EC市場において、日本製品が有利だと感じる点を教えてください。(複数回答)」(n=507)と質問したところ、「信頼性」が56.8%、「高品質」が54.6%、「ブランドイメージ」が43.6%という回答となりました。
・信頼性:56.8%
・高品質:54.6%
・ブランドイメージ:43.6%
・技術力:38.5%
・デザイン:24.3%
・環境への配慮:19.7%
・ユニークさ:10.8%
・その他:0.6%
―48歳:価格の安さ
―64歳:日本文化への関心
・特にない:4.9%
・わからない/答えられない:3.2%
勤務先の東南アジア越境ECを行う(検討する)上で、現地のニーズを把握するために利用している情報源、「現地パートナー」「市場調査レポート」が上位に
「Q5.お勤め先の東南アジア越境ECを行う(検討する)上で、現地の消費者ニーズを把握するために利用している情報源を教えてください。(複数回答)」(n=507)と質問したところ、「現地パートナー」が49.9%、「市場調査レポート」が43.6%、「SNS」が33.7%という回答となりました。
・現地パートナー:49.9%
・市場調査レポート:43.6%
・SNS:33.7%
・ニュースサイト:26.0%
・データ分析ツール:24.7%
・現地の消費者インタビュー:23.5%
・オンラインフォーラム:20.7%
・業界セミナーや展示会:19.1%
・その他:1.2%
―61歳:レビュー
―63歳:中小機構
―65歳:外国人社員
―39歳:TV
・特にない:7.9%
・わからない/答えられない:3.9%
「地元の情報機関の情報提供」や「現地の商店街などを取り上げているYouTubeチャンネル」からの情報も
Q5で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q6.Q5で回答した以外に、現地の消費者ニーズを把握するために利用している情報源を教えてください。(自由回答)」(n=447)と質問したところ、「地元の情報機関の情報提供」や「現地の商店街などを取り上げているYouTubeチャンネル」など287の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・39歳:地元の情報機関の情報提供。
・47歳:現地まで足を運び無料配布してアンケートに答えてもらう。
・37歳:現地の商店街などを取り上げているYouTubeチャンネル。
・49歳:現地のモニター、テスト販売の繰り返し、聞き取り、聞き出し、アンケート、インタビュー。ニーズ、ウォンツの探索、確認と修正。
・64歳:現地に進出している日系コンサル会社。
・47歳:出身地の日本在住の駐在員に情報を得ている。
・57歳:現地スタッフのレポート。
・61歳:コラボレーションを検討する企業パートナーや個人コンサルタントパートナーいずれも現地。
勤務先の東南アジア越境ECで、商品の価格設定の際に重視している(重視したい)こと、半数以上が「現地の消費者の購買力」と回答
「Q7.お勤め先で行っている(検討している)東南アジア越境ECで、商品の価格設定の際に重視している(重視したい)ことを教えてください。(複数回答)」(n=507)と質問したところ、「現地の消費者の購買力」が50.9%、「競合他社の価格設定」が41.8%、「原価と希望利益率」が39.1%という回答となりました。
・現地の消費者の購買力:50.9%
・競合他社の価格設定:41.8%
・原価と希望利益率:39.1%
・為替レート:38.1%
・現地の税制や関税:27.8%
・販売チャネル:25.2%
・プロモーションコスト:17.4%
・ブランドイメージ:16.8%
・その他:0.6%
―63歳:治安
・特にない:5.9%
・わからない/答えられない:5.9%
勤務先の東南アジア越境ECで、価格設定の際に苦労した(している)点、「ブランドイメージと価格のバランス」「為替変動への対応」「現地の購買力に合わせた価格設定」など
「Q8.お勤め先で行っている(検討している)東南アジア越境ECで、価格設定の際に苦労した(している)点を教えてください。(複数回答)」(n=507)と質問したところ、「ブランドイメージと価格のバランス」が41.0%、「為替変動への対応」が38.9%、「現地の購買力に合わせた価格設定」が37.9%という回答となりました。
・ブランドイメージと価格のバランス:41.0%
・為替変動への対応:38.9%
・現地の購買力に合わせた価格設定:37.9%
・各国の税制や関税への対応:33.7%
・競合他社との価格競争:31.0%
・燃料費・配送料への対応:22.7%
・プロモーションとの連携:12.0%
・その他:1.0%
―61歳:手数料
―48歳:製品の品質の低さを補う価格力
・特にない:6.7%
・わからない/答えられない:6.9%
勤務先の東南アジア越境ECで、競争相手に対して取っている(取る予定)の戦略、「アフターサービスの強化」や「現地パートナーとの提携」が上位に
「Q9.お勤め先で行っている(検討している)東南アジア越境ECで、競争相手に対してどのような戦略を取っている(取る予定)か教えてください。(複数回答)」(n=507)と質問したところ、「アフターサービスの強化」が37.7%、「現地パートナーとの提携」が36.3%、「商品の差別化」が33.1%という回答となりました。
・アフターサービスの強化:37.7%
・現地パートナーとの提携:36.3%
・商品の差別化:33.1%
・価格競争:31.4%
・広告・プロモーション活動:30.0%
・ローカライズされた商品:28.0%
・物流の改善:17.6%
・顧客サポートの強化:14.8%
・その他:0.6%
―49歳:飛び抜けた商品、サービスなど
―65歳:品質
・特にない:6.3%
・わからない/答えられない:6.1%
「独自の製品開発」や「ブランド創出」などの戦略も
Q9で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。「Q10.Q9で回答した以外に、競争相手に対して行っている(行う予定の)戦略があれば教えてください。(自由回答)」(n=444)と質問したところ、「独自の製品開発」や「ブランド創出」など265の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・41歳:独自の製品開発
・50歳:ブランド創出
・55歳:品質の差別化
・49歳:独自商品、独自サービス。お客様に支持され、喜ばれ、理解されるオリジナル、ユニーク商品、サービス
・49歳:ホスピタリティー
・50歳:現地の有力者との関係性の強化
・57歳:製品の差別化
まとめ
今回は、東南アジアの越境ECで商品を展開している/展開予定の企業の経営者・役員、担当者507名への調査を対象に、東南アジア越境ECでの販売商品に関する実態調査を実施しました。
まず、63.9%が東南アジア市場で越境ECを実施/検討していると回答しました。また、東南アジアの越境ECで展開している/展開予定の商品カテゴリーの上位は「衣料品」(32.1%)、「食品」(31.5%)、「家電」(29.9%)であり、その中で予想以上に高い利益率を出している商品カテゴリーにおいても、「食品」(28.4%)「衣料品」(26.5%)「家電」(26.1%)であることがわかりました。次に、日本製品が現地市場で有利と感じる点については、56.8%が「信頼性」、54.6%が「高品質」と回答し、日本製品のブランドイメージや技術力が評価されています。最後に、商品の価格設定では、「現地の消費者の購買力」(50.9%)や「競合他社の価格設定」(41.8%)が重視されており、特に「ブランドイメージと価格のバランス」(41.0%)が価格設定での苦労の一因であることもわかりました。
今回の調査では、東南アジア越境EC市場における商品の価格設定の実態が明らかになりました。衣料品、食品、家電カテゴリーでの高い利益率が注目される一方で、適切な価格設定が課題となっています。特に、ブランドイメージを維持しつつ、現地の購買力に合わせた価格設定に多くの企業が苦心している様子が見られました。信頼性や高品質といった日本製品の強みを活かしつつ、現地の消費者ニーズに合わせた価格設定やプロモーションを行うことが、東南アジア市場での成功につながるでしょう。さらに現地に精通しているECプラットフォームを活用することで、より効果的に市場に浸透できるのではないでしょうか。
「ショッピージャパン」、越境販売のサポート地域を拡大!ベトナムへの越境販売開始
既存の販路を拡大し、海外へビジネスを展開したい企業や、東南アジア・台湾をはじめとするブルーオーシャンの市場に参入したい企業にとって、越境ECは最適な選択肢であると考えています。ショッピージャパンは越境ECに参入する日本の事業者向けに、物流から言語まで多様なサポートを提供し、急成長を続ける東南アジア・台湾の市場におけるオンライン販売を支援します。
この度、ベトナムにおける日本商品への高い需要に伴い、6番目の越境販売市場としてベトナムへの越境販売を開始しました。(ショッピージャパンのサポート地域は、シンガポール・台湾・マレーシア・タイ・フィリピン・ベトナムの6つの市場になります。)
多くの事業者が越境ECについて抱える不安に対し、ショッピージャパンは日本語のサポート体制、配送サポート、現地の商習慣の勉強会など、セラー向けのサポート体制を整備しております。
ショッピージャパン株式会社 概要
Shopeeは東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームです。企業のデジタル化とオンラインプレゼンスの強化、多くの人々のデジタルサービスへのアクセス、更には現地社会の活性化を支援することで、多方面と繋がるデジタルエコシステムを実現しています。
Shopeeはシンプルかつ安全で魅力的なEコマースプラットフォームを世界中の消費者の方々に提供し、毎日何百万人もの人々がショッピング体験を楽しんでいます。また、Shopeeは現地のデジタル経済への重要な貢献者であることを目指しており、事業者がeコマースで成功するための支援に尽力しています。
Shopeeは世界をリードする消費者向けインターネット企業であるSea Limited(シンガポール本社、ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場)のグループ企業(子会社)です。 Shopeeに加えて、Seaの他のコアビジネス、デジタルエンターテインメント部門であるGarena、デジタル金融サービス部門であるSeaMoneyとテクノロジーを通じて消費者や事業者の生活を改善することを目指しています。
ショッピージャパンによるサポート
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