“パーパスを掲げる上場企業”の従業員約200人に調査
~「パーパス経営」浸透のアクションには一定評価 一方、マネジメントや評価制度との連動には現場間で認識のギャップあり~
今回の調査では、「パーパス経営のための取り組みが十分か」については一般社員・管理職ともに約8割が肯定的な回答をした一方で、「パーパスをリーダー層が理解し、適切に部下を評価できているか」「パーパスに関連した部署・チームの目標が設定できているか」といった項目については一般社員と管理職で回答に大きなギャップが生まれるという結果が得られました。
調査の背景
パーパス経営とは、企業は社会のために存在するという前提で自社の「社会における存在意義」を定義し、それに沿って経営を行うことです。
弊社は、現在370社以上への「Unipos」の提供を通じて企業の組織風土改革のご支援をする中で、経営者・人事の皆さまよりパーパス経営を推進する上でのお悩み、中でも「パーパスと評価制度を連動させるべきなのか」「パーパスに沿ったマネジメントはどの程度必要なのか」というご相談を頻繁にいただいております。
そこで、パーパスを掲げている上場企業において、「取り組みが十分に行われているのか」「パーパスと評価制度・マネジメントを連動させているのか」などについて調査することにいたしました。
なお、本プレスリリースでは、特徴的だった点をピックアップしてお伝えいたします。
調査の全文は、組織づくりに特化したメディア「UNITE powered by Unipos」から全文無料でお読みいただけますので、ぜひご覧ください。
https://unite.unipos.co.jp/1739/?utm_source=pressrelease_20231031
調査の概要
調査名:Unipos パーパス浸透に関する調査2023
調査期間:2023年8月9日〜同年8月17日
調査対象:上場企業に勤める22~35歳の一般社員、および上場企業に勤めており部下の評価制度に関わっている35~65歳の中間管理職(部長・課長)
有効回答数:上記のうち、「自社はパーパスを掲げている」と回答した一般社員109名、中間管理職(部長・課長)110名、合計219名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査機関(調査委託先):株式会社IDEATECH
≪ご利用条件≫
1.情報の出典元として「Unipos」の名称の明記をお願いいたします。
2.ウェブサイトで使用する場合は、出典元として下記リンクの設置をお願いいたします。
調査のサマリー
パーパスを掲げている上場企業の従業員 約8割が「パーパス経営のための取り組みが十分に行えている」と回答
『現場から見て、あなたのお勤め先では、パーパス経営のための取り組みが十分に行えていますか』という質問では、一般社員と管理職のいずれも約8割が「十分に行えている」と回答し、役職に差は見られませんでした。
また、『パーパス経営に向けた取り組みを教えてください』という質問では、「パーパスのポスター掲示」「代表からのメッセージ発信」「社内サイトでのパーパスに関する情報発信」の回答が順に多い結果となりました。
過半数が「パーパスと評価制度が連動していると思う」と回答
バリュー評価などを含む、『パーパスに沿った評価制度を構築できていると思いますか』という質問では、一般社員と管理職のいずれも過半数が肯定的な回答となりました。
『会社のどの部分から、パーパスに沿った評価制度が構築できていると思いましたか(複数回答)』に対する回答では、「パーパスを体現する具体的な行動評価の基準がある」が一般社員・管理職ともに6割を越えました。
“管理職のパーパス理解・パーパスを軸としたマネジメントができているか”については一般社員と管理職で大きな差分が生まれる
一方で、同質問に対する、管理職のパーパス理解やマネジメントに関する回答は、管理職と一般社員にギャップが生じました。
「パーパスを体現する部署・チームの目標が設定できている」の回答は管理職が約5割に対して一般社員が約2割、「パーパスをリーダー層が理解し、適切に部下を評価できている」は管理職が約4割に対して一般社員が約1割、「パーパスをリーダー層が理解し、指示や方針が同じになっている」は管理職が約3割に対して一般社員が1割未満と、いずれも大きな差が出ています。
管理職はパーパスを軸にしたマネジメントをしていると感じているのに対して、一般社員はそう感じていないというケースが多いという現状が浮き彫りになりました。
調査のまとめ
パーパスを掲げている上場企業の約8割の社員が「パーパス経営のための取り組みが十分行えている」と考えていることは好ましい結果ととらえることができ、社員が経営の取り組みを知覚しているという事実を確認できました。
一方で、 “パーパスに連動したマネジメントや評価が構築されているか”については、一般社員と管理職で認識に大きなギャップがあることがわかりました。このギャップを改善していくことが、パーパスのより深い理解・浸透に繋がるのではないかと当社は考えます。
当社も、当社のパーパスである『「最高の集団を自らつくる」時代をつくる』を実現するため、日々社員とパーパスに関する対話を重ね、企業の組織風土改革のご支援を強化し、事業成長へ繋げてまいります。
これまで「Unipos」のサービスを通じて370社以上のカルチャー変革を支援してきた実績や知見を、今後サービスにも反映させていく予定ですので、引き続きご注目ください。
以上
■「カルチャーを変え、人と組織の力を引き出す」Uniposについて
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