ニコン様の対談レポートを公開「部門の垣根を越えた連携 ~対話型で変わる組織の未来~」
組織変革を実現するエグゼクティブ・コーチング・ファーム、株式会社コーチ・エィ(東証スタンダード9339)は「部門の垣根を越えた連携 ~対話型で変わる組織の未来~」をタイトルとした、株式会社ニコン様の対談レポートを公開いたしましたので、お知らせいたします。

| 対談レポートの概要
株式会社ニコン様は、カメラをはじめ、露光装置や顕微鏡など光学機器の製造会社です。同社の光学素材部は「ニコンへ新たな価値を提供し続ける光学素材部になる」ことを目的に、コーチングを起点とした対話による組織変革に取り組まれています。
今回公開する対談レポートでは、プロジェクトの運営事務局を務めながら、自らもコーチングプログラムに参加された、同部の平井 彩部長と原 雄太課長の二人にお話をうかがい、ニコン様が組織変革プロジェクトを開始した背景やその後の変化、また、事務局運営時の工夫などについて紹介しています。
本事例コラムは、2024年12月に開催したウェビナー「部門の垣根を越えた連携〜対話型で変わる組織の未来〜」をもとに構成しています。
| 対談レポートのサマリ
本リリースでは、対談レポートの一部を要約してご紹介します。全文をご覧になりたい方は、下記より資料をダウンロードいただけます。
● 「変化に消極的な文化」と「リーダ不足」に課題感
ニコンの光学素材を扱う部署では、社会的要請や他事業部からの要望に応えるべく、新素材の開発と生産性向上が求められています。しかし、組織には変化に消極的な「ぬるま湯体質」が根付いており、他社との競争力や社内貢献が低下することへの危機感がありました。加えて、中期経営計画の議論の中で、「リーダー不足」や「主体性の欠如」が人材マネジメント上の課題として浮き彫りになったことから、組織に変化を起こす取り組みとしてコーチングプロジェクトを開始しました。
● 課をまたいだ「たすきがけ」で対話の機会を創出
プロジェクトではまず、コミュニケーションを体験的に学ぶプログラムを通じ、参加者には役職を超えた人と人のフラットな関係をつくる経験をしてもらいました。そのうえで、社内でのコーチングの実践と、プロのコーチによる1対1のコーチングセッション、また、複数参加者によるオンライン形式の体験学習を組み合わせたプログラムに参加してもらうことで、部内での対話促進を狙いました。
プロジェクト推進の中でこだわったのは、異なる課や役職の違う人と話す機会をなるべく増やすことでした。普段接点の少ない相手との対話は、視野を広げ、自分の仕事を見直すきっかけとなるうえ、次世代のリーダー育成にも有効だと考えていたからです。
● 会議での発言や自主的な提案が増加
課をまたいだ「たすきがけ」の組み合わせで対話を促進したことで、組織内に「発言しても大丈夫」という安心感が醸成され、会議での発言や自主的な提案が増えてきました。以前は関わりがほとんどなかったメンバーが活発に意見交換をし、楽しそうに連携する姿も見られ、組織文化にポジティブな変化が生まれています。対話の積み重ねこそが習慣を変え、組織変革につながっていくのだと実感しています。
対談登壇者
株式会社ニコン 生産本部技術統括部光学素材部 部長
平井 彩 氏
1997年に大阪大学大学院理学研究科修士課程を修了し、同年に株式会社ニコンへ入社。
以来、露光装置向け光学素材の開発や生産技術部門において、光学素材の研究・改良・量産化・生産性向上に長く携わってきた。2020年12月より現職。原料および素材の調達や品質保証を含む光学素材のエンジニアリングチェーン全体のマネジメントを主導している。
株式会社ニコン 生産本部技術統括部光学素材部企画開発課 課長
原 雄太 氏
2007年東京工業大学大学院理工学研究科修士課程を卒業、同年株式会社ニコンに入社。
半導体製造装置やカメラレンズ向けのガラス開発、生産技術に従事し、新素材の量産化を主導した。2023年より光学素材の企画開発責任者として、部の中計策定、人材マネジメント、技術戦略策定を担っている。
(聞き手)
株式会社コーチ・エィ 取締役 常務執行役員
内村 創
| 株式会社コーチ・エィについて
コーチ・エィは、組織変革を実現するエグゼクティブ・コーチング・ファームです。
人と人との関係性に焦点をあて、システミック・コーチング™というアプローチで、組織全体の変革を支援する対話を通じた組織開発を推進しています。
1997年の創業(当時はコーチ・トゥエンティワン)以来、約30年にわたりパイオニアとして日本におけるコーチングの普及・拡大に貢献してきました。クライアントの約8割(売上高比)がプライム市場に上場している大企業です。また、コーチ人材の開発にも力を入れており、今まで1万人以上のコーチを輩出してきました。
2008年にはコーチング研究所というリサーチ専門の部署を構え、世界に先駆けてエビデンス・ベーストのコーチングサービスを提供してきました。豊富なコーチング実績の分析データをもとに、コーチングに関する学術研究や成果の可視化に向けた研究に取り組んでいます。
東京のほか、ニューヨーク、上海、香港、バンコクに拠点を構え、日本企業の海外拠点はもとより、海外現地企業にもコーチングを提供しています。世界的なコーチ養成機関の草分けであるCoach Uを2019年に子会社化するなど、さらなるグローバルネットワークの拡大を図っています。
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