今春入社予定の大学生/大学院生の企業選び、コロナ5類移行後、就活生の志向は〈ジョブ型〉に変化?
~ ヒューマネージ、今春入社予定者の「就職活動に関するアンケート」調査結果を発表 ~
就活開始時、企業選びで重視するのは「仕事内容」。
アフターコロナで、はじめて「事業内容」ではなく「仕事内容」が最多に
今春(2024年)入社予定の企業の内定者を対象に、「就職活動を始めた頃、企業選びで重視したポイント(3つまで回答)」を訊ねたところ、「仕事内容」(36.0%)が最も多く、次いで「企業の将来性・成長性」(32.5%)、「事業内容」(29.9%)の順となり、就職活動の初期において「何をしている会社か」よりも、「どのような仕事をするか」を重視している学生が多い結果となった。
また、「就職活動を始めた頃、企業選びで重視したポイント」を、コロナ前である2020年卒~アフターコロナへ向かう2024年卒の結果を並べてみると(※)、これまで1位だった「事業内容」が、2024年卒ではじめて1位ではなくなり、「仕事内容」が1位となっている点が目を引く。
Q.就職活動を始めた頃、企業選びで重視したポイント(3つまで回答) 上位3つ
(※)2020年卒~2023年卒は、「企業の将来性」「企業の成長性」の選択肢が分かれていた(2024年卒の調査から、一つの選択肢に変更)
弊社の考察―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
企業の旺盛な採用意欲を背景に、新卒採用市場は、依然、学生優位の売り手市場が続いています。加えてキャリア採用市場も活発化し、転職はいまや当たり前のものとなっています。昨今、目にすることが増えた“ファーストキャリア”という言葉に代表される通り、現代の就活生は、自身が転職する可能性を当たり前のものとして、「就社(どの会社で働くか)」から「就職(何の仕事をするか)」へ意識を転換しており、その変化が今回の調査結果――新型コロナウイルスにより打撃を受けた業界の存在など、事業内容を意識せざるをえなかったコロナ禍を抜けたいま――「事業内容」から「仕事内容」重視へという変化にあらわれたと考えられます。
従来、就職活動を始めたばかりの頃は、理系学生など一部の専門職志向の学生を除き、「何をしている会社か」、すなわち「事業内容」で企業を選ぶとされてきました。従い、企業から学生への働きかけも、「事業内容」で興味を持ってもらい、徐々に「仕事内容」にフォーカスしていくことがセオリーでした。しかし、就職活動開始時に、学生たちが「仕事内容」を重視して応募する企業を選んでいるのだとしたら…?採用広報で打ち出すべきポイントが大きく変わってくるかもしれません。
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調査概要;
内容 : 就職活動に関するアンケート
対象 : ヒューマネージが提供する採用管理システム「i-web」ご利用企業様の内定者の方々
実施期間 :2019年6月~2024年2月
有効回答数:2020年卒 7,995名 2021年卒 7,020名 2022年卒 8,316名 2023年卒 10,435名 2024年卒: 11,754名
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