「若手社員の研修」に関する実態調査を実施。約4割が「実務に役立つかわからない」と不満
若手社員の育成は、企業の成長や人材の定着化にとって重要な取り組みです。ですが、価値観が多様になった若手社員に、従来の育成方法が通用せず、苦慮されている企業も多いのではないでしょうか。
そこで今回の調査では、入社3年目までの若手社員の「研修」に絞って調査を行いました。若手社員が参加した研修の実態、定着した研修の特徴、また研修に何を求めているかが明らかになりました。人材育成に携わっている方々に、参考としてご覧いただけたら幸いです。
調査結果の詳細については以下のレポートをご覧ください。
調査結果サマリー
・若手社員が受けたことのある研修形式の実施率は、対面が約7割、オンラインが約6割でした。内定〜入社前まではオンラインでの実施率が高く、入社後は対面の実施が増えていきます。
・研修の満足度や効果について、対面とオンラインという研修形式別での差異は大きくありませんが、「オンラインでのグループワーク」は49.1%と低い結果になりました。グループワークに期待される一体感や主体性が得づらいと考えられます。
・研修に不満を感じるポイントは「自分の実務に役立つのかわからない(41.0%)」が最多となりました。研修で得た学びをどう実務に活かすのか、参加者に浸透されていないことがわかります。
・研修が業務に役立ったポイントの上位3つは「研修の目的がはっきりしている(30.0%)」「実務に直結している(24.8%)」「座学のみではなく、受け身にならない(23.8%)」でした。研修の学びを定着させるためには、主体的な参加が重要です。
・研修に求めるものは「スキルの向上に繋がる(39.0%)」「業務知識に繋がる(36.0%)」「研修中に双方向性がある(34.6%)」の3つが特に高い回答でした。若手社員は、現在携わっている業務に直結するもの、フィードバックなど双方向性を求めています。
調査結果詳細
◆研修形式の実施率は、対面が約7割、オンラインが約6割。入社前の研修にはオンラインが活用されている。
新型コロナウイルス感染症を境目として、オンラインの研修実施が一般的になりましたが、講義の場合、「実施したことがある(5回以上~1回の合計値)」は、対面は70.8%でオンラインは61.8%、グループワークの場合、対面は68.2%でオンラインは56.6%と、対面の実施率が高いという結果でした。
研修形式別に実施時期を確認すると、内定式〜入社までの間で、オンライン形式は「講義(36.3%)」「グループワーク(44.5%)」という回答で、いずれも対面の実施率より高くなりました。
入社前は、内定者一人ひとりの生活環境がバラバラなので、場所の制約が少ないオンラインの方が、研修実施においてメリットが大きいことがわかります。
◆研修形式別の満足度は約6割程度。研修に不満を感じるポイントは「自分の実務に役立つのかわからない(41.0%)」が最多。
研修の満足度(「とても満足」と「やや満足」の合計値)について形式別に見ると、オンラインのグループワークが49.1%と低く、他は55〜60%内に留まり大差がありませんでした。
オンラインの場合、グループワークに期待される一体感や主体性が得づらいため、参加者本人が研修に入り込めるような工夫が必要になります。
研修で不満を感じるのは「自分の実務に役立つのかわからない(41.0%)」が最も多く、「拘束時間が長い(25.2%)」「講師が単調でつまらない(24.0%)」と続きました。
参加者は、研修に対して実務に直結するスキルを求めていることが読み取れます。
◆定着度が最も高い研修テーマは「コンプライアンス関連(76.7%)」。形式別だと対面の方がオンラインより1割程度高い。
研修の定着度(「しっかり定着している」と「まあまあ定着している」の合計値)をテーマ別に確認すると「コンプライアンス関連」が76.7%と最も高くなりました。入社間もない頃から法令遵守の意識が高くなっていることが伺えます。
また研修形式別では、講義・グループワークいずれも対面が6割、オンラインが5割前半と、対面の方がやや定着度が高いという結果になりました。定着度が最も低いのは「eラーニング/動画学習(51.4%)」でした。
◆研修が業務に役立った理由は「研修の目的がはっきりしている(30.0%)」が最多。次点に「実務に直結している(24.8%)」
研修が業務に役立ったポイントの上位3つは「研修の目的がはっきりしている(30.0%)」「実務に直結している(24.8%)」「座学のみではなく、受け身にならない(23.8%)」という回答でした。
研修で学んだ内容を定着させるためには、「参加者が事前に目的・ゴールを理解しているか」がポイントになります。
研修効果が高い状態とは、参加者が研修で得た学びを実際に現場で活かせることです。研修のゴール設計の段階で、翌日からの業務に活かせる内容、自発的に取り組める内容を盛り込むことが定着度を高めるカギになるでしょう。
◆研修に求めているのは「スキルの向上(39.0%)」「業務知識(36.0%)」「双方向性(34.6%)」
研修に求めるものは「スキルの向上に繋がる(39.0%)」「業務知識に繋がる(36.0%)」「研修中にフィードバックがもらえるなど、双方向性がある(34.6%)」の3つが特に高い結果となりました。
実務に直結するスキルを求めると同時に、研修の中で、講師と参加者あるいは参加者同士での活発なやりとりを実践すれば、意欲を高められるでしょう。
若手社員が受ける研修について、対面かオンラインかという形式別の差異は大きくありませんが、「オンラインでのグループワーク」の効果を高めるには、講師のスキルや双方向性など設計において主体性を持つための工夫が必要です。
満足度や定着度の回答結果からは「参加者が、実務に役立つと認識できているかどうか」で研修効果が変わってくることがわかりました。研修の学びを最大化するには、実務に直結するゴールを示すと同時に、研修内で双方向性を持たせるなど楽しみを盛り込むことが重要だと考えられます。
【調査概要】
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:社内外で研修を受けたことがある入社1~3年目の会社員、全国の20代男女
調査時期:2023年10月10日〜15日
回答数:500
本データの利用について
1 データは自由にご利用いただけます。
情報の出典元として、「あそぶ社員研修株式会社IKUSA調べ」と明記してください。
2 出典元として、以下のURLへのリンクを設置してください。
”没入型”研修「あそぶ社員研修」とは
”あそび”をビジネスソリューションとするIKUSAが、トレンドのチームビルディング形式とゲーム学習形式を取り入れた”没入型”企業研修「あそぶ社員研修」として、全く新しい人材プログラムを提案しています。
「あそぶ社員研修」は7つのプログラムから構成され、「ロケットPDCA×PDCA研修」、「リアル探偵チームビルディング×ロジカルシンキング研修」、「ビジトレ×ビジネスマナー研修」、「混乱する捜査会議からの脱出×クリティカルシンキング研修」、「ワールドリーダーズ×交渉術・戦略思考研修」、「サバ研×OODA LOOP研修」、「チャンバラ合戦×OODA LOOP研修」があります。
これらのプログラムは、企業人事のコンサルタントを行う「はぐキャリア合同会社」代表:堀江 聡子 氏監修のもと共同で開発。堀江氏が得意とする研修プログラム開発力と知見を交えた講義内容で、納得感のある質の高い教育を提供します。
IKUSAは今後も日本企業の社会課題やインサイトに対応できる研修プログラムを充実させ、企業の人材育成や採用定着に貢献していきます。
株式会社IKUSA概要
あそびで社会課題の解決を支援するイベント・研修会社です。
チームビルディングや地域活性化など、企業や地域の課題を解決する90種類以上のサービスを展開。
年間1000件以上のイベント・研修を実施しています。
ミッション:世界のあらゆる人が遊ぶ 機会 場所 仲間を生み出す
パーパス:遊びの価値を高める
会社名 :株式会社IKUSA(英語表記 IKUSA Inc.)
設立 : 2012年5月29日
本社所在地: 東京都豊島区東池袋3-20-21 広宣ビル 4F
大阪事務所:大阪府大阪市淀川区西宮原2-7-38 新大阪西浦ビル805
名古屋事務所:愛知県名古屋市東区泉1-4-3 Changu III 泉 1103
東北事務所:宮城県仙台市青葉区本町1-13-32 302
役員 :代表取締役 赤坂大樹
事業内容 :イベント事業/研修事業/フードデリバリー事業/デジタルマーケティング事業
■株式会社IKUSA サービスサイト一覧
IKUSA.jp :https://ikusa.jp/
チャンバラ合戦 :https://tyanbara.org/
社内運動会.com :https://shanaiundokai.com/
謎解きコンシュルジュ:https://nazotoki-concierge.com/
あそび防災プロジェクト:https://asobi-bosai.com/
ビジネスゲーム研修.com :https://business-game-training.com/
ビジメシ :https://biz-food.com/
SDGsコンパス :https://sdgs-compass.jp/
【本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先】
株式会社IKUSA 広報担当:小谷野
メールアドレス:pr@ikusa.co.jp
TEL:03-5960-0193
すべての画像